第88回天皇杯決勝 柏レイソルvsガンバ大阪
中学生くらいまで、正月は本当に楽しみだった。
いや、大学くらいまで楽しみだったかもしれない。
でも、いつからか、特に大きな楽しみというのは
感じなくなっていたように思う。
ただ休みであるということくらいだろうか。
結局のところ、新鮮な喜びというものを感じる感性は
年齢を重ねるうちに摩耗していってしまうのだろう。
けれど、今年の正月は違った。
あのレイソルが、優勝の栄誉を賭けて戦うのだ。
カップ戦の決勝に進むのは、実に、9年ぶりのことである。
準決勝が終わってからというもの
僕はこの日を心待ちにしていた。
どれくらい前に行けばいい席に座れるか分からないから
何度31日から泊まり込もうと思っただろうか。
31日の夜に用事が無ければきっと泊まり込んでいた。
1日の朝に行けばいいかなと思いながらも
興奮して寝付けずに、結局夜中の3時前に家を出た。
国立競技場に着いたのは4時前だ。
でも、僕と同じような人は多かったのか、
僕が着いた時には既に200人くらいの人が待機列を作っていた。
聞けば先頭は30日から並んでいたらしい。
試合の結果はもちろん悔しい。
フランサと李の切り札を機能させるには
ボールをいい形で奪取することが必須なのだけれど
山根が負傷したために、ボールを全く奪えずに
ガンバに圧倒的にボールを支配され、
プレスではなく、最終ラインでボールを跳ね返すだけになってしまった。
せっかく奪っても、パスの選択肢がフランサに偏ってしまえば
守っている側は非常に楽だ。
通常、攻撃時の最終ラインは相手のトップに対して1枚余らせるものだけれど
フランサにしかパスが出なければ、挟み込んでしまえる。
フランサクラスの卓越した技術をもってしても、
プロのDF2枚に囲まれればそうそうキープもできない。
結果的にそこでまたボールを失うことになる。
決められそうなチャンスもあったし、あと一歩だったとも思う。
審判のジャッジにも少なからず不満はある。
けれど、個人の技量や戦術眼、チームとしての意識、
率直に言って完敗だと言わざるを得ない。
アジアチャンピオンは伊達ではない。
むしろ、チームとしての弱点が浮き彫りになったことを
喜ぶべきかもしれないし
決勝戦で戦う経験を積めたことも大きいと思わなければならない。
いいところがまるで無かった村上あたりは
この試合のVTRを100回くらい見直してもらいたい。
村上だけでなく、レイソルの主力はみな若い。
フランサとポポ、古賀以外はほとんどが20代前半だ。
若さというのは言ってみれば可能性を秘めているわけだから
更なる飛躍を期待するしかないし、そうでなければ困る。
「悔しい負け」は、準優勝は、一度でいいのだ。
厚着をして、カイロをいくつも持って
毛布まで持参していったのだけれど
それでも耐え切れなくなりそうなくらい寒かった。
とてもじゃないけど仮眠を取れる気温じゃなかった。
試合後に家に帰宅するなり、僕は即座に眠った。
思ったよりもずっと消耗していたようで
19時から翌朝6時くらいまで、ほとんど昏睡したと言ってもいい。
だけど、並び始めたその時から、試合終了までの12時間あまり、
僕はまさに至福の時間を過ごすことができた。
レイソルサポの知人などに、頼まれもしないのに
座席の確保を申し出たりもした。
この幸福感を共有したくて仕方がなかったのだ。
結局、僕はコアサポが陣取ったすぐ横の席を確保したおかげで
試合中も熱を目いっぱい感じながら応援することができた。
仙台から来てくれた岡山の姿も間近で見ることができた。
柏の選手とサポーターの今のこの関係を作ってくれたのは、
間違いなく岡山だと思うから、それもすごく嬉しかった。
「いい席を取ってくれてありがとう」
知人には、そんな言葉をかけていただいた。
でも、実際のところ、一緒に観戦した知人の中で
一番幸せな時間を過ごせたのは僕だという確信がある。
僕は僕の幸せのために並んだだけで、
ついでに横の席をいくつか確保しただけに過ぎない。
お礼など言われるほどの行為ではまるでないのだ。
30代もそろそろ終わりに近付いているけれど
いつまでこういうことができるか分からない。
体力や気力は年々落ちていくのだろうし、
10年後には指定席で見ることを選ぶようになるかもしれない。
でも、可能な限り、レイソルを応援していこうという気持ちを
この日僕は改めて強く抱いた。
この日で最後の石崎監督初め退団する選手やコーチはもちろん
選手や関係者には感謝の言葉しかない。
でも、いつか、優勝の瞬間も見せてくれよな。
きっとできるはずだから。
そう。「YES,WE CAN.」・・この気持ちだよね。
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コメント
お疲れ様でした。
結果は残念でしたが、決勝の舞台ともなると、チームコンディションに左右されるリーグ戦と異なりチームの総合力が単純に問われる形になると思うので、結果は順当なものなのかもしれません。
順当にタイトルを獲得するために、気合入れましょうや。お互いに。
川崎はノブリンが作った土台を元に少なからず飛躍しました。
柏の時期監督の方は詳しく存じませんが、ぜひこのまま明るく楽しく強いチームを作って欲しいと、他サポながら祈念いたします。
(川崎より強くなっては困りますがw)
投稿: ぴぃ | 2009年1月 3日 (土) 09時34分
新年おめでとうございます、
そして…お疲れさまでした。やはりあの黄色の波の中におられたんですね。テレビで観ていましたよ(笑)
結果こそ残念でしたが惜しかった、可能性を充分感じた試合だったと思います。
小林はいつもながら良い仕事をしていましたね。
フランサはシーンは少ないながら、素晴らしいチャンスを度々作ってくれていましたね。
菅沼の献身的に良く走る姿は印象的でしたね。
PKまで行っていたら勝負はわからなかったと思います。楽しい試合でした。
投稿: 通りすがり | 2009年1月 4日 (日) 00時29分
>ぴぃさん
あの試合を見ていて、
レイソルが勝つべきチームだと思う人はたぶんいません。
一生懸命戦ってくれましたが、やはり差はありました。
でもここからのチームだということについては
多くの人が共感してくれるんじゃないかと思います。
川崎と柏で優勝争いできるようになりたいです。
もっぱら問題はうちの方ですが><
>通りすがりさん
そりゃ何としても行きますよ。
次がいつになるか分からないですしw
まだまだここから上にいかないとという気持ちを
選手もきっと持ってくれていると思います。
可能性は実現してこそですよね。
テレビじゃなくていつか日立台にもお越しください。
きっと楽しめると思いますから。
投稿: 管理人 | 2009年1月 4日 (日) 13時05分