Now or Never
先日に続き、天鳳杯プレマッチの話だ。
ニュースサイトは記事が流れてしまうのでSSを張っておく。
こうしてニュースリリースまで出されるわけだから
注目度はかなり高いと言って良いだろう。
かつてロン2で女流の公開対局イベントがあったけれど
率直に言うなら、女流の打つ麻雀に対してよりは
女流のビジュアルに対する注目度の方が大きかったように思うし
その公開範囲は有料会員に対してのみだった。
今回は違う。
無料会員でも観戦はできるし
モンド杯のようにCSに加入している必要も無い。
プロの対局を見せるという観点から考えれば
地方在住の愛好家にとって、これはかなり大きな魅力だ。
対局をして、牌譜が公開されるというところまでは既定だろう。
がしかし、個人的にはその先に踏み込んでいって欲しい。
一回だけで終わってしまう単なるエキシビジョンではなく
継続性を持たせられるようなスキームを作って欲しい。
女流の対局もそうだろうけれど
最初のうちは「見せるだけ」でも集客はできる。
でもそんなの最初の内だけで、見るだけだったらだんだん飽きる。
アクセスは右肩下がりになっていってしまうだろう。
見るだけではない付加価値をつけていかないと
継続的な集客など見込めるはずも無い。
一発だけの打ち上げ花火で終わってしまったらもったいない。
今ここで、競技プロを名乗る人々に尋ねてみたい。
「プロの麻雀は何を見せるべきなのか」
勝った負けたの結果を見せるのであれば
無機質な数字の羅列で事足りる。
逆に、一摸一打の意味を
必ず言葉で説明できなければならないかと言えば
麻雀の性質からして、
厳密な意味での正誤を判定することができない局面が多い以上
それもまた空論になってしまう可能性が高い。
もちろんここで正解を求めようとは思わない。
それぞれのプロ観、麻雀観があると思う。
でも、男子プロが見せるのはビジュアルではなく
基本的には麻雀の中身だと僕は思う。
(もちろん女流の対局でも中身を見せられればいいけど
率直に言って、そこに至る水準の女流プロの対局も
それを語っている女流プロも、僕は寡聞にして知らない)
であれば、男子プロの対局で付けるべき付加価値は、
対局の内容に関するものになるだろうし
ネットの相互性を活用することで、それは大きく増すだろう。
個人的に、プロの対局を観戦する際
常に関心を持って見ていることがある。
「戦況を、局面を、手牌を、心理をどう捉えているのか」
ということだ。
自分に見えないものを見ていたり
自分に感じられないものを感じていたり
僕はそういう隠れた部分に興味があるのだ。
そしておそらく、一般の愛好家の多くが関心があるのも
そこなのではないかと思う。
今までの対局においては、地理的、時間的、コスト的に
そういったことをつまびらかに明かす場面は無かったし
観戦記でフォローできる部分も限られていた。
直接観戦に行ったとしても、そこまで突っ込めるケースは少ない。
牌譜は対局直後には見られないし、記憶に頼るのも限界がある。
何より、対局者全員に訊いて回れるはずもない。
そういう意味で、今回は環境が大きく変わる。
牌譜がすぐに閲覧できるから、
対局を振り返ることはそれほど難しくない。
であれば。
プロの対局者として、
その思考の過程をファンに明らかにして行って欲しい。
一般愛好家よりも、深く、鋭く読んでいること、
プロとしての自分の技量を支えるもの、
それをユーザーに生で伝えるところに価値が見出せればなと思う。
(結果的にその過程で、プロに対する幻想のようなもの・・
一点読みができるだとかそういったものだ・・
それは失われていくわけだが、それはもう仕方が無いだろう)
残念ながら、天鳳のシステムには
牌譜を開きながらチャットを行える機能は付いていない。
そしてそれを開発しようとすれば、運営には相当な負担がかかる。
だからと言って、それじゃ無理だね、で終わって欲しくは無い。
配信サイトやスカイプなどを利用することで
それに代わるインフラを用意すればいいだけのことだ。
その反響が大きくて、そうするだけのメリットがあるならば
企業はそこにお金をかける。
以前もどこかで書いたけれど
先にその価値を証明しなければならないのは
こと麻雀の世界においてはプロの側だ。
何から何まで環境を整えてもらわないとできない、
それではこの世界は前進しない。
もちろん、それを実際に行うにはそれなりの努力が要る。
手間もかかれば苦労もあるだろう。
そしてその割には見返りは少ない。
けれど、どんな世界でも、そういう苦労はあったのだ。
切り拓いていく者は、そういう苦労を買わねばならないのだ。
将棋の世界では、大山康晴という大棋士は
対局の合間にあちこちの企業を徒歩で回って
寄付や支援を頼んで回った。
トップクラスの棋士だから、
個人的な支援者はいくらでもいたにも関わらず
棋士全体が食えることを目指して、身を粉にして動いた。
同じことを現代にするのは難しいだろう。
でも、もしこの先、麻雀プロの世界で
何らかの収益を生み出すビジネスモデルがあるとすれば
それはネットの利用が一番可能性を持つ。
その第一歩になると思えば
頑張り甲斐はあるんじゃないかと思っている。
聞けばプレマッチの先には、ユーザー参加型の大会があるらしい。
どういった形式になるかはもちろん僕の知るところではないが
一例としてざっと考えてみよう。
一般ユーザー予選(500円の課金が必要)→○○名勝ちあがり
特上ユーザー予選(500円の課金が必要)→○○名勝ちあがり
オープン参加型短期シリーズ戦→優勝者(上位進出者)に優遇措置
↓
シードプロ・短期シリーズ優勝者(上位進出者)・
天鳳高段位(高レート)シード者・予選突破者の混合予選(別途課金?)
○○名が勝ちあがり
↓
上位○○名による決勝リーグ
↓
上位4名による天鳳位決定戦
みたいな形で、プロがある程度の人数(10~20人は参加して欲しい)
参加する大会で、決勝のゲスト解説などを交えた配信などがあれば、
これは相当な注目度とアクセスがあるだろう。
ネットビジネスはあまり大きな経費がかからない。
だから、収益性は非常に高くなる。
現在各団体で主催しているタイトル戦への参加費は
5000円以上することが多いが、
そこまで高額な参加費を取らなくても採算は合うはずだ。
別に優勝しなくてもいい。
(するに越したことはないけど)
でも、プロと同じ土俵でガチの勝負ができるということに
そして、一線級のプロとの質疑応答ができるということに
いったいどれだけの集客力があるのか
まずプロの側が証明しないとね。
チャンスは、そんなに多くはないと思うよ。
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