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2009年7月

マーチャオ杯

昨日あった大会に出た。
結果は総合8位。ベストスコアの順位が11211だったので
更新はちょっと難しいパターン。

つーか、結構打ったのにゲストと一度も当たらなかったんですけど><

ちなみに最強位戦の時は21111だったので、
最後にトップを取ればさらにスコアを伸ばせる状況だった。
こういう連続5戦の結果での優劣を競う大会だと
やっぱり5連勝が条件になるような気はする。

大会の時は自分自身も周りも完全にトップ狙いになるのだけれど
だからといってあまりに打点にこだわりすぎるのは
実は良くないのではないかと思っている。

最強位戦でも今回のマーチャオ杯でも散見されたが
明らかに不利な条件からのゼンツ、あるいはダイミンカンなどは
ツボにハマれば断トツになれるけれど、
やっぱり他家を利するケースの方が多いんじゃないかと思うからだ。

なので、僕自身は割と順位重視で打ってきたが
まぁ大会の打ち方など実際はまるで分かってない。

でも、10位以内に入ったので
無料チケットをもらえるみたいだ。
今回は参加料は無いので完全に丸儲け。
なんか悪い気がしないでもない。
しょうがない。マーチャオに行ってみるか。

オモウラ日記Returns

麻雀(天鳳)2009 |

2009・Jリーグdiv.1第十九節・鹿島アントラーズvs柏レイソル

真実が、事実を並べただけでは見えないように
希望や願望をどれだけかき集めて積み重ねたところで
それだけでは、手触りのある可能性にはなり得ない。

具体的な変化を目で実感できない限り、
そしてそれが結果に現れてこない限り、
信じるに足る可能性としては捉えることはできない。

ネルシーニョという歴戦の将を迎えたレイソルは
リーグ戦16戦無敗で首位をひた走る鹿島とアウェイでぶつかった。

チームとしての成熟度、層の厚さ、目指す理想の高さにおいて
彼我の間には残念ながら大きく差があることは認めざるを得ない。
何年もの間、勝利を手にしていない鹿島スタジアムで
今の柏が勝利できると断言できる人はおそらくは多くない。

もちろん、戦いにおいて、
それは凌駕できないほどの差ではないはず、

そう信じる人間が、鹿島まで足を運び
テレビの画面を注視するのだけれど
正直に告白するならば、僕自身
たとえ負けても可能性を感じられればいいのではないか、
そんな思いがなかったわけではない。

ビザの関係でネルシーニョ自身がベンチに入れず、
システムも急造の3バックの3-4-3。
ボランチの杉山とCBの小林を出場停止で欠き、
新戦力のハモンとパクもまだ公式戦での出場はない。

これを埋めるだけの何か、が柏にあると
無邪気に信じられる条件は残念ながらなかったけれど、
ただひたすらに、ゴール裏で声を出し、選手を後押ししよう、
それ以外にサポーターに出来ることは、そもそもない。

そんな思いで僕も鹿島へと向かった。
アクセスが非常に悪く、直線距離にすれば7,80kmしかないのに
電車で行くと乗り継ぎを含めて3時間くらいかかってしまうのだけれど
(隣県なのに時間的には静岡に行くのとあまり差がない)
それでも、行かないわけにはいかなかった。
デジカメ忘れたけど><

200907251817000

そして僕は、久しぶりに「可能性」をいうものを実感できた。
明らかに、チームは生まれ変わっていた。
3バックの真ん中に位置した近藤も良くやっていたし
初出場のパクも、闘争心溢れるプレイと素晴らしいフィードを見せてくれた。

中盤で組み立てられないために下がってボールを受けたがっていたフランサも
この日は前線にとどまることで鹿島の最終ラインに圧をかけていた。

何より素晴らしかったのは大津だ。

マッチアップした日本代表の内田を
相手の出来が今ひとつだったとは言え、完全に圧倒した。
いわゆる「チンチンにした」というやつだ。

フィジカルが充実したことで
持ち前の突破力に磨きがかかり、
さらに豊富な運動量でサイドを制圧してくれた。

得点を決めた村上も、もちろん悪くなかった。
クロスの精度は課題だけど、あのスピードと豊富な運動量は本当に魅力だ。
あの李のクロスを決めてくれてればなぁ・・・・><

もちろん問題がなかったわけではない。
中盤を構成していた大谷は
まだトップパフォーマンスには程遠く途中で交代を余儀なくされたし
ハモンと周囲のコンビネーションもまだまだだ。

李にはもっともっとシュートを打って欲しいし
ポポのセットプレーもこの日は今ひとつの精度だった。

けれど、首位の鹿島に全く引けを取っていなかったし
闘争心や運動量では上回っていたようにすら思えた。

なぜこの日の戦いがもっと早く出来なかったのかという思いもある。
結局のところ、新人監督に新人HC、補強はアウセウ一人
これで何とかなると考えていた見込みの甘さが
今の状況をもたらしたとしか言いようがない。

それでも。

この日の試合を見たサポーターは
おそらく「信ずるに足る可能性」というものを感じることが出来たはずだ。

この試合を続けていけば間に合うかもしれないと。
今の状況を脱出できるかもしれないと。

最後に。

この日の主審とメイン側の副審には本当に頭に来た。
少なくとも正確なジャッジとは言えなかったし
ラインを割ったボールが跳ね返ってピッチに戻ってきているのに
別のボールでリスタートを認めている状況が再三あった。
ピッチにボールが2つ存在する状況を簡単に流すべきではない。

後一歩で勝利できたんじゃないかという思いもあっただけに
その点においては憤懣やる方なかったのだけれど
3時間ほど電車に揺られたおかげで
家につく頃には疲れて怒りを忘れてしまった。

でも、やっぱり臨時列車を運行するなら、乗り継ぎくらいは考慮して欲しい。
乗り継ぎ待ちに1時間とかあり得ないだろ。

まさかサポの怒りを醒ますためじゃないよね?

オモウラ日記Returns

柏レイソル他スポーツ2009 |

セオリー

何日か前、配信でこんな牌姿になった。

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親番でチートイツドラ2のチャンス手。
待ちは直前に1枚切られた白と生牌の發の二択。

僕は一瞬考えたけれど、白単騎でリーチをかけた。
結果は以下の通り。

2009071911gm00290000fa2b0795tw3ts53

せっかくのチャンス手が流局で終わりだ。
結局この半荘はラスで終わってしまった。
局後、牌譜を検討してみたのだけれど
このシーンでやはり意見が分かれた。

A:対子で持たれている可能性が少なく、山に確実にいると思われる白
B:単純に枚数の多い發

一昔前、この問題については圧倒的にAが多かった。
1枚切れの字牌単騎は出やすいが、
場に1枚も出ていない生牌は警戒される、そんな理屈だ。
でも今は、Bの方が主流なのではないか、
配信していてそんな印象を持った。

ちなみに、この場面、他家の手牌はこうなっていた。

2009071911gm00290000fa2b0795tw3ts52

發単騎に受けていればおそらく和了できていただろう。

実の所、どちらが正解か、僕自身には答えは出せていない。
生牌で待つ方がいいという理屈も理解できるだけで
次の局面でどちらを選ぶか、まだ決めかねている。
運に任せて決めてしまっても、おそらくほとんど差は出ないんだろう。

福地先生は、昔、全く何の根拠も無く

「7巡目まではション牌、8~12巡目は1枚切れ、終盤は2枚切れ」

という理屈を、さももっともらしくグラフにしていたらしい。
横軸は巡目、縦軸はアガリ期待度という
分かるような分からないようなグラフだったそうだ。
(なんとなく合ってそうな気がするから困るよね><)

