つぶやき2008

スペック

実に順調に七段への下り坂を降りている今日この頃。
ポイントがまるで増えない><

原因はもともとの技術的な問題が一つ。
カクヘン引かないとポイントが増えない仕様になっているのだ。

こんな手牌で南家だと思い込んで意味不明のダマにしたりもする。

Photo

2巡くらいしてから気づき、慌ててリーチをかけると一発ツモ。

Photo_2

どんだけラッキーなんだよと。
こんな麻雀で八段とか片腹痛いよね。

それからメンタルの問題が一つ。
ラスを恐れて押せなくなったり、かわすことだけ考えたり。
簡単に八段が視野に入る人と違って
一度なるのも大変な思いをした分、守りに入ってる気がする。

そんなこんなが重なって
押し引きもおかしくなったりしている部分もあるだろう。

観戦してくれる人の中には
そういうのをちゃんと見抜いて指摘してくれる人もいて
ありがたいやら恥ずかしいやらで参っている。

こんな手牌。

Photo_3

僕はここで1sを外した。
ドラと1sの受け入れを考えたら打1pが正解だろう。
1p切っちゃうと123の三色は崩れるけど234が残るし
イーペーコーも残る。ドラのポンテンも残る。

ただこれ1mの切り出しから考えて4mが薄そうなんで
1-4mをチーテンとれるようにと思ったのが一つと
4pにくっつけての平和系を目指そうかなと思ったのが一つ。
(実際、以下の通り、4mは2枚使われていた)

Photo_6

1s1枚と6s2枚の受け入れを失うけど6sはフォローあるし
3p3枚と5p4枚で形がぐっと良くなる。

要はそういうのを瞬時に判断する(少なくとも数秒で)判断するには
僕のスペックはちょっと不足しているし、
説明することもあまり上手くはできない。
やっぱり最速の聴牌を目指すには、
打1pの方が優れているのかなとは思うのだけど。

ちなみに、この局の進行はこれ。

Photo_4

ソーズを234でチーして待ちは1mの片和了。
腹黒いなぁ(笑)。あがれなかったけど。

ともかく、指摘してくれる人がいるだけいいんだろう。
もしかしたら煽られているのかもしれないんだけど
僕はこういうのは素直にありがたいと思う。

ありがたくないのは決闘の申し込み(?)の類。
別に何段でもRがいくつでも個室で打とうと誘われるのは構わない。
コテンパンに負けて「八段弱いな」と言われても、あんまり気にならない。
段位とかRとかはそこまで鼻にかけるようなものではない。
福地先生だって上卓住民用の個室で打っていた。

でも個室で打とうという人はせめて名乗ってください。

個室に行って見ると、いるのはだいたい
オカルトさん、超ヒモリロさんといった「煽られる側」ばかりだ。

スペック高いの知ってますから!><

そうそう、スペックと言えば、
僕が自宅で使っているPCはちょっと古くて
(新しいハイスペックなのは妻がネトゲ専用で使っている)
ちょっとスペックが足りないのかもしれない。

先日、天鳳を打ちながら福地先生のブログを開けたら固まってしまった。
泣く泣く再起動かけたらやっぱりラス。

僕のPCのスペックが低いのがいけないんだろうけど
読む気にもならない長文コメントとか自重してほしいよね。
僕の知る限り、福地先生が
アルシーアルをテーマにして記事を書いていたことは無いし、
アルシーアルを比較に持ち出したことも無い。

勝手にアルシーアルと結びつけて持論を延々と展開するのは
正直言って辟易している。
自説の主張は自分のブログや日記でお願いしたい。

でもまぁおかげでPCを買い換える許可が下りたから、
こういうのを怪我の功名と言うのかもしれない。

そこでアドバイスを募集。
HDDやメモリ、CPUの性能が問題なんだと思うけど、

天鳳を打ちながら、Youotubeやニコニコ動画を開きつつ
エクセルやワードも使いつつ、
ネットもあちこち見るために必要なスペックは?

