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2009年3月

2009Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ・予選Bグループ・柏レイソルvsJEFユナイテッド千葉

水曜の試合で快勝し、今季初勝利を飾ったレイソル。
中3日でまた試合があるのは
選手にとっては負担は少なくないだろうけれど
いいイメージで試合に臨めるというメリットもあるはずだ。

今年早くも三度目のダービーマッチとなる千葉が相手だったので
移動の負担もそれほど大きくはないだろうし
サブ組の活躍を目にしたレギュラーの奮起も期待しつつ
会場となるフクダ電子アリーナへと向かった。
(近場とは言え、電車の移動は結構大変なんだけど)

Hukuari_002

先発にはフランサ、古賀、栗澤、菅野、村上、菅沼が復帰して
前節からの継続起用は大津だけだった。
これは大津だけが合格とかそういうわけではなく
次節を睨んだ起用だったはずだと思われた。

Hukuari_003

Hukuari_005

ところが、レイソルは試合の入り方に失敗する。
パスミスが多く、ボールを全くつなげずに
千葉に押し込まれる展開が続く。
千葉の攻撃陣にもう少し決定力があれば
大量失点しかねない出来だったと言っていいだろう。

その原因の一つは、フランサの不調だ。

間違いなく素晴しい選手だし、
試合を一人で決めるだけの力も持っているけれど
出来にムラがあるのもまた否定できない事実だ。
(もちろんこれは人間である以上、避けられないのだけれど)

柏の場合、フランサにボールが入った瞬間、チームは前がかりになる。
ラインを押し上げ、サイドの選手はタッチライン際を駆け上がろうとする。

したがって、そこでボールを奪われると
一気にカウンターを食らうケースがかなり多いし
柏の失点パターンの一つはこれだ。
当然相手もこれを狙っているわけだ。

そしてこの試合もそんなシーンが何度となく繰り返された。

相手のマークにボールを奪われるばかりか
トラップミスやパスミスでボールを失ってしまう。
新居に決められたゴールの起点もこれだった。
(現地で見た時はオフサイドかと思ったけれど、
動画を見る限りオンサイドだったと思う)

そうなると他の選手も思い切って上がったりすることができなくなり
フランサの選択肢も少なくなるという悪循環が生まれる。

ほとんどチャンスらしいチャンスを作れないまま前半を終え
後半に入っても、打開できない展開が続いた。

それを変えたのが、高橋監督の采配だった。

横浜戦で代えようと思っていたフランサが
交代を思いとどまった後に決定的な仕事をしたにもかかわらず
高橋監督はこの試合ではスパッとフランサを代えた。

そして、交代で入った北島と太田が
柏の攻撃陣を一気に活性化して
大津の同点ゴールを生み出した。

この采配にはかなり感心した。

成功体験というのはなかなか厄介なもので
それがなければ成功というものは具体的にイメージしにくい反面、
ややもするとそれに拘泥してしまうケースもある。

ましてフランサはチームの中心選手だ。
代えないままでも、言い訳は出来なくもない。

それでもスパッと代えるところに
この監督の決断力と戦術眼の確かさが窺える。

フランサでさえ出来が悪ければ使わないとなれば
李や菅沼だってうかうかなどしていられるはずもない。
大津がこれだけ伸びてきているのだ。

昨年からずっと、体が出来れば面白い選手になると言っていた大津だが
フィジカルの向上に伴って、目覚しい成長を遂げている。
この先も伸びてくれれば、冗談抜きに代表だって夢じゃないし
将来的には海外からスカウトだって来るかもしれない。

僕はフランサも李も大好きな選手だけれど
チームに健全な競争が起きていることは大歓迎だ。

村上だってもっともっとクロスの精度を上げなければ
蔵川と代えられるかもしれないし
鎌田だってパス精度がこのままであれば
守備専門の選手でしかなくなってしまう。

谷澤あたりにポストでボールをキープさせていたり
縦一本で裏を取られかけた小林や古賀も
レギュラーが保証されているなんて思ってもらったら困る。
近藤に至っては、胃腸炎で欠場とか何をやっているのかと言いたい。

ともあれ、勝ち点1はもぎ取った。
予選Bグループは目下首位だ。
予選突破して決勝トーナメントを狙うという言葉も
嘘ではないことが分かってきた。

今度は本割であるリーグ戦、大宮が相手だ。
楽な相手など一つもないけれど、この辺にはキッチリ勝ってもらいたい。

でないと勝ち点55なんてまず無理なんだから。

Hukuari_006

オモウラ日記Returns

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はこパラ・まー娘カップ

先日久しぶりにつの神様とお目にかかった。
人気女流との打ち合わせの席に同席させていただいたわけだ。

(でも毎日大勢の人間が見る公式ブログで
ネット系マフィアとか書くのやめてください><)

鳳凰卓の感想を訊かれたので
九段がどんどん出て来ているし、
サンマに関しては十段もいるくらいなので
その上の位置づけを決めていかないと
保存になっちゃうんじゃないかというようなことを言ったら
「天鳳位」といういわばゴールを作ることにしたみたいだ。

段位ポイントの変動はなしで、Rの変動のみ。
有料版の永久使用権の付与。
各種イベントへのシード権。

うん、かっこいい。

十段でさえ相当難しいとは思うんだけど、
すでに存在する十段をゴールにしてしまうわけにはいかないんだろう。

六分儀、朧夏月、(*><)、sigenori、みっつぃ~・・各九段の面々が
保存になってしまうよりはアクティブでいてくれた方が僕はいいので
そういう決定は率直に歓迎している。

で次の話題が「まー娘カップ」だった。

はこパラで人気の女流プロが天鳳で打つというイベントがあるらしい。
出場女流の画像の中で、ダントツのクリック回数だという方が
打ち合わせの席にいらしていた。
生で見るとそのボンッボンッという圧倒的な量感に文字通り圧倒された。
打ち合わせ自体に関係していなくて良かった。
打ち合わせにならないかもしれない。

あの画像が拡大されるなら、そりゃクリックするわ。

リンクにあるように、参加費は1000円。
20人以上の女流プロを呼んで大会をやるわけだが
宿泊や移動に時間もかからない自宅での参戦であれば
ギャラはそれほど高額ではないのだろう。

それぞれの女流が自分のファンに営業をかけて動員すれば
それなりの人数も集まるのかもしれない。
1人あたり5人呼べばそれだけで100人だ。

でも、率直に言うなら
ネット麻雀と女流プロの親和性はそれほど高くはないように思う。

人気女流と打てる、ということが
あまり大きな売りにならないように思うのだ。
そういう意味で、参加費の価格設定はいささか強気すぎるような。

1000円=60日分、有効期限が縮まるという徴収方法も
もう少し分かりやすく書いてほしいような気もする。
60日以上、有功期限が残ってないと申込みできないってことでしょ?

いずれにしても、有料版2ヶ月分の価値があるという宣伝を
運営サイドや女流サイドでもうちょっとしないと
ネット麻雀しかしないユーザー、フリーに滅多に行かないユーザーは
参加しては来ないんじゃないだろうか。

もちろん女流プロが悪いとかそういうことを言っているわけではない。

僕は昨年末に女流プロ有志が主催したチャリティイベントにも参加したから
この参加する20人のうち、7割以上は見たことがあるし
彼女たちがプロ意識も社会性も持っていることは知っている。

それに実際、普通の社会人であれば
1000円はそこまで惜しい金額というわけでもないだろう。

とはいえ、多少のチャットくらいはあるかもしれないにせよ、
生じゃない女流との対局参加にそこまで払う層は
今までの天鳳のコアユーザー層とはだいぶ違っているように思う。

これは天鳳が新たな層の取り込みへ意識を向けたということなんだろう。

個人的には、こういうイベントもいいけれど
次にプロを使ってイベントを打つのであれば
やっぱりトッププロと無制限にランダム対戦できる方がいいなぁ。

同卓したプロから牌譜検討と添削が後日送られてくるなら
1000円払って参加してもいいかも。

プロは対局数×3人分の牌譜検討をしなければならないから
それなりの労力が必要だろうけれど
男子プロが麻雀打つことで金稼ごうと思ったら、それくらいしないとね。

オモウラ日記Returns

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2009Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ・予選Bグループ・柏レイソルvsFC東京