検証に晒されない、というのはいかにも当時の時勢を思い起こさせるけれど、
現代においては、ブログやSNS、あるいは掲示板や配信で
いろいろなプレイヤーがいろいろな考察を加える。
そしてそれは誰もが手に入れられる。
使い方が、受け入れ方が人によって違うだけだ。

おそらくやがてこの問題についても、定量的な考察が加えられるのだろう。
僕の古色蒼然とした昭和的打ち方も、そのおかげで少しずつ変化を遂げて
曲がりなりにも今のところは、
天鳳の一番上のクラスで打てるくらいには進化したわけだ。

今度は、ついていけるかなぁ。

オモウラ日記Returns

麻雀(天鳳)2009 |

2009・Jリーグdiv.1第十八節・柏レイソルvsガンバ大阪

時々思う。

もしレイソルが無かったら、
今の僕はどんな休日を、どんな人生を過ごしていただろうかと。

この三連休も、中日の日曜日を潰して
僕は日立台まで出かけた。
暑い日だったけれど、雨は降らず
綺麗な夕焼けと、虹を見ることができた。

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でも、見るべきものは、それだけだった。

マーケティングか何かの偉い人は
サッカークラブの売る商品は「苦痛」である、そう論じた。

確かにそうだ。

レイソルにおいては、敗戦そのものが苦痛であるけれど
たとえそれがFCバルセロナであっても
サポーターが苦痛を感じるのは同じだ。
というか、わざわざ進んで苦痛を買っているようなものだ。

「勝利だけではなく、美しく勝たなければならない」

ヨハン・クライフと同じように、そう信じるサポーターにとって
例えば6月のCLの準決勝のチェルシー戦は
後半ロスタイムまで苦痛以外の何物でもなかっただろう。

辛うじて決勝に駒を進めたクラブに、バルセロナのソシオたちは
これでは勝てない、何か対策を講じろと激しく思い悩み時に声を上げる。
結局の所、強いチームであっても弱いチームであっても
サポーターは何かしらに苦痛を感じているものなのだ。

ただ、レイソルのサポーターにとっては
その苦痛が勝敗についても内容においても伴うだけのことだ。
勝てないだけでなく、次の試合に向けての希望すら持てない、
僕らはそんな苦痛を抱えて帰宅する。

もしレイソルが無ければ。

貴重な休みと少なくない金銭を投じて
僕はスタジアムに足繁く通うことはないだろう。
その金で、娘に玩具の一つや二つも買ってやれるし
妻にプレゼントの一つも贈れるだろう。

2点を追いかける後半、アタッキングサードの手前で
綺麗に並んだ5人のFWとドーナツ型に空いた中盤のスペースを見て
絶望感に打ちひしがれることも無いだろう。

勝利に沸くアウェイゴール裏の歓声を横目に
とぼとぼと家路を辿る必要も無いだろう。

それだけではない。

冷たい雨に打たれながらアウェイゴール裏で声を出し続けることも無い。
数時間をかけて各駅停車で200kmを往復する必要も無い。
冬空の下、北風に凍えながら何時間も開門を待って並ぶことも無い。

新聞やネットを見て、降格圏を脱出するために
あといくつ勝ち点が必要かなどと考える必要もない。
配信で心無い誰かに「レイソル(笑)」などと煽られたりすることもない。

選手の怪我や体調を案じることも無ければ
新しい監督の指導を見るために、
暑い中、朝から練習を見学に行ったりすることも無い。

とても平和だ。ストレスも無い。

先日、レイソルのスタッフが個人的に綴るブログで
アウェイに向かう彼の元に送られてきたメールの画像を見た。
居残り組のスタッフが、チームのユニフォームを着て、肩を組んで
仲間に応援する気持ちを届けようとした画像だった。

レイソルが無ければ。

そんな、クラブに関わる人々の思いを知って心を打たれることも無い。
苦しんで苦しんで手にしたゴールや勝利のカタルシスを
見知らぬ誰かと分かち合うことも無ければ
勝利の余韻に浸りながら、試合を反芻する喜びも無い。

好きなものはと尋ねられて、
自信を持って答えられるものも、一つ少ない。

だから。レイソルがあるから。
弱くても、自分が好きになったクラブだから。

また週末が来て、僕はスタジアムまで行く。
今度はちょっとだけ遠い鹿島だけど、
行けるものなら、どこまでだって、行きたいんだ。

オモウラ日記Returns

柏レイソル他スポーツ2009 |

アヤ付け

アングラに限らず、ギャンブルの世界では割と良く聞く表現に

「アヤが付く」
「アヤを付ける」

というものがある。
勝負に本来関係しない有形無形のものを持ち込んで
勝敗に何らかの影響を及ぼそうとする行為のことだ。

麻雀で言えば、必要の無い鳴きなどを入れたりする行為もあるし
単なる縁起担ぎや因縁を付けているようなものも含まれる。

「勝負師の肩に触れてはならない」

なんてのは完全にアヤの話だ。
人気麻雀漫画の「天牌」なんかは割とそういう描写が多いように思う。
最近読んでないけど。大阪編つまんね><

アングラカジノの世界では、そのアヤ付けはもっと露骨だった。
バカラにおいては、ゲーム進行の過程に
客がカードを自分でめくる行程があるのだけれど
そのカードを客の手元に持っていく時に
客の張っているベットにカードが触れたりすると

「このやろう、人の駒に札ぶつけてアヤつけてんのか!」

なんて反応になったりする。
まぁ基本的は放置するしかないし
それで怒り出したら謝り倒すしかないのだけれど
僕がディーラーだった当時は、もう少しえげつないものもあった。

ギャンブルにおいて、自分の張ったベットというものは
当たれば配当が付くし負ければ無くなる。

ところが、その当時は

「総付け」

というものがあった。
ディーラーがミスをすると、そこで勝負は関係なくなり、
ベットしている全員が勝ったものとして配当を受けられるというものだ。

条件のミスやベットオーナーのミスなどをした瞬間
どちら側にベットしていたとしても、客全員が勝者になるわけだ。
本来負けて没収されるべきベットに当たりの配当をつけるわけだから
店側の被害は甚大だし、客にとっては旨い話になる。

だから、博打慣れした客の中には
あの手この手でディーラーを動揺させてミスをさせようとする者も多かった。
アヤを付けまくりなわけだ。

ベルが鳴ってからベットを移動させたり両替を頼んだりして
ディーラーのルーティンを乱したり
(ディーラーの作業は基本的にルーティンの連続だから、
それが乱れるとミスが起きやすい)
あるいは恫喝してみたり、からかってみたり。

勝敗が決するカードを引いたにも関わらず
わざとそのカードを伏せて出して

「決まらず!もう一枚!!」

などと大声を出したりするケースもある。
ディーラーが早合点してもう一枚カードを出した瞬間

「あれ、決まりだったか。はいチョンボ!総付けな」

などという結末になるわけだ。
店側にとってはあまりに過酷になるので
いつしかハウスルールとして「総付けは一切しない」と謳うようになり
次第にその風習は廃れていったのだけれど
おかげでずいぶんメンタルを鍛えられたような気はする。

ところで。
7月15日発売の「近代麻雀」をご覧になっただろうか。
片山まさゆき先生の「オバカミーコ」において、こんなアヤ付けがある。

ツモるべき山を間違えてツモってしまったネット出身プロに対して
先輩プロが動揺を誘おうとわざとらしく裁定委員を呼ぶ。

ところがそのネット出身プロはこともなげに

「ルール表ではそのまま続行になってます。読んでないんですか?」

などと切り返し、先輩プロは逆に熱くさせられてしまうわけだ。
いくらなんでもアヤの付け方がしょぼ過ぎるんじゃないかと思うし
あの程度の切り返しで熱くさせられるようじゃ、どうしようもないんじゃないだろうか。