会社の若い子に訊いたりもしてるんだけど
詳しい方がいれば是非アドバイスをお願いしたい。

でも不思議なことに、若い子に尋ねると、決まって

「最近のエロゲは結構メモリ食いますからね~」

と返ってくる。
いや、別にエロゲはやらないんだけど・・・。

最近はエロゲがサクサク動くかが、性能を判断する基準なのかな?

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Where is our justice ?

「えー、あれってホントの妹じゃないの?」
「あんな14歳が実在すると思うか?」
「むー・・もしかしたら実在する、いや、実在して欲しい」
「それはそうだが・・思春期ど真ん中の14歳が微エロとか」
「うるさいだまれ、あれは全力で保護せねば」

かつてとあるブログに関して、こんな激論(?)を戦わせたことがある。
議論の主は、某有名教育ライターと天鳳界の創造主、
モンド観戦記などの鋭い視点が評判のブロガー、そして僕。

いずれも三十路を遥かに超えたいい大人だが
そんな年代の議論のテーマとして適しているのかはともかく、
四人の評価は共通して「あのセンスは素晴らしい」というものだった。

実際にどうであるか、というのは大きな問題ではない。
そういう設定で日々ユニークなエントリーを重ねられるという点において
そのブログは他のブログの追随を許さないクオリティであったし
そういうセンスの持ち主が出てきた事実自体は
麻雀業界にとっても喜ばしいことだと思っていた。

もちろん、全ての点において満点というわけではない。
自らが所属する団体を批判したエントリーは
組織の一員としてはいささか不適切な一面があったし
そのせいで彼は組織を除名させられるハメになった。

その処分がどうなのか、という問題はある。
(規則や処分の妥当性を公的に評価されることが無い団体というのは
言ってしまえば、その団体自体が公的な存在としては認められない)

思い起こせば、一ノ瀬萌嬢の最高位戦除名の時も
そんなことを感じた記憶があるけれど
まぁそれについてはここでは本題ではないので割愛する。

ともかく、彼(ら)が綴る記事は
僕にとっては非常に面白いものであった。

そのブログが更新を停止して10日ほどになる。
それまではほぼ毎日のように更新されていたから
これはもう異常事態と言っていいだろう。

原因はおそらくその数日前にかかれたエントリーだ。

「プロが打つべき麻雀とは何か」

というテーマに関して、彼は「魅せる麻雀」というものを
辛辣な言葉で批判し、その結果としてブログは炎上し
2ちゃんねるにスレッドまで立つことになってしまった。

エントリーを読む限り、彼の主張は
「プロはまず勝利という結果を第一義に考えるべきだ」
というものであるように思えるが、
それを導くエピソードとして引用した事例と
引用の仕方がまずかったということなのだろう。

率直に言えば、僕ならああいう書き方はしないだろう。
内容に関しては同意できる部分があるのだけれど
今まで麻雀業界を見てきて僕が感じるのは
麻雀業界は議論というものを受け入れる土壌に欠けていると思うからだ。

麻雀が強くないと意見が通らなかったり
証明できないことを証明しろと言ったり
証明しなければならないことを放置したり。

だからすぐ荒れる。

オカルトや流れ、デジタルに関する議論、
最善のルールや戦術に関する議論、
金銭の動向における透明性に関する議論、
賭博関連における違法性に関する議論、
どれも途中で論点がずれたり感情論が入ったりで
有意義な結論を未だに得られていない。

のみならず、対立する意見の持ち主を
誹謗中傷したり匿名で叩いたりということが頻繁に起きる。
2ちゃんねるにおける多種多様な「板」において
麻雀板の民度の低さは何本かの指に入るんじゃないかとすら思う。

名無しで煽ったり誹謗中傷してる書き込みの何割かが
どこかのプロかもしれないと思うとちょっと怖くならないだろうか。
(実際明らかに内部関係者でないと知り得ない事実の書きこみもある)

批判する側には批判する側の正義があって
反論する側には反論する側の正義があるんだろう。
それをここで論じようとは思わない。

でも、個人的な願望を述べるとするなら
僕は面白いブログを読み続けたいので
そろそろ沈静化してくれないかなと思うと同時に
落ち着いたらまた再開してくれないかなと願っている。