レイソルのような小さなクラブにとって
カップ戦の位置づけというのはなかなか難しいものがある。

来場する観客のためにも、あるいはクラブの収入のためにも
勝利することが最高なのは言うまでもないにしろ
リーグ戦との兼ね合いを考えながらメンバーを使っていかないと
レギュラーは消耗してしまうし、バックアップも成長しない。

だから、底上げや育成と割り切って、
サブや若手を積極的に使うことだって当然出てくる。

特に、開幕から5試合経過していない今の時期は
リーグの規定には違反しないから
かなり大胆な入れ替えを行うチームは多い。

この試合、レイソルは先日のリーグ戦から
GK、CB1人、SB1人、ボランチ2人、FW2人の7人を入れ替えた。
ただ、試合前の情報では、別に育成だとかそういう意図ではなく
むしろ今年はこのナビスコを狙うための入れ替えだという話だった。

必然的に、試合を観る上で
その替わった選手の出来に注目したわけだ。

相手はFC東京。
強豪チームと言ってもいい相手だけれど
割とやりやすい印象はある。

実際、試合は思ったよりもずっと出来が良くて
良い意味で裏切られた。

まずポポ。
フリーキックから綺麗なゴールを決めた。
運動量も多かったし、フランサがいない分ボールを積極的に触って
チームにリズムと勢いを生み出してくれた。
今年は故障がなければ相当活躍してくれそうな気配がする。

それから大津。
PKは微妙と言えば微妙な判定だけれど
昨年に比べてフィジカルに目覚しい進歩が見られ、
相手DFに簡単に吹き飛ばされることがなくなったからこそ
ああいったプレーでファウルを取ってもらえるわけだ。

PKを蹴ろうとしたポポにボールを渡さずに
(おそらく一応の約束事としてプレースキッカーはポポになっているはずだ)
自分で蹴った図太さはなかなか頼もしいものがある。
もちろん、ポポもその前にFKを決めているからこそ譲る余裕があったのだろうが。

若い選手はきっかけ一つで大きく伸びることがあるけれど
大津にとって、このゴールがそのきっかけになってくれればいい。

もうこの際2010年のW杯の秘密兵器になっちゃえ。

北島も良かった。
ポストやスペースの作り方の上手さはさすがだし
運動量も交替まであまり落ちなかった。
周囲を落ち着かせるような仕草も、チームの中心になっている様子が窺える。

大津と北島の出来がこれだけ良ければ
李や菅沼も当然刺激を受けるだろう。

層が薄いといわれるボランチの二人、
山根と鎌田も悪くなかった。
山根のコンディションが良さそうなのは安心した。
貴重な先制点も決めたし、守備では効いていたと思う。

鎌田も失点につながったバックパスはあったけれど
ボールを持った相手への当たりの激しさは評価して良い。

鎌田の場合はCBとしてはボールの扱いは上手いのだけれど
ボランチに回すと物足りないので
その辺が今後の課題ではあるだろう。

蔵川も運動量もあったし、守備も良かった。
村上との競争は激しくなるだろう。

南は失点につながるトラップミスと空振りをしてしまった。
鎌田のパスも強すぎたけど、滑ってバランスを崩したのはいただけない。
雨の日はそういった技術差が浮き彫りになりやすい。
ただシュートへの反応の良さは特筆すべき。

さほどメンバーを落としたとは思えないFC東京に3-1の勝利。
相手の決定機がポストやバーに阻まれる幸運もあったけど快勝だ。
高橋監督に初勝利を贈ることができた。

200903252051000

7チーム中2チームが予選突破ということを考えると
おそらく勝ち点は12,3は取らないと厳しいだろう。

すぐ後の今週日曜の千葉戦に連勝できれば
ぐっと近づいてくると言っていいと思う。

少なくとも、チームとして確実に底上げは出来ている。

200903252053001

この日、スタジアムに訪れた観客は6000人を下回ったが
平日のナイトゲーム、雨天、冷え込みとくれば
これはまぁ仕方が無いだろう。

でも、スカスカのスタジアムを見るのはやっぱり寂しい。
レプリカもちゃんと買わなくちゃね。

オモウラ日記Returns

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藍より出でて

後輩にショージ君という男がいる。
僕より幾つか下の、気のいい男だ。
麻雀仲間なんだけれど、最近はあまり顔を合わさない。

ぶっちゃけて言うと、ショージ君はいわゆる養分で
僕らのセットではあまり勝つことはなかった。

昨年の夏くらい(お盆の頃だ)
久しぶりに会って呑んだ時に
僕が天鳳の話をして、軽く自慢をした。

「六段までは誰でもいけるんだけどね、
七段はそう簡単にはなれないよ」

ちょうど僕が七段に昇段したばかりだったのだ。
天鳳をやらないショージ君にそんな自慢をしても
あまり効果は無いのだけれど
昇段直後に呑もうと声をかけてくるショージ君が悪い。

自分がどうやって麻雀を変えて行ったか、
僕は長々と語った。

するとショージ君は目の色を変えた。

「ネット麻雀でそんなに上達するもんですか?」

僕が頷くと、ショージ君は何事か考え込んでいた。
そして何日かして、ショージ君からメールが届いた。

天鳳のアカウントを取ったから弟子入りさせろと言うのだ。

「いや、俺は弟子を取るような実力じゃないから」

「何言ってるんですか、七段は100人しかいないんでしょ?
だったら十分師匠になれますよ。
だいたいあんだけ自慢しといてなんですか」

「というか、教えようがないだろう。
打ってる横で見てられないんだから」

「はぁ?牌譜を送れるって言ったじゃないですか。
それを見返してアドバイスくださいよ」

「正直に言うと面倒なんだが」

「人から散々むしっておいてそういうことを言いますか。
これも授業料だとか言ってたくせに。
だいたい師匠をインスパイアした名前なんですから
僕がショボい成績で恥をかくのはそっちですよ」

いくら説いて聞かせても、ショージ君は言うことを聞かない。
僕は渋々ショージ君にアドバイスをすることを承諾した。

「弟子となるからには、俺の教えを守ってもらう」

「当然です。師匠が黒と言ったら白いものでも黒ですね」

「いや、そういう小芝居はいらん」

僕がショージ君に命じたのは

・打ち終わった牌譜は見返せ
・切れ打ちをするな
・雑スレは見るな(これはまぁ冗談半分だけど)

そんなところだった。

牌譜を見返して、何を切るだの押し引きだののミスをチェックして
それをフィードバックしてさらにまたチェックする。
結局のところ、それの繰り返しでしか
僕は上達の糸口を掴めなかったからだ。

おそらく六段までは問題なく来るだろう、
その先がどうか・・

僕が思っていたのはそんな感じのことだった。
事実ショージ君は、200戦しないうちに四段になった。
そして特上に上がってきてから僕はショージ君の牌譜を見始めた。

もちろんショージ君は、そこまでヘタクソではない。
なんだかんだ言っても、仲間内でかなりの回数を打ってきているのだ。
ただ、細かいミスは非常に多かった。

ショージ君が打った牌譜のうち
僕は数百戦くらいは見たんじゃないかと思う。

僕に教えられることはかなり限られているし
定量的な説明もあまり出来ないのだけれど
僕は僕なりに積み重ねてきたことを
なるべく丁寧に教えた。

そういう意味では天鳳は非常に便利だ。
再現性がリアルの麻雀とは比較にならない。

同じ局面を共有できるだけで、これほど違うのか・・

僕はつくづくそう思った。
もちろんショージ君が僕の打っているのを観戦して
疑問に思ったことを訪ねてきたりもした。

面倒くさがりでブログもミクシィもやっていないショージ君だけれど
その点だけは感心するくらい熱心だった。

機械音痴で牌譜解析ツールのインストールも出来ないショージ君は
僕のところに牌譜をまとめて送ってきて
(メールにファイルを添付するのはどうにかできるようになった)
僕の事務所にやってきてはそれを解析していた。
ついでに打っているのを僕に後ろ見させたりもした。