やっぱり、作品としては

「ルール表読んでないんですか?」

などと挑発されたら

「あら、あなたの読んだルール表には
どこからツモるかは書いてなかったのかしら?」

くらいのことを切り返してバチバチと火花を散らしてもらいたいと思うんだよね。

で、そんなことを思いながら読んでいて
こういうことにいちいち引っ掛るのは
やっぱり自分がそういう世界にいたからなんだろうなと
ちょっとしみじみしてしまった。

つっても、しみじみ振り返るような世界じゃないんだけどね><

オモウラ日記Returns

ギャンブル考察 |

The Outcasts・31-7

アングラカジノが摘発されてから
捜査や押収品の搬出が終わるまで
だいたい2,3時間はかかるのが普通だ。

客も従業員も被疑者として
首から日時などを書き込んだ札を下げ
三方向から写真を撮られてから
腰縄を付けられて護送車などに乗り込まされる。

ただし、その時にテーブルに着いていたディーラーや
キャッシャー、黒服、名義人などの重要な容疑者は
チップやカードなどを指差した写真も撮られるために
客や下っ端の従業員よりは出てくるのが遅くなることが多い。

僕が店の側まで行った時は
まだ誰も連行されて出てきてはいなかったが
物々しい雰囲気に野次馬があちこちから集まってきていた。

そして、捜査員が大きな声で野次馬を散らしているうちに
大型の護送車がビルの前に横付けされ、
捜査員が一人ずつ付いて被疑者たちが連行されて乗り込んでいく。
客の場合は、たいてい罰金刑で済むこともあってか
参ったなぁという程度の表情であることが多い。

逆に従業員の場合、ほとんどの者は、俯き加減で出てくる。
中には虚勢を張ってなのか薄笑いなどを浮かべている者もいる。
僕の店に在籍していたディーラーも中に混じっていた

野次馬が一番盛り上がるのはこの瞬間だ。
知り合いがいないかと心配する者も中にはいるだろうが
ほとんどは、他人の不幸を嘲り笑うことで
自分の立っている地面の確かさをもう一度確認する。

そして、護送車が走り去る。
彼らは、都内のあちこちの留置場に分散して入れられ
それぞれ取調べを受けることになる。

それから、押収品が搬出されてくる。
トラックが横付けされて、体格の良い捜査員たちが
軍手を嵌めてバカラテーブルやルーレットのウィールなどを運び出してくる。
かなり重い物のはずだけれど、彼らはさほど苦労しているようには見えない。
あっという間にそれは終わり、トラックが走り去る。

もうこの頃には野次馬はほとんど残っていない。
残っているのはだいたい僕ら同業かゲーム屋などの似た仕事、
あるいは地回りの人間だ。
先ほどまで大声で野次馬を散らしていた警官ももうおらず
僕らはビルのほとんど真横まで近寄ることが出来る。

そして最後に、白いバンがビルの前に停まる。
運転していた男が、店の中に入っていき
しばらくすると、また数人の人間が出てきた。

彼らは腰縄だけではなく、手錠を掛けられている。
名義人やキャッシャーなどの重要被疑者だ。

そしてその中に、シミズがいた。
おそらく責任者クラスとして捕らえられたのだろう。

シミズは、やや斜め下を見ながら出てきたのだけれど
バンに乗り込む寸前に、顔を上げて周囲を見渡した。
特に何かを見るというよりは
ただ辺りを見渡す、そんな感じの動作だったけれど
その視線がシミズをじっと見ている僕の視線と重なった。

その刹那。

シミズはなんとも言えない微妙な表情を浮かべて、下を向いた。
屈辱と羞恥と哀愁の入り混じった、そんな複雑な表情だった。

流れ弾は、臆病者に当たるんだ。

そう言って、かつて反目に回ったシミズを笑うこともできただろう。
けれど、僕にはどうしてもそれが出来なかった。

シミズを乗せた車が走り去り、今度は完全に誰もいなくなった。
直前までここで行われていた摘発劇のことなど誰も覚えていないかのように、
いつもと同じ街の風景がそこには広がっていた。

シミズの表情を思い浮かべながら
僕は、自分の車に乗り込んで、家へと向かった。
いつか僕も、あの立場になるかもしれない、
そう思うと、無性に憂鬱になった。

そして僕は、それを振り払うように
携帯電話を取り出して、明日の開店準備の指示を従業員に廻し、
常連客に営業電話をかけ続けた。

その時の僕には、そうするしか出来なかったから。

たとえいつか、その日が来るとしても
それが、当時の僕の唯一の生きる術だったから。

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オモウラ日記Returns

The Outcasts(読切り短編)31~40 |

The Outcasts・31-6

僕は客のところへ顔を出しに行った。
いわゆる「営業」というやつで、客の経営する店などに顔を出して金を使い
客に自分の店に遊びに来て貰うのだ。

帰りがけに、店の近くで煙草を吸いながらしばらく佇む。
誰か知っている客が通らないかというのもあるし
何となく、街の雰囲気を知るというのも大事なことだ。

景気が良さそうだとか、何が流行っているのかとか
知っていて損の無いことは街中にも山ほどある。

そして僕は、ビルの陰の目立たないところに立っている
二人連れの男に気づいた。
彼らは、歌舞伎町の住人とは明らかに違う雰囲気を纏っていた。

目付き、服装、履いている靴・・・
僕はそれが私服刑事であることをすぐに察した。
思わず足を止めた僕の脇から、冷たい汗が流れた。

私服刑事も極道も、雰囲気自体はあまり変わらない。
どちらも、僕らのような人間とは明らかに異質の人間だ。
けれど、彼らを分ける決定的な違いがある。

地回りの極道は、縄張りの中で目立たないように振舞うことは絶対にない。
いわば目立つのが彼らの仕事であり、飯の種なのだ。
ビルの陰に隠れるように立つことなどまずありえない。

彼らは僕の店のあるビルの隣のビルの物陰に立ち、
やや斜め前方を何事か会話をしながらじっと見ている。

どこを見ているんだろう・・・

僕は自然を装いながら、遠目に私服刑事を観察する。
どこを見ていたかははっきりとは確認できなかったけれど
程なくして彼らはそのまま立ち去って
僕は、彼らが見ていたのが自分の店ではなさそうなことに少し安堵した。

もしかしたら、何かの事件の捜査だったのかな・・・

僕はそんなことを思いながら店に戻り
そのまま半月ほどが経過した。
緊張感は失われてはいなかったけれど
言ってみればそんなことをいちいち気にしてなどいられないのだ。

そしてある日、店の上のフロアにある事務所兼モニター部屋に入り
僕は何気なく窓を開けて外を見下ろした。

様々な人々がひっきりなしに行きかい、
タクシーが誰かを乗せ、誰かを降ろす。
良く見かけるキャバクラのキャッチや客引き。
僕の店のシキテンもいたし、シミズの店のシキテンもいた。
いつもと変わらない、歌舞伎町の風景がそこにはあった。

その時だった。

電柱に寄りかかりながら携帯で話しているように見えた男が
突然走り出して誰かを羽交い絞めにして怒鳴った。
すぐ近くから、別の男が口々に何かを怒鳴りながら数人走り出てきた。
一人は筒のようなものを抱えている。

そして男たちはあるビルの入り口に走り寄った。
そのビルは、1階から上のテナントはエレベーターホールから入り
地下のテナントは独立した入り口を持っている作りになっていた。
確か、ドアを開けるとすぐ階段になっていて、
そこから下に降りていくようになっているはずだった。

そう、僕がそれを知っているのは
そこに入っているテナントがカジノだったからで
現在はシミズの店だったからだった。

羽交い絞めにされていたのはシミズの店のシキテンで
内部に連絡を取れないようにインカムなどは取り上げられていた。
そして、筒に見えた物は金属用のガンカッターで
男がそれを鉄扉の隙間に差し込んだ直後、

ガチン!