ホントに面白いブログって少ないんだからさ。

ブログをやっていて、荒れたり炎上するのはすごいストレスだから
そういうストレスを感じたら、更新しなくなるわけだ。
そういう経験は僕にもないわけじゃない。
オッサンは厚かましいから平気で続けるけど。

今回、更新が止まっているのは
もしかしたら彼はそういう思いでいるのかもしれない。

で、落ち込むお兄ちゃんを見て心を痛める妹は
自分もブログから離れてしまっているわけだ。

これはこれでかなり萌えるんだけどね(笑)。

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イントロダクション

GoogleやYahooの検索で

「さくらこ事件 2ちゃんねる」

を検索して来られる方が依然として結構いるんですが
どれだけ検索結果を見ても、たぶん何も出ません。
その好奇心は別の方面に向けられたらいいと思います、さくらこです。

こんな感じで書き出すブログも結構ある。
たまに僕もそうしてみようかなと思うんだけど
何となく、合わないような気がして結局やらない。

「八段まで残り○○○ptまで近づきましたが
その数字を見るたびに「漸近線」という単語が思い浮かんで
昇段戦はやるべきかどうか迷います、さくらこです」

とか

「土日に天鳳ユーザー有志の大会があるのですが
両方は時間がないので出るのは難しいです。
コテになっておけば良かったとこういう時は思いますが
雑スレwikiの住人に登録してもらうかも迷ってます、さくらこです」

とかいろいろ書こうと思えば書ける。

ブログランキングへのクリックを促す台詞もそうだ。

福地先生なんかはやっぱりプロだから
毎回すごく面白いフレーズでクリックを誘う。

笑ったからと言ってクリックしないこともあるけどw

でも、こういうのってセンスが問われるから
いつも面白い出だしや誘導フレーズなんて
そうそうは見つからないかもしれない。

となると、書きたいことはあるけど
イントロや誘導フレーズを作れずに書けないということにもなりかねないし
それは明らかに本末転倒なので、やっぱりやらない方がいいんだろうな。

ともあれ、「さくらこ事件」については
あまり気にしない方がいいと思うよ(笑)。

Banner_04_2←こっそり昇段なんて許さねーぞ!
と言う方はクリック><(*ただのダミーです)

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たびにでます

さがさないでください。




ってのは冗談だけど
明日から何日か、更新はお休み。

神戸に行くので。

「さくらこ言うたら893ちゃうんか」
   ↓
「893言うたら○○組ちゃうんか」
   ↓
「○○組言うたら神戸ちゃうんか」
   ↓
「神戸言うたら、さくらこが行くとことちゃうんか」
   ↓
「はっ・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

っていう短絡的思考は禁止。

サッカーの試合&関西の麻雀プロと会うだけですから!

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諸刃の剣

先週の土曜夜、僕はレイソルの逆転勝利の余韻に浸りつつ
2ちゃんねる麻雀板のスレッド
「天鳳で打ってる人で雑談でもしないか」
を眺めていた。

天鳳を打っても良かったのだけれど
スポーツニュースを見たかったので、一旦休憩していたのだ。

そんな僕の眼に、信じがたい文字が飛び込む。

416 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:37:46 ID:???
さくらこ事件てやばいの?

431 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:44:49 ID:???
>>416
kwsk

434 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:46:29 ID:???
さくらこさんを三位にさせてから連ラス・・・(´;ω;`)コワイヨゥ

435 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:46:32 ID:???
さくらこ事件と鮫島事件は2chのタブー

438 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:47:37 ID:???
さくらこ事件か・・・あれは悲惨だったね・
・・

439 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:48:23 ID:???
マジ住人だからよせ

442 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:51:51 ID:???
鮫島事件kwsk

443 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:52:36 ID:???
教えれるかよ・・・

446 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/08(土) 23:55:37 ID:???
もしかして何人か消された?