そしてショージ君はみるみる上達した。

もともと攻撃力は高かったのだけれど
防御力やゲーム回しがあまり上手くなく
付け入る隙の多い打ち手だったショージ君は
最初のうちは天鳳でも同じような打ち方をしていたけれど
だんだん精密に、丁寧に打つようになっていった。

そしてショージ君は僕が八段になってしばらくして
七段に昇段した。
たぶん1200回くらいは打っていたと思う。

「師匠、おかげさまで七段になりました」

「おお、おめでとう。もう教えることないよ。
てか、俺が八段から落ちたらもう同じ立場だ」

「何言ってるんですか、僕が八段になるまで待っててください」

「それは保存しろということか」

「滅相もない、九段になってくれというハッパです><
師匠の教えはマジでお金取れますよ」

そんなこんなのやり取りをして
ショージ君は七段になってもやたらと打っていた。

僕が打っている時は僕の観戦をしていたから
もっぱら夜中を中心に打っていたのではないだろうか。

「師匠、今2500ptまで来ました!」

朝起きると、そんなメールを寄越していたりもしていた。
残念ながら、そこから連続ラスを引いて
八段は遠ざかってしまったようだけれど
僕とは違うタイプの打ち手として成長していたと思う。

けれど今、ショージ君は鳳凰卓からチャオってしまっている。

「師匠、全然勝てません><」
「課金をいっぱいした方がいいですか?」

なんて泣き言を言ってくる。
僕はと言えば、自分がチャオらないようにすることで精一杯で
うまくアドバイスもしてやれないのが申し訳ないような気持ちになる。

でも結局の所、不調は自分で乗り越えるしかないのだ。

頑張れショージ君。
藍から出でたからって青色になる必要はないんだ。
君は君の色を極めていけ。

チャオ☆

オモウラ日記Returns

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2009・Jリーグdiv.1第三節・横浜Fマリノスvs柏レイソル

昨年、柏の試合を見た中で、
明らかに不出来な試合がいくつかあった。

戦術の徹底度や選手のメンタル・フィジカル双方のコンディション、
相手との相性、チームとしての調子の波、故障や累積・・
理由はいくつかあるし、その都度変わる。

チームは生き物みたいなものだから、それは仕方ないのだけれど
昨年のアウェイ横浜戦もその不出来な試合の一つだったように思う。
残念ながら所用で現地では見られなかったのだけれど
完敗と言っていい内容だった。

今年はどうだろう。
少なくとも成長は見せてくれるだろうか

そんな思いを胸に今回は現地へと向かう。
春らしい穏やかな好天に恵まれた中、
駅からの道を歩く。

Vsmarinos_001

すぐに巨大な要塞のようなスタジアムが目に入る。
収容人数7万人近い国内最大の競技場だ。
陸上トラックがあるので、ピッチはかなり遠い。

Vsmarinos_006

はっきり言って、見にくい。
18000人くらいの入客数なら
三ッ沢を使ってほしいような気もするけれど。

そして試合が始まり、
僕は昨年以下の不出来な前半を目にすることになったわけだ。

SBは右も左もクロスを入れさせ放題で
CBと逆サイドのSBはマークを簡単に外されたりかぶったりで
ほとんどフリーでヘディングを許す。

石川も村上もヘディングの競り合いには弱くないし
古賀や小林だって優秀なCBのはずだ。
でも、揃いも揃ってこんな有様じゃと嘆きたくなる。

それはもちろん最終ラインの責任だけではない。
中盤で自由にボールを散らさせてしまうボランチも悪いし
前線で簡単にボールを失うFWも悪い。

開始2分で失点し、追加点もあっさり失う。
杉山のミドルが相手のDFに当たってコースが変わるという
幸運な得点を貰いながら、直後に3点目を失う。

さぁこれからというところで失点するのは
選手ももちろん萎えるだろうけれど、僕らだって同じだ。
しかもドフリーでヘディングを決められるのを前半だけで3回見れば
何をやっているんだと言いたくもなる。

「後半切り替えろ!」
「諦めんなよ!」

前半を終えて、俯き気味に控室に戻る選手たちに
ゴール裏のあちこちから声が飛ぶ。
勝負事だから、負けることがあるのは仕方ないにしても、
負け方というものがある。

チケット代金だけじゃない。
近場とはいえ、片道1000円近い交通費と100分の時間をかけて来て、
開場前から並んで待つのだ。
こんな覇気もなければ見どころもない試合なんか見せられて黙ってられない。

今の柏の選手とサポーターは、とても良い関係だと思うけれど
なあなあで甘やかしたっていいことなんか何もないのだ。

その檄が効いたわけではないのかもしれないけれど
後半、チームが生まれ変わる。
変えたのはやっぱりフランサだ。

簡単にボールをロストすることも多いし
守備という面では大きな弱点にもなる選手だけれど
攻撃に関しては、本当にものすごい力を見せる。

今はコンディションもいいのだろう。
フランサがボールを持って動くたびにチャンスが生まれるような感じだ。

交代で入った大津とポポも良かった。
フランサの分まで追いかけるようなチェイシングを見せてくれたし
何よりその気迫がチームを鼓舞してくれたと思う。

同点ゴールを決めたポポが素晴らしかったのはもちろんだけれど
大津はもう少し長い時間使ってみてもいいような気がする。
まだ20歳の選手だけれど、柏の宝になれる可能性を持っている。

何でこのプレーを前半からできないかなと思うけれど
この展開で引き分けに持ち込めたのは大きい。
勝ち点1という現実の果実もそうだけれど
実際に2点差を跳ね返したという経験を持つか持たないかで大きく違う。

「2点差なんて追いつける!」
「10分あれば2点くらい入る!」

誰でもそれくらいは知っているけれど、口だけで語る可能性と
実際に経験した事実ではリアリティが違うと思うのだ。

Vsmarinos_012

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このチームでそれを掴めたのは、
今期を戦う上で、大きな財産になると思う。

もちろん、試合全体を通じて
安定した戦いを見せてくれるのが一番いいんだけどね。

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たまに見ると叩かれてるから困る><

先日、久しぶりに見た2ちゃんねるの天鳳関連スレッド。
荒れているのはまぁいつものことなんだけれど
なんでか知らないけど僕の名前を出す人がいるので
あっちに書く代わりにここで記事にしておく。

まず、僕がリザーブに入るとかそういう予定は無い。
プロチャレンジに関して福地先生や運営とコンタクト自体無い。
僕が暗躍しているかのような書き込みも雑スレにはあったけれど、
当然のことながら、そんな事実も無い。

先日配信などで意見を募った大会の件は
原案としてとりあえずある程度まとめたものを運営に送った。
意見を下さった方へのご報告も兼ねて簡単に書いておくと、

基本は課金者向けの無料の大会、ただし非課金者も廉価で参加可能。
鳳凰卓有資格者やゲストプロのシードなどは原案では一応設けた。
東風、東南それぞれで開催し、
成績優秀者は年末かどこかのグランプリ的なオープン大会に無料エントリー。
グランプリに関しては全員からエントリーフィーを徴収。

要は課金者から見ると、無料のトライアル数回と有料のグランプリみたいな感じ。

トライアル優勝者には次回のトライアルまで肩書きを
「○代TR王者」みたいにできればいいんだけど
知人にいろいろと尋ねてみるとそれは結構難しいみたい。
なので賞品関連は課金延長と特製賞状・壁紙を提案。

時期や人数、開催回数などは原案では決めていない。
エントリーフィーの価格も原案では決めていない。

こんな感じの案を出してみた。
黒子とか不正防止の競技委員とかの規定も原案では出したけど
それについてはここで書いても意味がないので割愛。

前述のように、実現可能性は全く不明。
当然部分的に採用されたり、修正が入って実現することもあるだろう。

一応意見を募ってやってるので、、
まさかこれを暗躍と言っているわけじゃないだろうと思うけど
どういう意図で書かれていても抗議や訂正のしようもないし
この程度なら嫌なら見ない以外の選択肢はない。

実現しなかったら?