という金属音がして、すぐに男が扉を開き
いつの間にか数十人になっていた捜査員が突入していった。
わずか数十秒の間の出来事だった。

捜査員の突入というのは一瞬が勝負で
摘発の際に一番問題になるのもそこだ。
賭博開帳などは現行犯での摘発が通常なので
長引いては証拠自体が隠滅されてしまうからだ。

だから彼らは、摘発対象になる物件を徹底的に調べる。
裏口の有無、扉の素材、監視カメラの数や角度。

ガンカッターも使えないようなカバー付きの鉄扉であれば
彼らは今度は壁をぶち破る。
別の摘発の際に入り口横の壁をぶち破ったことがあって
捜査が終わった後に見に行ったら、入り口の横に大きな穴が空いていた。

物件の大家にしてみればとんだ災難だけれど
それに文句を言ったり弁償を求める者はいない。
そんなことをしたら、自分も幇助で引っ張られかねない。

アングラカジノと知っていてテナントを貸せば、当然それは幇助に問われる。
だから、カジノでもいいから貸したいと考える大家は
間にクッションになるダミーの借主を挟むのが普通だ。

ダミーになる借主はもちろん、又貸しの形を取るのだけれど
まさか又貸しした相手がカジノをやるなんて思わなかったと主張するし
そういう主張に沿った契約書を作成しておく。

けれど、それはあくまで建前の話であって
それを通すかどうかは言ってしまえば警察の腹一つだ。
カジノに貸しておきながら弁償を言ってくる大家のビルなど
徹底的に締め付けて閑古鳥が鳴くようにしてしまうことだって簡単だ。
どうせ他の物件だってろくな店子などいないのだ。

だから警察はそんなことお構い無しに穴をぶち開けるし、
必要であれば、あさま山荘事件で使ったような
大きな鉄球だって彼らは用意するだろう。

扉が開いて、捜査員が数十人突入していった後、
僕はしばらく呆然としながらその様子を眺めていたのだけれど
ふと我に返って自分の店の対応に移った。

客に事情を説明してゲームを切り上げてもらい
その日はそのまま閉めるように指示を出した。

摘発の時くらいおとなしくしていないと
今度は自分の店に目を付けられたら困るという心理と
なかなか落ち着いて仕事も出来ないという心理があるのだ。

もちろんそれは客も同じで、
落ち着いて遊べないからか、文句を言う者はいない。

中には「むしろ今が一番安全だろ」などと冗談交じりに言う者もいるが
店が閉めること自体に不満を言うことはあまりない。
歌舞伎町じゃなくても、他の街にもカジノはいくらでもあるから
どうしても博打を打ちたければ、他の街に行けば済むことだからだ。

その時も、ものの10分ほどで客は全て外に出て
従業員も三々五々帰宅し始めた。

それを確認してから僕は、ビルの外に出て
シミズの店の側まで行ってみた。

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オモウラ日記Returns

The Outcasts(読切り短編)31~40 |

The Outcasts・31-5

シミズの主張はこうだった。

「これだけ噂になっているのだから
しばらく店を閉めて様子を見た方がいい。
寒い思いをするのは現場で働くこっちなんだから
そんな精神状態じゃ落ち着いて仕事も出来ないし数字も上がらない」

もちろん、僕はそれを却下した。

店を開ける、閉めるという権限はオーナーだけでなく
僕にも持たせてはもらっている。

けれど、それは自分なりの情報筋を持ち、
そこからの情報を元に判断していくものであって
周囲の店舗が全て閉めているといった緊急事態で無い限り
噂だけでいちいち閉めていては商売にならないからだ。

僕がそう言うと、シミズは不服そうに

「そんなんじゃこっちは安心して働けないですよ」

などと言う。

ああ、やっぱりこいつは覚悟の無い奴なんだ、

僕はそう判断せざるを得なかったし、そういう気質の人間に対して
苛立ちのようなものを感じざるを得なかった。
だから、僕は、少し強い口調で

「いや、この商売、安心して働ける日なんかないから。
それが嫌なら業界上がるしかないぜ」

そんなことを言った。
シミズは不服そうだったけれど、
その場はそれで終わり、店はいつものように動き始めた。

数日後のことだった。
シミズが僕のもとへやってくると店を辞めるという。

「寒い思いして働きたくないんで上がらせてください」

そう言われれば、こちらに引きとめる術は無い。
もとより引きとめるつもりも無い。
いつ辞めるのかと尋ねると、できればその日で辞めたいと言う。

店には店の退店規定があって、
一応一週間以前の申し出、ということになっていた。
人員補充の都合もあるからだ。

けれど、僕としては一ディーラーならともかく
辞めたがっている黒服を現場に出すのが嫌で
僕は給与を日割り計算で支給することだけ伝えて
その日の退店を認めた。

幸い代わりの人間もすぐ見付かった。
黒服としてのシミズがいなくなったのは痛いことは痛かったが
店の存続に関わるほどの人材ではないわけで
代わりが来ればそれなりに穴は埋まった。

そして、シミズが店のすぐ近くに出来た
(道路を挟んで斜め向かいのビルだった)
別の店に移ったというのも間もなく耳に入ってきた。
どうやら責任者クラスの待遇で入ったらしく、人集めに奔走しているようだった。

なぜそれが分かったかと言うと、
シミズが何人かのディーラーに引き抜きのモーションをかけたからだ。

「そこはそろそろ危ないからこっちに移ってこいよ」

そんなことをまことしやかに囁いて、
シミズは僕の店で働くディーラーに声をかけたらしい。
実際に、2人ばかりそれで店を移った。

思ったより少なかったのは
その動きを僕に教えてくれるディーラーがいたからだ。
僕がずいぶん可愛がっていたディーラーだったけれど
彼は、休憩室で他のディーラーがいる前でわざとそれを教えてくれた。

「なんかシミズさんがこんな話振ってきたんですけど知ってます?」

そう言われれば、僕としてはすぐに反応せざるを得ない。

「なんだそりゃ。引き抜きとかしてくるのか」

特に怒って見せる必要は無い。
引き抜きの動きが店の責任者クラスの耳に入る、
これが引き抜く側に伝わるだけで、まずその動きは止まる。

アングラの業界でもそれはご法度だからだ。
こじれればそれなりに大変なことになる。
それでも移りたいというディーラーはしょうがないが
そこまでして移る者もあまりいない。

新規オープンのカジノが安定するのが大変であることくらいは
末端のディーラーでも知っているからだ。
店が潰れてしまえば、安全も何も仕事そのものが無くなる。

そうしてしばらくの間、平穏な日々が続いた。
店が摘発されることもなく、噂も次第に消えていった。

そんなある日のことだった。

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オモウラ日記Returns

The Outcasts(読切り短編)31~40 |

The Outcasts・31-4

電話を切ろうとした僕に、
知人は、ふと思い出したかのように言った。

「そうそう、あいつすげぇ寒がりだから気をつけてね。
多分それで揉めることもあると思うよ」

寒がり、というのはもちろん気温とか冷え性とかそういうことではない。
摘発などに非常に敏感、悪く言えば怖がりという意味だ。

もちろん誰だって摘発を望むはずは無いわけだから
その心理はみな共通はしている。
がしかし、だからといってそれをあまりに露にするのは百害あって一利なしだ。

特に、上の立場の人間がそれをやってしまえば
下に付く人間は動揺するに決まっている。
言ってみればここは戦場なのだ。
弾丸を怖がってびくびくしている将校に誰が着いていくだろうか。