何を訊いているんだ・・・

軽く舌打ちをして、僕は呟く。
どこで「あの事件」のことを聞きつけたんだろう。
あの、思い出すのも忌まわしく、関係する者全てが
記憶の中に封印して掘り起こさないようにしていると言うのに。

2ちゃんねるで今でも時々囁かれる「鮫島事件」よりも
はるかに注意深く、痕跡は消されていると言うのに。

試しに、あなたの周りで
アンダーグラウンドの世界にもネット社会にも詳しい人がいたら
さりげなく尋ねてみればいい。

「さくらこ事件って知ってる?」

判で押したように、同じ反応が返ってくるだろう。
僕はそれを容易に想像できる。

おそらく彼は、一瞬びくっとしてから
周囲を慌てて見回すだろう。
もしかしたら、聞こえないふりをするかもしれない。

そして、それでもあなたが問いかけをやめなければ
彼は慌てて場所を変えるだろう。
人目につかなく、盗聴や監視の心配の無い場所へ。

そしてこう言う。

「よせよ。そんなことに関心持つのは。
お前は平凡でも幸せな日々を送って行けよ」

そんな彼の表情を見て、あなたは恐怖を感じると共に
自分の中の好奇心が、むくむくと起き出して来たのを知る。

伝を頼って、あるいは図書館の新聞や雑誌を調べて
あなたは真相に近づこうとする。

けれど、関係者らしき人物に辿り着いても
彼らの口は一様に重く、決して自分からは話そうとしない。

そう、彼らは知っているのだ。
決して触れてはならないタブーというものが
この世の中には厳然として残っていることを。

あるいはあなたは、匿名の掲示板に書くならば
書いた人間の正体など分かるはずが無いと思うかもしれない。
警察ならいざ知らず、一般人がそんなことできるはずが無いと。

けれど、警察の人間が知り得るならば
それを聞き出せる人間がゼロであると断言できるだろうか。
知り得るのは、警察だけではない。
管理運営する人間もまた、知り得ることだ。

ある情報を知っている人間が2人以上いたら、
その情報はいつか漏れてもおかしくない情報なのだ。

親愛なる「雑スレ」の諸君。
僕がこうしてこの記事を書いているのは
僕のせめてもの優しさだと思ってほしい。

これ以上のことは言えない。

それは申し訳ないと思う。

けれど、それを書き記そうとしても
僕の指は頑としてキーを押そうとはしないし
僕の古傷は、時に鈍く、時に鋭く疼く。

あまりにも剣呑な話題であるがゆえに。

人は、その人がどんな生き方をしていようとも
必ず持っている武器がある。
その武器によって人は成長し、周囲に影響を及ぼす。

ただし、自らを傷つけることも多いし
周囲に害を及ぼすことも少なくない。

そう、それが好奇心というものの正体だ。

好奇心は正しく使わなければ己の身を滅ぼす。
知る必要の無いこと、知ってはならないことを
きちんと察することが出来ない者は
映画の脇役のようにその代償を己の生命で支払う。

タブーの臭いを嗅ぎ付けて首を突っ込む週刊誌の記者は、
古代遺跡の中で不用意に棺桶に触れるスポンサーの小判鮫は
映画の中でどういう末路を辿ったか、思い返してみればいい。

そして、口が軽く何でもペラペラと喋る小男が
どういう末路を辿るかも、合わせて思い返してみるといい。
そうすれば、自分がどう振舞うべきか、分かるはずだろう。

少なくとも、これだけは覚えておいてほしい。

僕がこうして忠告したことを。

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藪蛇

昨日、アクセス数が1000を越えた。

ブログを始めてから一番アクセスが多かったのは
1日に4000、2日で7000を越えたことがあったけど
それは「yahoo知恵袋」で僕のブログのURLが貼られたからだ。

確か、「ガジリって何?」という質問に対する回答で
誰かが僕のブログを貼っていたのだ。

ただ、数日間でそれだけ増えたアクセスも
一週間もしないうちに従前の数に戻り、僕は

「世の中の大半の人にとっては、
(少なくともyahoo知恵袋を読むような人にとっては)
アングラネタは大して興味がない」

というようなことを思ったように記憶している。
今にして思えば、それはネタの性質や属性の問題ではなくて
僕の文章力に起因する問題だと思うべきだったのかもしれないけれど。