サーセンうひひ

オモウラ日記Returns

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停滞

先日、Livetubeで配信した時に、こんな書き込みがあった。

「強豪の観戦や牌譜検討などいろいろやっているのだけれど
なかなか成績が伸びなくて悩んでいる」

僕も、フリー雀荘での打ち方から天鳳での打ち方へ変える際に
そういったことをあれこれ試したりもしたし
実際にそうやって成績を向上させてきた部分はある。

それはすぐに結果に反映されるものではなかったし
一時的にさらに成績が悪化したことだってある。
分かっているのにできなかった時期だってある。

それでもモチベーションを切らさずに
僕は僕なりに一生懸命打ってきたわけだ。

なので、僕はしたり顔でこう答えた。

「どんな人でも、成長する時には
いわゆるプラトー状態があって、途中で停滞する時期がある。
だから根気良く継続していくしかないんじゃないかな」

まぁ間違ったことは言っていないと思うのだけれども。

今、僕は鳳凰東風と特南赤なしで打っている。
特南赤なしの方はせいぜい月に2,30回打つペースだけれど
以前記事にした「凸カップ」に参加しているので
コツコツ打っていこうと思っている。

鳳凰卓の赤なしで打てばいいじゃないかと言われそうだけれど
卓が全然立たない上に、相手が鳳凰民ばっかりなわけで
大会のみの為に打っている僕としては
あえてそこで打つこともないような気はする。
(納得いく割合で鳳凰卓の成績が優遇されるのであれば話は別だ)

で、相変わらず自分で打った牌譜を見返して
一人で反省会をやっている。

倉庫代わりにSNSの限定公開機能を使って
自分なりの反省をメモしていっているというやり方だ。
(ブログでやってもいいのだけれど
そんな更新見ても面白くないだろうし、画像キャプチャも面倒だ)

でも、かれこれ鳳凰卓で70回くらい打って
70回分の牌譜を見返したと思うんだけど
全然上達している気がしない。

鳳凰卓では負けることがかなり多いので
自分が負けた牌譜を見返すのが億劫になるのもあるけれど
(当然勝った牌譜の方が見ていて良い気分には浸れる)
現実として、これ以上上手くならないんじゃないかと
ちょっと思ったりして萎える部分もある。

とそんなことを思っていたら
福地先生のブログでこんなエントリがあった。

雑スレで観戦していて参考になるのは、という話題だったらしい。
そこでこんな書き込みがあったようだ。

40 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2009/03/15(日) 20:47:13 ID:???
ゲンドウと素人とさくらことゆり59の観戦してたらうまくなれるよ

九段二人に次期九段の有力候補に並んで名前が挙がっているではないか。
ちょっと嬉しくて久々に雑スレを見に行ってしまった。

直後にこんな書き込みを発見><

44 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2009/03/15(日) 20:48:28 ID:???
>>40
さくらこだけ微妙っぽいんだけど具体的にどこ見たらいいの?

福地先生は気を使ってここをコピペしなかったのかもしれない(泣)。

でも、正直言って、返す言葉もない。
彼らに比べれば、牌効率や押し引きの正確性において
僕は一枚も二枚も落ちるだろうと自分でも思う。

ただ、僕自身は、これは停滞期なんだと思いたい。
40近い人間でも、成長の余地はあるはずだと。
でなきゃ負け試合の牌譜なんて見返していられないもの。

そうそう。
久しぶりに雑スレを見て、相変わらず荒れててワロタんだけど
その話はまた別の機会に。

オモウラ日記Returns

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The Outcasts・30-6

ミズタニは苦笑いしながら答えた。

「いや、パクられはしなかったです。
でも客でパクられたって高が知れてるじゃないですか。
常習賭博の量刑なんてせいぜい罰金が関の山です。
そりゃ20か30取られるわけですから痛いですけど
そういう理由じゃないです。

ガジリの生活をね、2年くらい続けたんです。
平均すれば一日4,5万、月に120万くらいは稼いでました。
ガジリって断られると思うかもしれないけど
俺みたいなパターンはなかなか断られないです。
今まで大負けしてた奴がガジリになったりするってパターンです。

なんたってそれまで散々負けてますからね、
断ったりすれば、だったら今までの負け分返せってなることも
やっぱり多いじゃないですか。

ならまぁこいつ一人ならしょうがないか、
もしかしたらそのうちまたハマって
ガジった分吐き出すかもしれないし、
なんて思ってるんじゃないですかね。

でも店の人間の腹の中はニコニコしてたって分かってます。

ああ、こいつ、昔はそこそこ張ってたのに
今じゃ落ちぶれてガジリになったんだな・・

そんな風に思われてるわけです。
もちろんそんなこと気にしてられません。
むしろそう思われてもいいからガジれればいいわけです。

でも、念のためというか、保険というか
新規オープンの店にも行くようにはしてました。
店の寿命も短いですしね、最近は。

でね、ある時池袋の新規オープンの店に行ったんです。
Oって店だったかな。
店自体は綺麗だったけど
俺が行った時は客はまぁ見事なくらいガジリばっかりでした。
上の人間が呼べる太い客がいなかったんでしょうね。

もちろん美味しくガジらせてもらいましたよ。
オープンイベントで20点で4点サービス付いてたかな。

それで俺が打ち始めた時にちょうどアウトした客が
昔からあっちこっちで顔をあわせてた奴でね、
向こうは俺がガジリになったなんて知らないから
調子良く話しかけてくるんですよ。

やれ30バラは打たないのかとか
そういう昔のイメージのまんまで。
こっちもそういうイメージの方が断られにくいから
適当にあしらってたんです。

で、そいつが帰った後、シュートの合間にね
黒服が挨拶なんかしてくるわけですよ。
ずいぶん若い奴だったけど、聞けば責任者だとかで。
それはまぁ感心しましたよ。

その若さで責任者任されるだけあって
客を掴もうという努力はしてるわけですから。
ただその努力があさって向いてるだけでね。

俺の張り方見てれば分かりそうなもんだけど
そういう感覚はあんまり持ってなかったんでしょうね。
教えてくれる人もいないんでしょうし。

ま、そいつにも適当に受け答えして
電話番号なんか交換しました。
こっちはもうラッキーってなもんですけどね。
そうなったらまず断ってこないですから。

店出た後にそいつから電話ありましたよ。
また寄って下さいって。
こいつホント盆暗だわってその時は笑っちゃいました。

でもガジリとしては、これは美味しいと思って通ってたんですが
やっぱりしばらくしたら潰れちゃいました。
ガジリによってたかって食われちゃったんですね。
ま、しょうがないです。

それでね、1年くらい後にね、
別の店でその若い黒服に会ったんです。
その日はノルマが達成できなくて
夜中まであちこち回ってました。
そういう日もあります。

今度は責任者じゃなくて、平の黒服って言ってましたけど
こっちとしては盆暗がいると思って内心喜んでたんです。
だからいつもよりちょっと露骨なガジリ方しました。
ミニマム中心で、ルックも多めにして。

何とか浮かせてアウトして帰ろうとしたらですね、
その黒服に呼び止められたんです。

あ、挨拶されるのかなって一瞬思ったんですが
出てきた言葉は意外なものでした。

申し訳有りませんが、お客様のベットだと
今後のサービスはカットさせていただきます・・

あちゃーって思いました。
何だよ、お前ちゃんと見てたのかよって。
一応軽く抗議もしました。
ちゃんとベットしてたよって。

いえ、ミニマム中心であのルック回数では無理です。

はっきりそう言われましたね。
もうちゃんと理解してるわけです。ガジリのやり方ってのを。
そしてそれを言いにくくても言うだけの器量もあるわけです。
普通はなかなか言えないですよ。本人が得するわけじゃないんだし。

そこまで言われて揉めたってみっともないだけだし
すごすごとビルの外に出たらもう明るいんですよ。
その明け方の薄明かりの中をとぼとぼ歩いてるうちに
急に惨めになってね。

あの若い黒服の兄ちゃんはちゃんと成長してるのに
俺は毎日同じこと繰り返して。
成長なんて全く無くて。

それまで開き直ってガジリやってきたわけですが
それがやけに堪えてね、
もう止め時かなってその時思いました。
そういうことが気になりだしたら、ガジリなんて耐えられないです。

でね、たまたま知り合った奴にシキテンの話もらって
それ以来シキテンやるようになりました。
別にシキテンが立派な仕事だって思ってるわけじゃないけど
一応は仕事ですからね。
ガジリに比べれば雲泥の差です。俺的には。