所詮は切った張ったの世界であり、いつ踏み込まれても不思議は無い。
それを覚悟して働けないなら、安全な仕事を探した方がいい。

僕はその言葉を聞いて、シミズを抜擢するのは
もう少し様子を見てからにしようと決めた。
覚悟の無い人間を登用しても仕方が無い。

この街でこの商売をやっていれば
覚悟の有無を明らかにする機会は幾らでもある。
それをじっと観察するつもりだった。

そしてその機会は、思ったよりも早く訪れた。

歌舞伎町には、多ければ10軒以上の、少ない時期でも5,6軒のカジノがある。
流行っている店もあれば、閑古鳥が鳴く店もあるし
摘発を受ける店も中にはある。

それぞれの店で、摘発対策の情報取りなどはしているはずだけれど
結局のところ、100%の情報などまず無いし
どれだけ気を使っていてもやられる時はやられる。

「今月あたりは寒いらしい」
「○○が狙われているらしい」
「いや、▲▲に内偵が入ってるらしい」

そんな噂が飛び交うことも多い。
当たっていることもままあるけれど、たいていはただの噂だ。

というか、過去数ヶ月に摘発が無ければ、
その後数ヶ月以内に摘発が行われる可能性は高まっているし
もともと多くても10数軒の店しかないのだから
そのうち古い方の店を挙げれば、新しい店よりも摘発の可能性は高い。

占いみたいなもので、何でも信じていては始まらない。
競合他店がわざとそういう噂を流しているケースだって少なくないのだ。

そんな折、僕が仕切る店が危ないという噂が出始めた。
僕の知る限り、そういう情報は入ってはいなかったけれど
それが本当の話でも不思議は無い。

いや、正確に言うならば、おそらくそれは本当の情報ではないけれど
結果的に的中したとしても不思議は無い、ということだ。

当時の店は、その時点で既に2年近く営業していて
歌舞伎町の中でも比較的古い部類に入っていた。
であれば、なおさらのこと、突然X-DAYが来てもおかしくは無い。

街中に流れるくらいの情報であれば
それは当然、僕が持つ情報筋からも入ってくるはずだ。
それが入ってこないということは、情報自体の信憑性は低い、
気持ちの良いものではないけれど、僕はそう判断していた。

ところが、ある日のミーティングで
シミズが猛然と休業を主張し始めた。

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The Outcasts(読切り短編)31~40 |

The Outcasts・31-3

シミズの待遇を上げようと思い始めてから
僕はシミズの働く時間帯の責任者やディーラー、
更にはシミズが以前働いていた店にいた共通の知人に
シミズの評判をそれとなく訊いて回った。

上の人間がいる場とそうでない場で態度がまるで違うことなどざらにあるし
新しく入った店で猫をかぶっているだけのことも良くある。
自分の目を信じるしかない商売だけれど
自分の目だけを当てにすると失敗も多い。
人間の本性はそう簡単に分かるものではない。

ディーラーの評判は概ね良かった。
ディーラーの使い方、接し方、あるいは出勤管理のしかたなど
好意的に捉えている者が多かった。
少なくとも、横柄でもなければ怠慢でもなかった。

責任者の見方も、仕事に関しては似ていた。

「使えるとは思います」

僕がシミズについて尋ねると、責任者はそう答えた。

「何か他にあるのか?」

僕は重ねて尋ねた。
表現に少し含みがあるような気がしたからだ。

「そうですね・・・少し金に辛いような気がします。
待遇のいいとこいいとこを渡り歩いてきたみたいですし
うちよりもいい待遇の店があればさっさと移るでしょうね。
義理とか忠誠心とかはあんまり無いように思います」

そして、シミズが以前働いていた店にいる知人は
僕が電話をかけてシミズについて尋ねるとこう言った。

「良くも悪くも金にはキッチリしてるよ。
誤魔化したりはしないけれど、金にはうるさい。
店閉めてる時の補償のことでうちの上と揉めて辞めてったしね」

この世界では、時々何らかの理由で
(主に摘発逃れのためにだが)
店を臨時休業することがある。

数日間のことであれば、月給制の黒服は
そのまま月給分が支給されるのだけれど
それが長期になったりする場合に全額出ることは逆に稀だ。

ある時点で区切ってしまって
それ以降は半額支給などになってしまい
それに不満な者は辞めていい、というスタンスを採る店が多い。
店の売り上げが0なのに人件費を払うのは経営的に厳しいからだ。
もちろん、代わりなど幾らでもいるであろうという魂胆もある。

その代わり、働いている側も忠誠心や帰属意識など持たずに
さっさと見切りを付けていくのが普通の感覚になる。
完全に金でだけつながったドライな関係を作っているのだ。

お互いそういうところでは納得づくで働いているわけなのだけれど
時々、その知人の言うような揉め事も起きる。
一円でも多くもらいたい人間と払いたくない人間がぶつかるわけだ。

おそらく、シミズは閉めている間の給料の支給額について不満を持ち
それで経営者側と衝突したのだろう。

あまり好ましいことではないけれど
ある意味当然のことでもあるから
僕は軽く相槌を打ちながら話を切り上げようとした。

ところが、その知人は最後にこんなことを言ったのだ。

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オモウラ日記Returns

The Outcasts(読切り短編)31~40 |

The Outcasts・31-2

シミズは、一時期僕の下で働いていた黒服だった。
客あしらいの上手い男で、機転も利いた。
勤務態度も真面目だったし、博打場というものも良く理解していた。

だから初めてシミズの仕事ぶりをみてすぐに
この男は使える、そういう印象を僕は抱いた。

ある日、ちょっと難しい客が来店した。
金は持っているけれど、気が利かない者を嫌うタイプ。
黒服の受け答え一つで機嫌が良くも悪くもなるし
些細な受け答えにいちいち突っ込んでは不機嫌になるような客だ。

例え真面目だとしても、鈍かったり口の重い者は
そういったタイプの客には好まれない。
ひたすら粗相がないようにするのが精一杯で
機嫌よく遊ばせて(結果的に負けさせて)いくことは難しい。

「こないださぁ、六本木の○○で200万負けちまったからな
今日はがっつり勝たないとな」

入ってくるなり、その客がこんなことを言った。
黙って愛想笑いを浮かべているだけでは論外なのは言うまでもないが
答え方もなかなか難しい。

「はい。頑張って勝ってください」

こんな答えを返したとしても

「心にもないこと言いやがって。
どうせ負けていけばいいとか思ってるくせに」

などと突っ込まれるのが落ちだ。

「いやー、勘弁してください」

これはもちろん店の本音であり、
言い方によっては笑いが取れるだろう。
けれど、この客にそんなことを言ったなら、

「何だよ勘弁してくれって。俺に負けていけってのか」

などとなってしまうのは目に見えている。
そういうことを言って従業員が困惑するのを楽しむような部分さえある。

キャッシャーにいた僕が、急いでホールに出ようとした瞬間、
シミズがすかさず

「社長、江戸の敵は江戸でお願いしますよ~」

と返し、僕は思わず(ほう)と心の中でうなった。
負けは勝って取り返せと言いながらも、それはあくまで○○の店の話で
自分の店の収支には言及しないところが巧みなわけだ。
しかもただのお調子者と思われないだけの語彙も示せる。

言うまでもなく、アングラの世界ではこういうタイプは非常に少ないし貴重だ。
こういう人間を見つけたら、なるべくならしっかりと確保したい。
待遇を良くしてやり、しかるべきポストも与える。
そうすることで店が上手く回っていけばいいのだ。

だから僕も、頃合を見計らって
シミズの待遇を上げてやるつもりでいた。
ある程度の権限を与え、経費も使わせる。
そうすることで、シミズ自身が呼べる客が来るだろう。
結局それが店を潤すわけで、そうするのが当然でもある。