でもね、店長。
俺ね、もうすぐこの世界上がらせてもらいますよ。
そろそろ負けた分回収し終わると思うんで」

「全額取り戻せたの?」

僕は少し驚きながら尋ねた。

「ええ、ガジリで2500万、シキテンで500万残しました。
リベンジ成功ってやつです。
もう博打は飽きたんで、また運転手でもしますかね」

ミズタニが黙り、僕も黙った。
ミズタニがさっき口にした、明け方の薄明かるい時間になって
ほとんど人通りは無くなった通りを、カラスが飛び交っていた。

言葉通り、ミズタニはその後しばらくして店を辞めた。
いつの間にか携帯電話の番号も変えてしまっていて
連絡も付かなくなっていたし、どこかのカジノで見かけることもなかった。

今でも僕は、タクシーに乗るたびに運転手の名前をチェックする。
一つだけ、ミズタニに尋ねてみたいことがあるのだ。

必死に勝負を続けてヒリヒリしていた頃と
ガジリをやって、毎日金を増やしていた頃・・・、
どちらがが生きている実感があったのかと。

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2009・Jリーグdiv.1第二節・柏レイソルvsJEFユナイテッド千葉

前節のアウェイを引き分けで終えたレイソルは
第二節をホームで戦う。
今期初の日立台だ。

天候に恵まれず、試合開始1時間前の時点では
風雨がまだ強かった。

314_002

年間チケットの更新状況の変化ということで
当日券が発売される予定になっていたわけだが
年間チケットの更新締め切りなどもう少し早目に設定してもいいから、
前売りで完売させるように持っていってほしいなと思う。

柏のチケットはローソンの取扱い一本なのに
どうも手違いやミスが目立つような印象がある。
(ICカードの手配遅れは違うようだけど)
結果、この日の動員は1万人にも満たない8500ほどで
スタンドにも空席が目立つような寂しさだった。
ホーム開幕、ダービーマッチにも関わらず、という思いはある。

いや、物事はポジティヴに考えよう。

こういった悪天候でもスタジアムに来てくれる客が
(午前中は電車さえ止まっていたのだ)
これだけの数いるということについて喜ぼう。

スタメンは前節と同じ。

鼻骨を折った小林は、フェイスガードを着用しての出場。
栗澤も元気に出場していてとりあえず安心する。

314_013

菅沼や李も元気そうだ。

314_011

試合前半、柏の動きがいい。
千葉のマークが緩かったりスペースが空いていたりで
それぞれが自在に動けているような感じだ。

かなり余裕のある状況でフランサからのパスを受けた村上が
ゴール前にいいクロスを上げて、それを李が合わせて先制。
その時点ではゴールラッシュさえ予感させる出来だった。

ところが、肝心のシュートが決まらない。
フリーで打つシュートが悉くGKに防がれる。

コースが甘いのもあるだろうし、GKのファインセーブもあるだろう。

が、こういうところで決めておかないと
つけは確実に回ってくる。
後半の千葉のゴールで、やはりそれを思い知らされた。

あれは坂本が上手かったとしか言えないけれど
もう1、2点は取れた試合だったし取らなければならない試合だった。

314_014

杉山も栗澤も良く機能しているけれど
ミドルをもう少し打っていってもいいんじゃないだろうか。

先制ゴールを決めた李だけれど
ゴール前の選択が、少し凝り過ぎなんじゃないだろうか。

コンディションも良さそうだし、
相変わらず視野の広いフランサだけれど
ボールを奪われた後にもう少し追ってもいいんじゃないだろうか。

いや、物事はポジティヴに考えよう。

1点取られた守備だけれど
古賀も小林も非常に安定していた。
今後も大崩れすることはなさそうだ。

左SBの石川は、菅沼との相性がいいのか
非常に積極的なプレーが目立った。
去年に比べても明らかに良くなっている。

大津だって可能性を感じるプレーの連続だ。
試合終了後に北島に熱心なアドバイスを受けていた。

314_017

どんどん吸収してどんどん伸びてくれ。

ポゼッションという意味でも少しずつ形は見えてきている。
慌てて仕掛けてボールロストということはかなり減ってきている。
北島が入った時に、もう少しくさびをいい形で入れられれば
チャンスはもっと増えてくると思う。

戦術も動員も、まだ始まったばかりだ。
まだまだ、これからこれから。

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The Outcasts・30-5

「で、どんな張り方してたの?」

僕は、ミズタニに尋ねた。

もちろん僕も、カジノの世界で長いことやってきているわけだから
ガジリの基本的なやり方は知っているのだけれど
その使い分けには少し興味があった。

「Nみたいにミニマムが$50ならベットの基本は$70前後でしたね。
10回に1,2回は張らずにルックします。
それでたまに1点ちょっと張るようにすれば、まず断られないです。

サービスの額とバカラの控除率1・2%を考えたら、
平均ベットを$80くらいまで上げても期待値は十分プラスでしょ。
ケチって断られては何にもならないですからね。

で、2シュートやったら、勝ってても負けててもアウトです。
まぁ滅多に負けませんけど、たまに負けることはあります。
控除率を超えないように打つわけですから
長い目で見れば絶対に勝てるんですが
その日その日で見れば負けることだってありますよね。

で、渋谷だったらそのままZに向かってました。
Zはサービスは20点で2点だったんですけど
サイコロ振って最大1点まで当たるイベントやってましたね。
8デッキを1シュートやればいいってのもこっちは楽でした。
その方があちこちの店を早く回れますから。

でもZはガジリ多かったですね。
それもかなり露骨なのが。
店のシステムが悪いのか、世の中が世知辛くなってるのか
ちょっとおれらには分かりませんけど。

ヘタクソなガジリってのは大体グループなんです。
理由は複数で来れば、キャッチボールできますからね」

キャッチボールというのはガジリ方の初歩で
二人組み以上でプレーヤーとバンカーに同額ベットする。
プレーヤーが勝てば、張っていないのと同じ状態でベットをしたことになるし
バンカーが勝っても5%のバンカーコミッションだけで済む。

ガジリというのはとにかく賭けてはダメなのだ。
そうやって賭けているふりをして
平均ベットを店の人間に分からないように下げようとするわけだ。
もちろんルックと言って、ベットをせずに一回流すこともする。

ただし、こっちもそんな手口は知っているので
よっぽどうまくやらないとあっという間にばれる。
ばれればその日だけで来店お断り、ということになる。
出入り禁止にはしないけれど、サービスの提供を断るのだ。
それだけでガジリは来なくなる。

「それで、ノルマとかは作ってたの?」

僕はさらにミズタニに訊いた。
人によるのだろうけれど、5軒必ず回るタイプと
一定額勝ったらその時点でその日は終わり、というタイプがいるらしく
僕はミズタニがどちらのタイプか尋ねたわけだ。

「ああ、一応5万勝ったら終了ってことにしてました。
ガジリ生活を始めてしばらくは、最低4軒必ず回ってたんですが
たとえば最初の2軒で目標額勝っちゃうと
気が緩んでその後負けることが多くて。

根が博打好きでしょ、ついその頃の気分に戻っちゃうんですね。
だから目標達成したらその時点で終わってました。
そしたら後は飲みに行ったりダラダラしたりでしたね」

気楽そうに見えるけれど、
先が見えないのは僕らと同じだ。
罪名こそ違えど、摘発されればやはり逮捕はされる。
ミズタニは、ガジリをどんな理由で止めたのだろうか。

「で、何でやめたの?どっかでパクられた?」

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鳳凰卓の使い方

ネット麻雀屈指の高水準を誇る鳳凰卓。

僕などは2,3回打てばお腹いっぱいになってしまって
後は観戦と牌譜の見直しで終わりになるんだけど
プロともなるとやはり違う。

雁纏こと木原浩一プロは
わざわざ募集をかけてまで鳳凰東南赤無しを打つらしい。

これは多分、明日あるタイトル戦の調整なんだろうけど
この募集を見て、なるほど、と感心した。

プロ同士の調整セットというのは割と頻繁に行われていて
それぞれのルールの違いにアジャストするのがその主目的らしい。

最高位戦のルールと協会のルールは若干異なるし
連盟のAルールのようにブー麻雀の要素が含まれるものもある。
さらには101のように評価基準自体が異なるルールもある。
だから、それに慣れておくというのはプロとして当然のことではある。

もちろん交流を図るとかもあるだろうし
場合によってはいくらか乗せるだろうから、
それで勝ってやろうという欲もあるのかもしれない。

でも、やっぱりいくら麻雀が好きなプロとはいえ
4人面子を集めて時間と場所を決めて出かけていくというのは
それはそれで大変なんだと思う。

そこで鳳凰卓なわけだ。

ポイントの設定は若干違うから
純粋な意味での調整にはならないかもしれないが
高レベルな打ち手と赤無しで戦っておけるというのは
結構有意義なんじゃないだろうか。

何より、仕事を終えた後に自宅でできるという面での
負担の軽減はかなり大きいと思う。

木原さんのようなトップリーガーが
鳳凰卓をこういう風に利用するようになってくれれば
ユーザーとしてはかなり嬉しいし、参加のしがいもある。
そういうプロがどんどん増えてくればいいと思う。

タイトル獲っても賞金寄越せとは言わないからさ(笑)。

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The Outcasts・30-4

「運転手も辞めて、バカラばっかりやってて
やれ100万勝ったの200万負けたのってやってるうちに
金がどんどん回らなくなっていって
金貸しから早いのつまんでまでやってって。

で、金利入れるのだけでいっぱいいっぱいになって
いよいよもう飛ぶしかないかなって時に
ふと思ったんですよ。

ハウスから今まで負けた金取り返してやろうって。
多分3000万くらい負けてたと思います。
どんなことしてもそれ取り戻そうって。

でね、車から時計から全部売って金貸しに金返して
残った金が50万くらいでした。
それ元手にハウス食ってやるって思ったんです。

勝負して勝つのなんて絶対無理なのは分かってるんですよ。
バンカーコミッションあるんだし。
だったらいつも隅っこでコソコソガジってる奴らみたいに
俺もガジリになってやろうって。

ガジリの理屈は分かってました。
ただかっこ悪くて出来なかっただけでね。
見栄を捨ててしまえば何てことないんですよ」

ミズタニは少し自嘲気味な笑みを浮かべながら話し
僕はそれを黙って聞いていた。

「だいたいね、昼前くらいに起きるんです。
でね、まずベッドの中で携帯のメールをチェックです。
仲間からのメールがいくつか入っているから。

○○のイベントが終わってサービスが絞られた・・・
△△がリニューアルオープンしてイベントやるらしい・・・

そんなあちこちのハウスの情報を入ってきてるわけです。
もちろん自分が先に情報を手に入れれば自分も回します。
そのためだけの仲間ですから。

で、それを見ながらその日の計画を練ります。
どこの店からどう回るか、
一日に回れる店は多くて5,6軒だから効率は大事ですよね。

自分の部屋は明大前だったんで井の頭線で渋谷に出て、
渋谷を2軒回ってから池袋を3軒回ろうか、
新宿は最近サムいらしいから今日はパスだな、みたいな感じでしたね。

つったって、状況次第で新宿も回らないといけないこともあるんですけどね。
ノルマがこなせなかったり、行こうと思ってた店が閉めてたりとかで。

で、渋谷に着いたら行くのが大体百軒店のNでしたね。
理由は駅から近いのと、けっこうちゃんとした料理が出てくるからです。

基本的に、食事とタバコはカジノで調達するんです。
無駄な出費を控える、という発想っていうか
貰える物は何でも貰うという発想に近いですけど。

もちろんタバコはシガレットケースに4,5本だけ入れて、
残りのタバコはバッグの中に別にしておくんです。
いくらなんでも無くなる前に貰うのはマズいです。
店の人間に余計な反感を買うし、
タバコぐらいで出入りを断られるわけにはいかないですからね。

Nはテーブルが二つでしたけど、
もちろんミニマムが小さい方にしか座りません。
シュートの途中だったら必ず終わるまで待ちます。
中途半端なところで入ったら、自分では2シュートやったと思っても
このシュートが終わるまでやってくれって言われたりしますからね。

まぁNは結構流行ってたんで、ガジるのは楽でした。
大体大きいバランスのテーブルに客がいましたから。
潰れたら、また別の店を探さなくちゃいけなくなるから
店が流行るのはいいことです。

せいぜい頑張って利益を出してくれよ、
こっちはそのおこぼれで生活できれば十分だから、
なんて思いながらやってました。

20点買うと3点サービスが付いて
6デッキのシュートを2シュートってのがNのハウスルールでした。

普通って言えば普通なんですが、
来店ごとにスタンプを1つ押してくれて、
10個貯まればその次のお買い上げの時に20点で4点出てくるんです。

結局は20点で3・1のサービスということですよね。
こんな無差別のイベントを続けてて大丈夫なのかと思うんですけど
太い客がいればまぁ何とかなるんでしょう。
あるいは昔の俺みたいにアホみたいに張るバカな客とかね。

そんなサービスだからガジリは結構入ってました。
若い女のガジリなんか多かったです。
でも若い女は店もガジリって分かってても泳がせるんです。
そういうのが多い方が男の客は喜ぶから。
なんかパッと見て華やかじゃないですか。

オッサンってのは若い女にいいところを見せたいもんで
女に適当に「すごーい!」とか囃されると嬉しいんですよ。
だからついつい張りも大きくなっちゃうし
負けてもゴネたりしないようになりますよね。

だから店も甘めになるんでしょ。
ある意味共存共栄です。
店の黒服とできちゃうガジリの女もいるくらいですから。

もちろん一人だけ反発しても損なので、
こちらも適当に「ナイス!」などと囃してやりますよ。

なるべく雰囲気作りには協力してやるんです。
そうすると断られにくくなるわけです。
寄生してる奴に寄生するみたいでわけわかりませんけどね。
一緒には行動しませんけど」

確かに良く分かってる。

僕は心の中で感心した。
客の中には、ハウスに対して異常なまでの敵対心を燃やすタイプがいる。
何かとハウスのやることに不平不満を言うのだ。
だけでなく、周りの客を焚き付けたりもする。

そうするとどうしたって雰囲気はギスギスするから
あまり太い客でなければガジリでなくても断ってしまいたくなる。
ガジリっぽい張り方をしているという印象だけで断ったりすることもある。

同じ張り方をするなら、場を和ますようなタイプを選ぶのは当然なのだ。
若い女性が歓迎されるのもそういう理由からだ。

ミズタニは黒服の仕事などしたことは無いはずだし
ディーラーの仕事だって出来ないはずだ。
それなのに、店側の都合というものを理解しているというのは
ミズタニなりの観察眼があるのだろう。

客が来店する様子は全く無く、
僕とミズタニは路上でポケットに手を突っ込みながら
さらに話を続けた。

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The Outcasts・30-3

その日店がやけに暇で、僕は外に出てミズタニと雑談をしていた。
ミズタニはたまたま通りかかったガジリをちらりと見ながら

「店長、あれGですよ、G」

と薄笑いを浮かべながら言った。

Gというのはガジリの頭文字だ。
インカムで店内と連絡を取る場合に使う符丁だ。
普通の客なら「ゲスト何名上がります」などと言い
ガジリなら「G何名」、不良や刑事臭い客なら「お客さん」と呼ぶ。
それによってドアを開けたり開けなかったりを決める。

「お客さん上がりました」

などと言われたら、ドアをホイホイ開けてはいけない。
カメラのモニターを注視して、見知った顔でなければ、
そのまま息を潜めて立ち去るのを待つ。

その判断は、基本的には入り口付近の隠しカメラで行うのだけれど
肉眼で見た場合とは異なって見えることもあるから
外で肉眼で見ているシキテンの判断は重要だ。

ミズタニが言ったそのガジリと思しき通行人は僕も知った顔で
最初から入れない客のリストにも入っていたが
パッと見てすぐに分かるあたりは
ミズタニが優秀なシキテンであることを示していた。