ところが実際には、僕はそうしなかった。

シミズにはそれをためらわせる一面があったのだ。
それが分かるまで、そう時間はかからなかった。

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オモウラ日記Returns

The Outcasts(読切り短編)31~40 |

The Outcasts・31

それは、ある5月の土曜日の昼過ぎのことだった。

僕は待ち合わせの場所に向かう為に、電車に乗っていた。
5月にしては暑い日で、電車の中には半袖の人もいれば
上着を脱いで手に持っている人もいた。

目的地の改札は一番前の車両が近いことを僕は知っていたから
予め先頭の車両に乗り込んだ。
その方が効率もいいし、車内も空いている。

たかだか2,30分のことだから
立っているのは別に構わないけれど、
自分の周りのプライベートエリアは広い方がいい。
たとえそれが可変性であることを知っていたとしてもだ。

すぐ傍で、笑い声がする。
子供の、楽しそうな笑い声だ。
小さな声で歌を歌っているのもかすかに聞こえる。

線路は続くよ どこまでも・・・

声のする方を向くと、どこか行楽地へでかけるのであろう親子連れが
運転席の横の窓から、前方に伸びる線路を見ていた。
小学校低学年か、あるいはまだ幼稚園か。
懸命に背伸びをしながら進行方向の窓から前方を見ている。

前を見渡せるってどうしてあんなに楽しいんだろう・・

自分の少年時代を思い起こしながら、
僕はふと、そんなことを思う。

行く手には、ただ二本の線路が平行に伸びているだけの景色だ。
そして時々、対向列車とすれ違うだけだ。それも一瞬。
それなのに、列車の先頭車両から前方を見るのは
子供の頃はもちろん、大人になっても楽しかったりする。

やがて目的地へ着き、僕は列車を降りる。
日本有数のターミナル駅の自動改札は横にずらりと広がり
各地から到着した列車から降りた人々がひっきりなしに吐き出され、
それと同じくらいの人々が、吸い込まれていく。

改札を少し出た先・・10mほどの距離だろうか・・には、
JRの子会社の旅行会社のパンフレットを置くスペースがあって
そこで待ち合わせている人もかなり多い。

そこからなら、改札から出てくる人を見逃さないし
後ろにはパンフレットがあるから通行の邪魔にもならないからだ。

僕はそこに佇む人々を横目で眺めながら通り過ぎようとして
ある男に目を留めた。

男は、背丈は僕より少し小さいくらい、170の後半くらいだろう。
髪は短く刈り揃えられている。
大きく盛り上がった肩と、分厚い胸板を見ると
おそらく体重は僕より重いだろう。
ただし、鈍重な感じはまるでなく、普段から体を鍛えていることが良く分かる。

半袖の白いシャツの上に、アウトドア用のカーキ色のベストを着ている。
ポケットが沢山付いていて、背中がメッシュになっているような物だ。

そして男は、僕のことなどまるで視界に入らないかのように
じっと改札の方を見ている。

(でかいやつだな・・・)

そんなことを思いながら、僕は男の少し横まで歩みを進める。
そして、僕と男が2,3mほどの距離まで近づいた瞬間、
僕は、男の数m横にも似たような服装をした男がいることに気づいた。

色は違うけれど、やはりアウトドアベストをシャツの上から着ている。
二人が並んでいれば、当然連れだと誰もが思うはずだけれど
彼らはまるで知らない人間同士であるかのように少し離れて立っていた。
そして、二人とも改札の方をじっと見ていた。

すれ違いざまに、その目付きの鋭さに僕は気づき、
その瞬間、僕の体に電流が走る。
忘れかけていた感覚が、体の奥から蘇ってくる。
この感覚は間違いない。

そ知らぬ顔ですれ違いざまに、僕は一瞬だけ下に目を落とし
彼らの履いている靴を見た。
やはりそれは動きやすい運動靴だった。
逃走された場合に革靴だと追いかけにくいから
彼らは変装する場合を除いては、外での張り込みには運動靴を履く。

そう。彼らは私服刑事だ。

さらに僕は、彼らとすれ違ってしばらく歩いてから
もう一度振り返って、自動改札の両端にも目を向けた。
思った通り、そこには似たような雰囲気を纏った男たちが
二人一組で改札の方を向いて佇んでいた。

もちろん彼らは僕を捕らえるためにそこにいるわけではない。
彼らの見つけるべき対象は僕ではない別の人物だ。
ただし、彼らは間違いなく僕を観たはずだ。
頭に叩き込まれた対象者と違うことを確認する作業を瞬時に行ったはずだ。

一瞬も視線が合わなかったとしても、
彼らは改札から出てくる人間を見落とすことはない。

駅の外へ足早に向かいながら、僕は彼らの視線の鋭さを思い出す。
もう、ずいぶん昔のことなのに、その射抜くような視線は
僕の心に波を立て、僕は自分の鼓動が早くなったのを感じる。

そして僕は、その視線のもたらす居心地の悪さと共に
バスに乗り込むシミズの姿を思い起こした。

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The Outcasts(読切り短編)31~40 |

2009・Jリーグdiv.1第十六節・柏レイソルvsアルビレックス新潟

だんだんと夏が近づいてきている。
梅雨の最中だけれど、この日は晴れ間が出た。

僕は、夏の前後の晴れた日のナイトゲームが好きだ。

日が出ている間は暑いけれど
暮れてからは過ごしやすい。

特にスタジアムは風通しがとてもいいから
夏の匂いが風に乗って運ばれてきて
スタジアムで座る僕の横を通り抜けていく。

188

雨に打たれながら観る試合も
冬の寒空の下で震えながら観る試合も嫌いではないけれど
やっぱり屋外スポーツの観戦は気候がいいに越したことは無い。

前節、辛うじて勝利したレイソル。
今日、上位を争う新潟を相手に勝てるようであれば
残留争いから抜け出すチャンスも出てくるかもしれない、
そう思いながらスタジアムへ出かけた。

186

193

大甘、だった。

確かに不運な側面もある。
オウンゴールで許した先制点、
DFに当たってコースが変わって許した追加点、
時間帯といい、取られ方といい、不運だと言っていいだろう。

でも、それだけなのだろうか。
そうではないと思う。
いや、そうではないと言わざるを得ない。

セットプレーで小林が当たり負けて倒されてしまい
ボールをヘディングで跳ね返せなかったから
それが村上の脚に当たってしまったわけだし
CBの前で当たりに行く選手がいないから
フリーで思い切ったミドルを打たれるわけだ。

前半で2失点してしまえば、今の状況では選手はパニックになる。
それを是正すべき戦術も無い。
古賀のミスパスもハンドも酷いけれども、起こるべくして起こったとも言える。
悪循環というやつだ。

J1でぶっちぎりの失点数だ。
勝ち点で上回らない限り、得失点差ではもう完全に勝負にならない。

これだけ失点が多ければ、守備のてこ入れは絶対に必要だと思うのだけれど
練習見学に行って見ても、守備の組織を再構築しようという風にも見えない。
というか、守備を担当しているのが誰なのかもあまり良く分からない。

0-3になってから、攻撃は多少見るべきものはあった。
相手のGKが当たっていたから得点にはつながらなかったけれど
再三再四、いいチャンスを作れていたと思う。
ただ、点差を考えれば、新潟が激しく当たってこなかっただけのことかもしれない。

必死で戦っているのは伝わってくる。
手を抜いているとか気持ちが入っていないなんて僕には言えない。

だから、余計に辛い。

僕はサッカーは素人だから、分かっていないのかもしれない。
でも、もしフロントや監督に質問が許されるなら
これだけは尋ねてみたい。

あなた方には、出口が見えているのですかと。
この状況が改善される根拠があるのですかと。

答えがどうであれ、僕はただ、クラブを応援するしかないのだけれど。

オモウラ日記Returns

柏レイソル他スポーツ2009 |

鳳凰卓300戦牌譜解析・2

前回に続きデータ解析の話。

<リーチデータ>

リーチ率:0.168⇔0.139

これは僕が特異な部分の最大のものか。
リーチについては僕なりにかなり考えている。

リーチのメリットは打点の向上と周囲への圧力だけれど
打点の向上についてはいささか疑問がある。
麻雀の点数は青天井ではない上に、
赤が3枚入っているわけだから、リーチだけで打点はそこまで上がらないはずだ。