そしてそのガジリが見えなくなるのを見送ってから
ミズタニは苦笑いをしながら不意に呟いた。

「あいつらもね、ホント良くやりますよね・・。
まぁ俺も昔はああだったんですけどね」

「ああだったって?」

僕は問いかける。
その言葉が何を指しているのか分からなかったのだ。

「いや、ガジリ連中ですよ。
俺、一昨年までガジリで食ってたんです」

「え、マジで?」

正直言って意外だった。
ガジリというのは、基本的に楽をして金を稼ぎたい連中がやることだ。

浅ましいと言われようが乞食同然に蔑まれようが金を作った者が偉い、
そういう哲学で生きている彼らが
雇われの身になることなど滅多にない。
ましてシキテンのような気候に大きく影響される仕事は
冬場や悪天候の時は辛い。

彼らがそんな仕事をするとしたら
それは半端なガジリ方しかできないか
よほど凌ぎ方が下手なガジリということになる。

「もう食えなくなっちゃったの?」

僕は再びミズタニに問いかけた。
するとミズタニは首を横に振って

「いや、食えなくはなってなかったんですけどね・・」

そう呟いた後に、思い出話を語り始めた。

時折遠くを見るような目をしながらも
道を通る人にはしっかりと目を配りながら。

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オモウラ日記Returns

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The Outcasts・30-2

堕ちることを拒み、働くことも否定し、
ミズタニは頑としてこの世界で食うことをやめなかった。

食うと言っても、勝負を続けて勝ち残ろうとしたわけではない。
むしろミズタニは、勝負をしないことで勝ち残ろうとしたのだ。

そう、ミズタニはガジリになったのだ。

ガジリ、と呼ばれる人々について説明しておかねばなるまい。

必勝法があれば・・。
これでずっと食っていければ・・・。

ギャンブルに嵌まる人間は
その多くがそんなことを夢見る。

もちろんそれはただの夢だ。

人為的な操作が入り込まない限り
確率が収束して行く原理に抗うことはできない。

もしかしたらごく一部の幸運な誰かは
途中で大勝することもあるかもしれないが、
ギャンブルを止めて勝利を確定させない限り
彼が敗者に向かって歩いていることに変わりはない。

実のところ、カジノというところは、それを予定して営業している。
愛想を振りまき、食事や部屋代のサービス
(海外ではコンプと呼ばれる)をしても
十分に元が取れるという確信があるのだ。

そのコンプの額は、顧客一人一人で違う。
大きくベットする、あるいは長くベットする客には手厚く、
あまりベットしない、あるいはすぐ出て行くような客には小額だ。
平均ベット、プレイ時間などをきちんとチェックしているのだ。

ところが日本のアングラカジノでは違う。
どんな客であっても、最初にチップを買った時点でサービスが付く。
それも、平均ベットやプレイ時間に関わらず同額だ。

およそ10%~15%、場合によっては20%分のチップ、
つまり10万分のチップを買えば1~2万分のサービスが余計に貰える。
サービス分浮きからスタートできることになっているわけだ。

ベットすればするだけ負けるのが博打の仕組みだから
なるべくベットをせずにこの浮きを確保して帰ろうというのが
ガジリの根底にある考え方だ。

カジノ一軒だけではアウトコミッション(換金手数料)を
引かれたら幾らにもならないが
3、4軒、多ければ5軒回れば結構な額になる。

ただし、店側の黒服に露見すれば、出入りを断られたり
サービスチップの提供を断られたりするから、
監視の目をいかにかいくぐるかが大事になってくる。

当然のことながら、監視体制や断る基準は
店によって違うし時期によっても違う。
多少の赤字は覚悟の上で、宣伝の為にガジリを放任する時期もあれば
増えすぎたガジリを整理する時期もある。
もともと従業員が盆暗でチェックが緩い店もある。

そういう店を狙って彼らは入り込む。
なるべくならガジリだと思われないように振舞いながら
少しずつ少しずつ彼らは勝ちを積もらせていく。

もちろん、店側も黙って見ている訳ではない。
ある程度入客が確保できている店であれば
ガジリの存在など害悪でしかないから
客のベットを見てサービスや出入りを断るのだ。

長年業界にいると、一度断った客は
顔を見ただけでガジリだと思い出せるようになる。
そんな時は一度も打たせずに、新規での入店そのものを断るわけだ。

とは言え、僕はミズタニがガジリで凌いでいたことなど知らなかった。

僕がそれを知ったのは、春も間近に迫ったある夜のことだった。

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The Outcasts・30

「歌舞伎町は暖かいですよね。
って言ってもデコスケのことじゃないですよ、気温の話です。
寺一つ越えるたびに気温が一度違うって
いつもおれら言ってたんですけど」

あれは何年前だっただろうか。
ちょうど今の時期くらいの寒い日だった。

僕が外でシキテンをしているミズタニに
缶コーヒーを差し入れて、寒くないかと尋ねた時に
ミズタニは笑いながらそう言った。

寺というのは、新宿から郊外に出て行く時に通る地名だ。
高円寺→吉祥寺→国分寺と寺の付く地名が
等間隔ではないにしろ、一定の距離があることで
一つの目安になっているのだという。

まだ30をいくつも過ぎていない割にはあれこれと職を変わって
運転手もしていたことがあるというミズタニは
寺と言われて寺銭のことを連想し怪訝そうな顔をした僕に
そう教えてくれた。

中肉中背で外見的にはこれといった特徴の無いミズタニだったが
僕らが思いも寄らない物の見方をすることがあって
仕事の合間に外に出て雑談をするのは
僕にとってはなかなか面白い時間だった。

タクシー運転手として個人タクシーの開業を目指していたミズタニは
この世界の住人の多くと同じように、どこかで道を踏み外した。

もともとタクシー業界には博打好きは多い。
客待ちの列で競馬新聞を読み耽る運転手も少なくないし
麻雀やサイコロ、花札といったものに手を出す者も多い。

自分の稼ぎでやっている間はそれは別に構わない。
けれど、一回数枚のカードの数字に、数万、時には数十万を張って
勝った負けたを繰り返していれば、やがて金銭感覚は麻痺する。
ワンメーター650円だのとチマチマ稼ぐのが馬鹿馬鹿しくなってくる。

そしてたまたま勝ちが続いた時に
ずっと食っていけるんじゃないかという錯覚を起こし
仕事を辞めてしまう。

ダメだったらいつでも運転手に戻れるという思いもあるだろう。
二種免許さえあれば食うのには困らない。

もちろんそんな生活はいつまでもは続かない。
一人前の博徒を気取っていても
ほとんど全員、いつかはパンクする。
長く続ければ続けるほど確率というのは収束する。
それから逃れられる者はいない。

そして負けが込んでパンクしかけた時に
人が取る行動は様々だ。

どこまでも堕ちることを選ぶ者、
真っ当に仕事をする生活に戻る者、
あるいはハウス側として働くようになる者、
意識してか、あるいは無意識のうちにか、人はそうしてまた道を変える。

ミズタニも例外ではなかった。
けれど、ミズタニが選んだ道は、少しばかり変わっていた。

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オモウラ日記Returns

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2009Jリーグdiv.1第一節 川崎フロンターレvs柏レイソル

今期の柏レイソルの目標は勝ち点55だと言う。

昨年と同じ目標だけれど、昨年は達成できなかったわけで
アルセウとアレックスが入れ替わった以外には
目立った補強をしなかったレイソルにとって
決して簡単な目標ではない。

さらに監督以下コーチも替わり、戦術面でも変化を志向している。

リアクションサッカーから自分たちで仕掛けるポゼッションへ。

戦力的に恵まれているとは言えない上に、
今までの戦い方を変えることにはリスクも伴う。

しかも肝心のアルセウが怪我で長期離脱となれば
ちばぎんカップをまずまずの出来で終えた後でも
一抹どころかかなりの不安を抱えながらの開幕だ。

とは言え、やはり開幕前には気持ちは昂ぶるし
気合を入れてアウェイの等々力競技場へと向かう。
天候は薄曇、気温もやや肌寒い程度の好天と言って良い。

ビジョンでのVTRの流し方、スタジアムの外での宣伝活動など
工夫を凝らしているのがとても良く分かるし
良いスタジアムだとは思うけれど、やはりピッチが遠い。
反対側のゴールは何かが起きていてもはっきりとは視認できない。
(そう言えば、スタジアムDJのアウェイチーム歓迎メッセージの時に
川崎サポから拍手が起きるのはすごくいい印象を受けた。
鹿島戦でも拍手するのかな)

001

003

試合の注目点と言えば、やはりその戦術面だろう。
スタメンには、フランサ・ポポ・李・菅沼と並べている。
左右や前後を固定しない流動的な布陣だとは思うけれど
その分、お互いの意思の疎通が無いと手詰まりになるはずだ。

サブで意外だったのは近藤の名前が無かったこと。
やはり故障なのだろうか。
稼働率の低さが何とも歯がゆい。
(実際この日、CBのバックアップに不安を感じる状況になった)

後は太田や北島、あるいは大津といったカードを
どのように切っていくのか、
そこに監督の考え方は見えてくるだろうと思っていた。

開始早々、高い位置でボールを奪ってから
フランサが惜しいシュートを放つ。

キーパーの股間を抜いた良いシュートだったけれど
わずかにキーパーに触れた分、勢いを失ってしまい
ゴールライン上でDFにクリアされる。

良い感じなんじゃないか。行けるんじゃないか。

そんな雰囲気が柏サポーターに満ちてくる。
もちろん川崎もJ1屈指の攻撃陣を持っているわけで
当然反撃してくるし、生半可な攻撃ではない。

押し込まれる場面もあったけれど守備は良く耐えていた。
栗澤が中村憲剛をケアして決定的な場面を作らせない。
前半はほぼ互角の試合展開だったと思う。

後半勝負だ。

そんな思いで迎えた後半開始早々、菅沼が先制のゴールを決める。
相手のクリアを拾ったポポからのクロスを上手く合わせた。

そしておそらく、ここからが今期の課題が出てきた部分だ。

上位チームに1点をリードした時にどう戦うか。

川崎あたりに引きこもって0点で凌ぐのは
かなり難しいと思うのだけれど
リトリートからのカウンターで追加点を狙うという選択肢は
僕は間違ってはいないと思う。
後半にプレスをかけていくのはやはり相当きつい。

ただ、カウンターからの速攻を狙うにしても
前線にはもう少し丁寧な攻めがあっても良かったかなとは思う。
人数が少ない分、急がざるを得なくなり
結果的にミスでボールを失うケースが増えたように思えた。

「ポゼッション?なにそれおいしいの?」

といわんばかりの戦い方になった挙句
追いつかれてしまったわけだけれど。
やはりテセ、ジュニーニョ、レナチーニョ、ヴィトールの4人に
中村が絡む攻撃陣は相当な迫力がある。

テセの荒っぽさには辟易もしたけれど、
菅野の遅延行為同様、テセも審判にマークされてしまっているようで
いささか気の毒な笛も散見された。
柏の守備も体を張るといえば聞こえはいいけど
ラフになってしまう部分もあった。

もう少し踏み込んだ言い方をするなら
岡田主審のジャッジ基準には疑問を持たざるを得なかった。
これは両チームとも感じていたのではないだろうか。

何にせよ、それでも収穫のある試合だったとは思う。

まず守備に関してはかなり計算できると思う。

テセに決められたのはあれはもうしょうがない。
ボールを完全に支配されていたし、
それ以外にも、決定的な場面は多く見受けられた。

川崎のシュート精度がもう少し高かったら
あるいは負けていたかもしれない。

でも、最後に体を張りに行くから、
相手のシュート精度が落ちたと見ることもできるわけで
そういう意味ではレイソルらしい奮闘だったと思う。

007

008

フランサと杉山のコンディションも良好なことが見て取れた。
この二人が核になってくるのは間違いないので
これもやはり好材料だと言っていい。
大津はもう後は経験積めば間違いなく通用する。

心配があるとすれば鼻骨骨折の疑いがあるという小林と
タックルが足に入って交替した栗澤の状態と
山根がもう少し利いてくれればという点だろうか。

ともかく、優勝候補の一角にアウェイで勝ち点1を取ったというのは
やはり合格点を与えていいだろう。
開幕戦で虐殺されてリズムを崩したチームだってあるのだ。

次節はホームでの開幕戦だ。しかもダービー。
スカッと勝てれば一気に波に乗れそうな気もするので
一つ、そんな感じで行ってもらいたい。

年間チケットの代わりになってるICカードがちゃんと使えるか、
という点にも、注目してるけどね。

オモウラ日記Returns

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何も咲かない寒い日に

僕は現在、一女の父親であるけれど
当然のことながら、同時に人の子でもあるわけで
父もいれば母もいる。

母はずいぶん年老いたけれど、
今もなお元気で、趣味の土いじりに精を出している。

庭と玄関先にある、母が丹精こめて育てた花壇は
季節折々、道行く人に声をかけられるくらいに見事な花を咲かせる。
僕自身は母が育てる花の名前さえろくに知らないけれど、
花を育てるのは決して簡単ではないことくらいは分かる。

それは決して、自然に育つものではないのだ。

土を耕し、種をまいて、水をやり、肥料を与える。
やりすぎてもいけないし、放置しすぎてもいけない。
虫が付くこともあれば、異常気象に悩まされることもある。

とある、ブログがあった。

管理人の方はおそらく女性であるようだったけれど
やはり花を育てるのがお好きなようで
ブログのサイドバーに飾られた旬の花を見る度に
僕は母親のことをちょっと思い出したりしていた。

もちろん、彼女のことなど
僕は何一つ知らない。
麻雀もされるようだったけれど、
多分僕とは麻雀に対するスタンスは異なっていたと思う。

だけど、別にそんなことなど僕はどうでも良かった。

世の中にいろいろな花があるように
人の考え方もまたいろいろだ。
自分と異なる考え方をするからといって
それを尊重できないのは僕の中では正しいことではない。
少なくとも、匿名で叩いたり晒したりするのが正しいとは思えない。

体調がすぐれないと言う彼女が
療養の合間に花を育て、画面の牌姿を見つめる、
それが伝わってくるだけでも、僕は更新が楽しみだった。

でも、そうではない人もいた。

夜更けに花壇を踏み荒らすかのように
名乗りもせずにブログを荒らす人々がいて、
彼女は自らを守るべく、ブログを閉鎖してしまった。

僕が原因を知ったのは荒れた後だったし
僕にそれを止められたとも思えないけれど、
(そういう行為に走る人が、他人の制止を聞き入れるとも思えない)
何のフォローも出来なかったことを少し後悔した。

この先彼女は、WEBの世界で誰かと関わろうとするだろうか。
もしかしたら、他人のブログを見たりすることはあるかもしれないし
自分でも何かを綴ったりすることもあるかもしれない。

けれどこの出来事は、彼女の中で間違いなく傷になって残るだろうし
何かの折にそれが疼くこともあるだろう。
この出来事を境に、たぶん彼女の中でWEBの世界は変わるだろう。

物言わぬ花を折り
物言えぬ人を傷つける。
匿名で荒らす輩に、彼女は反論さえできない。

「WEBの世界なんてそんなもんさ」

あるいは、そういう意見もあるかもしれない。
荒らされるのが嫌なら、ブログなどやらなければいいと。

本当に、そうなのだろうか。

卑怯者が物陰から石を投げ、
臆病者は暗闇に紛れて花を折る。

なんだか、酷く暗い気持ちになった。

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背景画像の変え方

クロサギさんが考案し、アンコロキングさんが制作した背景画像が
あまりに秀逸すぎるので紹介しておく。
自動卓を使ったことがある人は分かるはず。

アンコロキングさんのブログから好きな背景画像をダウンロードして
自分のPCのマイピクチャに保存しておこう。

変え方はいたって簡単。

1:メニュー画面から「設定」を選ぶ。

Haikei1

2:各種設定タブの「卓」にある「画像ファイル」を選ぶ

Haikei2_2

自分のマイピクチャの中から好きなのを選んで指定して
最後に「close」をクリックすればそれでOK。

こんな感じになる。

Haikei3

今までデフォルトでずっとやってきていたけど
これは使ってみる気分になった。

オモウラ日記Returns

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