東風は満貫をあがれば相当有利に進められるので
リーチをかけてツモッパネを狙う必要はそれほど無いようにも思う。
どうしてもそれが必要な状況のみかければいいのではないかと考えている。

もう一つは、リーチ棒を出すということのデメリットだ。
東風戦において、東1局に1000点を上がることは
順位の向上にそこそこ影響すると思うけれど
逆に1000点を場に出すことが順位の低下につながる部分もあるんじゃないか。
少なくとも、和了率の低下にはつながるんじゃないかと思う。

リーチ素点:7204.784⇔7820.144

リーチ時3900以上:0.895⇔0.935
リーチ時7700以上:0.560⇔0.576
リーチ時11600以上:0.234⇔0.266

リーチ平均順目:8.373⇔8.308

上の数字は、僕がリーチをかける基準を
打点の向上が明らかに大きいケースや
先手を取るメリットが大きそうなケースに置いていることも少し影響しているだろう。

リーチ時ドラ2以上率:0.386⇔0.439
リーチ時ドラ3以上率:0.149⇔0.180

ドラ大好き(*´ω`*)

リーチ時和了率:0.484⇔0.579

これは出来すぎ。
もちろんリーチ精度を上げたいという意識はあるから
あがれそうな待ちでかけようとしているという部分はある。
でも、そうそううまくいくものでもないので、この数字は落ちるだろう。

リーチ時放銃率:0.145⇔0.104

恫喝キター・・・なのかな?

リーチ時好形率:0.600⇔0.621

好形厨だからね。

好形時和了率:0.527⇔0.631
好形時放銃率:0.136⇔0.094

これも正直出来すぎ。
ずっとこの数字だったら逆に怖い。

リーチ時愚形率:0.400⇔0.379
愚形時和了率:0.420⇔0.495
愚形時放銃率:0.158⇔0.121

これも出来すぎ。
意識の持ち方だけでこんなに数字が上がるはずも無いので
これもやっぱりやがて落ちていくだろう。

リーチ時収支:3401.579⇔4925.833

この収支はカクヘンだわな。

<2副露データ>

フーロ2率:0.145⇔0.137

思ったよりも2副露はしていない。
この辺も速度差の要因かなぁ。

フーロ2素点:4196.746⇔4909.278
フーロ2時3900以上:0.493⇔0.505
フーロ2時7700以上:0.236⇔0.289
フーロ2時11600以上:0.078⇔0.062

手牌を短くするなら、それなりのメリットが欲しいと考えているので
これはまぁ問題ないんじゃないかと。

フーロ2平均順目:8.356⇔8.559

やっぱり遅い。

フーロ2時ドラ2以上率:0.272⇔0.340
フーロ2時ドラ3以上率:0.112⇔0.134

そしてメリットはだいたいドラになるわけだ。
鳴いてまで追うような手役ってそんなに無いから。

フーロ2時和了率:0.350⇔0.411
フーロ2時放銃率:0.152⇔0.165

2つ晒すからにはそれなりのメリットを求めるようにしている以上、
晒した後にはなかなか降りるという選択肢は採り難い。
そもそも守備力自体も下がっているわけだし。

フーロ2時収支:536.934⇔1254.237

この収支であれば、変えなくてもいいかなとは思う。

<1副露データ>

フーロ1率:0.359⇔0.365

ここは明らかに特上よりも変えた部分で
腰の軽い仕掛けは控えるようにした。
特上では0.390以上あったはずだ。

特に親の現物になるような牌をポンしてノミ手のリャンシャンテン、
といった仕掛けは避けるようにしている。

理由は言うまでもなく反撃がきついから。

フーロ1素点:3997.746⇔4677.202
フーロ1時3900以上:0.471⇔0.518
フーロ1時7700以上:0.211⇔0.269
フーロ1時11600以上:0.070⇔0.067

となれば仕掛ける時はそれなりのリターンがありそうなときになる。
3900以上の割合の多さからもそれは窺えるだろうか。

フーロ1平均順目:6.521⇔6.982

みんなホント仕掛けが早いんだよね。
せわしないことこの上ない><

フーロ1時ドラ2以上率:0.289⇔0.332
フーロ1時ドラ3以上率:0.116⇔0.145

ドラ(*´ω`*)

フーロ1時和了率:0.293⇔0.307
フーロ1時放銃率:0.142⇔0.145

ある程度打点が見込めている分、
ついつい前に出ているということか。

フーロ1時収支:159.223⇔524.841

でもこの収支ならやはり変えなくてもいいか。

<追っかけ>

追っかけリーチ率:0.157⇔0.138

普通のリーチ率と分母は同じなのか違うのか分からないけど
ほとんど同じ数値になっている。
これはどういう現象なのかちょっと分からない。

追っかけ和了率:0.405⇔0.606
追っかけ和了点:10270.630⇔12230.000
追っかけ放銃率:0.148⇔0.000

この数字は幾らなんでも異常。
もちろん、普段の僕はめくり合いをなるべく避けているのに
あえてめくり合いを挑んでいくわけだから
そこには勝算があるか、よほどのメリットがあるわけだ。
あるいは状況的にリーチをかけざるを得ないか。

だからといって、放銃が0なんてことは普通はあり得ない。
バグかと思って牌譜をもう一度全てチェックしたら
20回以上は追いかけていて、やはり放銃は0回だった。

めくり合いである以上、負けることもあるのが普通だけれど
それが今のところ来ていないだけだろう。
いつか負けまくるかと思うと正直怖い。

追っかけ好形率:0.639⇔0.697
追っかけ愚形率:0.361⇔0.303

待ちが良い、というのは勝算を持つ大きな要因だから
これは当然こういう数字になるだろう。

<追われ>

リーチ追われ率:0.157⇔0.204

恫喝効いてねええええ><

追われ時和了率:0.384⇔0.490
追われ時放銃率:0.194⇔0.122
追われ時好形率:0.556⇔0.592
追われ時愚形率:0.444⇔0.408

待ちが良いのは七難隠す(*´ω`*)

<聴牌>

好形聴牌時リーチ率:0.703⇔0.567
愚形聴牌時リーチ率:0.444⇔0.329

ダマ多いからなぁ。

愚形聴牌時聴牌とらず:0.150⇔0.177

何でも聴牌取ればいいってもんじゃないとちょっとだけ思う。
あがってなんぼ、のはずだよね。

<終盤の強さ>

トップ死守率:0.789⇔0.790
トップまくり率:0.097⇔0.113
ラス回避率:0.204⇔0.279

いずれもオーラスのしぶとさを示す数字だけど
これが平均よりも良いのは素直に喜んでいいデータだと思う。
今月の近代麻雀にもあったけれど、

「しぶといは雀士にとって最大の誉め言葉」

だよね。

<その他データ>

局あたり全収支:160.218⇔445.354
1ゲームあたり:914.567⇔2556.333

とまぁ自分の麻雀の傾向をわざわざ出してしまっているわけだけど
それによって対策が立てられたとしても、それはそれで構わない。

成績の話を逸れてしまうけれど、ちょっとそれについて独白。

僕はプレイしたことは無いけれど東風荘というネット麻雀がある。
ネット麻雀を一気に広めたのはこのサイトだと言っていい。
天鳳にもそこから数多くのプレイヤーが参入してきている。

そこでいろいろな成績管理ツールが生み出され
(僕が載せているこの解析結果だって元はそのツールの天鳳バージョンだ)
数多くのトッププレイヤーがその成績を公開し共有してきた。

いわゆる凸本もそこから生まれたものだ。

麻雀の戦術を進化させたのは間違いなくそういった活動だし
僕自身その恩恵を受けたわけで、それには大きな敬意を抱いている。

だからこそ、僕は天鳳においてもそうであって欲しいと思う。

率直に言えば、僕は凸本は天鳳にはそのまま当てはまらないと思っている。
凸本を元にして、それを各自が自分なりの考えや経験則を加えて
いわばアレンジして使っているのが現状ではないだろうか。
もちろん、僕も自分なりにアレンジを加えているわけだ。

だからそのアレンジが通用しなくなったら
また戦略を立て直せばいいだけのことだし
時には裏をかけることだっておそらくあるだろう。
戦術というのは、そうやって淘汰され進化していくべきものだ。

ただし、これはあくまで天鳳の鳳凰卓東風赤有という場におけるデータであって
そこから示されるのは当然のことながら、その場においての打ち手の傾向だ。

東南戦を打つのであれば、当然打ち方は変更を余儀なくされるだろうし
巷のフリー雀荘であれば、また違う戦略を取る。
その対応に時間がかかるとかはまた別の話だ。
共通した部分もあれば、変える必要に迫られる部分もある、それだけのことだ。

なので

「東南なら違うんじゃないか?」
「フリーならリーチが強いはず」

とかそういう話を持ち出すのは勘弁してもらいたい。
以前、「晩秋のリスのように」という記事を書いた時も
その手のリアクションがあったのだけれど
それは違う話だから><

麻雀において、ある限られた条件下における考察を
他の条件にそのまま敷衍するのはかなり危険だと思う。
そりゃまぁ命をとられるわけではないけど。

とりあえず、次は500戦の時点で変化があれば書く。
サブは東南メインなので、そちらで解析データを取ったら
それはそれで東南について考察してみる。

僕のデータはかなり特殊な部類に入ると思うけれど
統計学をきちんと学んだことが無いので
仮説だらけで何の定量的な考察もできない。
(いかんせん、文系なのだ><)

それはとつげき東北氏あたりにお任せして
僕は氏を困らせるようなデータを出せればなと思っている。

別に嫌がらせをしたいわけではないのだけれど
学者は難しい問題の方が解くの好きだろうから。

とりあえず、他にも思ったことがあるのだけど
それはあんまりうまくまとめられなかったので
日曜日あたりに配信でダラダラ話してみようと思う。

お昼前後に枠が取れればニコニコ生放送でやってみようかな。
取れなければLivetubeで。

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麻雀(天鳳)2009 |

鳳凰卓300戦牌譜解析

鳳凰東風卓で300戦打った。
鳳凰卓の設置は2月だから、月に100戦を下回るペースだ。

多い人は1000戦を軽く越えているから、
やっぱり少ないとは思うのだけれど
配信したり、サブで打ったりということもあるし
卓が立たずに昼間にちょこっと打つというのが
なかなか出来ないというのもある。
一番数多く打てる週末に大会などに参加したのもある。

でも打つ回数を人と競うわけではないので
マイペースで打っていこうとは思う。

ちなみに、7月1日現在、Rは2150を超えているけれど
ポイントは原点前後。九段はまだまだ遠い。
(というか2日間でまた下がった><)

なので、ここは一つ、自分の牌譜解析結果を見て
自分の課題を洗い出していこうと思う。

以下が解析結果なのだけれど、
鳳凰卓も特上卓時代も基本的な打ち方は変えていないので
かなり似たような傾向は出てきている。

300

長村ビッグさんのところにあった鳳凰民の平均値と比較してみよう。
左側が鳳凰民の平均値、右側が僕の数値だ。
(数字は適宜丸めてある)

<和了データ>

和了率:0.215⇔0.239 

これはなかなか優秀な数字だと言っていいと思う。
特上時代(0.238)と遜色ない。

防御力に秀でた打ち手が多い鳳凰卓で
この和了率を維持できるとは思わなかったけれど
これは多分に好調の恩恵を受けた数字だとも思うので
おそらくこの数字は長期的に見れば下がっていくだろう。
1000戦時に0.235くらいであれば十分良くやっていると言えるかな。

和了素点:5433.493⇔5758.637

これも平均値を大きく上回っている。
この和了率でこの素点ならかなり健闘している。
福地先生が以前言っていたけれど、東風の強者は
素点は低くても和了率とスピードでカバーしているらしいが
それとはちょっと異なる傾向かもしれない。

和了3900以上:0.655⇔0.672
和了7700以上:0.367⇔0.380
和了11600以上:0.142⇔0.139

この3つの数値から見ると
僕の和了傾向は3900~7700までは平均値以上だけれど
11600以上の和了は平均値以下だ。
おそらく、ダマで満貫とかあればリーチをかけずに和了を取りに行く感じだろう。
東風だからこれで十分着を拾えるということだ。

和了平均順目:11.349⇔11.608
フーロ和了平均順目:11.287⇔11.477
面前和了平均順目:11.409⇔11.725

ここに僕の傾向が強く出ている。傾向というか弱点だ。
強者に比べて決定的に遅い。鈍くさいなぁ><

リーチ平均順目:8.373⇔8.308

という数字を見ると、リーチの平均順目は平均よりもいいから、
ちょっと原因は分からない。
副露に関しては、あまり早い仕掛けをしないのはあるだろうけど。

とはいえ、今のところ、これを変えるつもりはあまり無い。
ここをいじるのはバランスを崩しやすいのではないかという危惧があるから。

和了時リーチ率:0.376⇔0.336
和了時ダマ率:0.135⇔0.195

あんまりリーチかけないからね><

赤複合率:0.426⇔0.482
和了時平均ドラ数:1.210⇔1.294

打点の高さの原因はこれだろう。
僕はドラや赤を極力使いきろうと意識しているし
リーチを控えることで、それを可能にしている部分もあるだろう。

局あたり全収入:1458.837⇔1663.240

打点が高くて和了率が高ければ、
収入は自然と大きくなるのは道理だ。

<放銃データ>

放銃率:0.130⇔0.130

かなり放銃しているようなイメージがあるけど平均値。
てことは、これくらいは仕方が無いのかもしれない。
とは言え、ここを改善することが成績を上げる近道であることは
おそらく間違いないと思うので、
もっと慎重になるべきなんだろう。

でもみんな聴牌早いんだよね><

放銃素点:-4851.318⇔-4607.143

これは平均よりも低い。
短期の数字なのでたまたまの部分はあるけど、
下の数字が示すように
目に見えて打点の高いところには押さないようにはしている。

放銃3900以上:0.542⇔0.500
放銃7700以上:0.294⇔0.268
放銃11600以上:0.0998⇔0.0940

あとは、周りの打ち手が打点よりも速度を重視している傾向はあるはずだ。

放銃平均順目:11.418⇔11.308

ほらね。はえーよ><

放銃時向聴数:0.750⇔0.830

これははっきり弱点か。
先切りしようとしたら既にアウトっていうのがかなりある。
差込などの影響も、もしかしたらちょっとはあるかもしれないけど。

非立2フーロ放銃率:0.646⇔0.714
(*リーチも2副露もしていない状態での放銃率)

これは気にしていない。
僕はリーチをあまりかけないけど、
その分ダマで押すことはけっこうあるからだ。
当然刺さることも少なくない。

放銃時リーチ率:0.190⇔0.112

リーチ棒の分助かってると考える・・・ように努めている。

平均被ツモ順目:11.423⇔11.382

これも気にしない。防げないから。

局あたり全支出:-1298.551⇔-1217.886

放銃している割にはマシな数字。
素点の低さに助けられてる。

リーチや副露に関しては、長くなったので次回に。

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