ブログを移転して、閉鎖して、再開して今に至るわけだが
再開した直後は、一日30とか50のアクセスだった。

麻雀ラジオに出たのがきっかけで300くらいになり
2ちゃんねるにURLが頻繁に貼られるようになって500くらいになり
はこパラに登録したのと一ノ瀬萌嬢のブログで紹介されたのが重なって
こうして一気に増えたわけだ。

でもまぁしばらくすれば、また数字は落ち着くだろう。
継続的にこのブログに来てくれるようになる人はだいたい30%前後だ。
不思議なことに、この数字はほとんど一定だから
500→1000に増えたとしても、安定して出る数字は
いいとこ600か700くらいだろう。

アクセス数を増やすコツ、のようなものはもちろん存在する。

トラックバックしてくることやランキングに登録することというのは
結構影響しやすい。

他のブログにコメントを入れる時は
自分のブログのURLを必ず入れることも大事だ。
そうしておくと、コメント者の所に、自分へのリンクが貼られて
それを読んだ誰かが覗きに来易いのだ。

ランキングの順位や、アクセスの数に一喜一憂するのは
僕にはかえって負担になるような気がするし、
そもそもめんどくさくてどれもやってないけど
それでも、アクセスは少ないよりは多い方が嬉しい。

来てくださっている方々、どうもありがとうございます。

そうそう。

アフィリエイトでも貼れば月に数百円くらいにはなるらしいから
天鳳代はそうやって稼ごうかなと冗談で妻に言ったら

「ナニソレそんなんで天鳳やるタイギメイブンになるとでも思ってるわけ?」

みたいな顔で見られた。

・・・言うんじゃなかった。サッカー観戦行ってくるっ!><

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顧客対応

僕はアンダーグラウンドの世界が長かったから
顧客対応という点については、かなり神経を使った。

店側が正しいとか客が正しいとかいう点が
問題になるのではない。
無理が通れば道理が引っ込むのは
アングラの世界では頻繁にある。

例えば、ある客を出入り禁止にしたいと考えたとする。
店にとっては金を落とす、そこそこ美味しい客だ。

理由は・・不正行為の疑いがあるからだとしよう。
ただし、限りなく疑わしいが、あるのは状況証拠だけだ。

「あの人不正してるよ!」
「ホントに見たんだって」

客は口々に騒ぐが、カメラの映像にははっきりとは映っていない。
疑わしい動作はしているし、その回は勝率も尋常ではないが、
絶対の確証は無い。

ともあれ、不正行為をしたという指摘が一定数以上集まった客を
放置するわけにもいかない(客離れにつながる)から、
従業員を使って、本人にそのことを通告する。

「不正の指摘もあったので、今後うちでは受けられない」

案の定、それに本人が猛然と反発する。

「ふざけんな、何の証拠があって不正だと言うんだ」

持ち出す理由をコロコロ変えるのは却って問題をこじらせるから
理由ではなくて、対応する人間を変えるのがセオリーだ。

店長の立場や責任者の立場の者が出て行って本人と対峙し、
一旦その場を収めなければならない。

「うちの方も、いろいろ検証しなくてはいけないので
それまで一旦出入りを控えてくれ。
明後日までには返答させてもらうから」

こうやって時間を稼ぐ。
証拠がさらに集まるかもしれないし、
本人が諦めてくれるかもしれないからだ。

ここで、他の客(指摘した客としよう)に
そのことを尋ねられたとする。

「あの客、どうなった?断ったの?」

客商売として、こういう顧客管理の事情を明かす必要は無い。

「今のところ検証中です」

こう言えばいい。それ以上は必要ない。
そして、できれば入れておこうという話になったとしよう。
めんどくさいし、店にとってはプラスだし・・そんな理由だ。

本人には、こう言わねばならない。

「今回は、断ろうかということも考えたんですが、
今まで贔屓にしていただいてますし、
綺麗に水に流していただけるなら
今後も引き続き遊んでいただくことにしました。

もちろん、不正行為が発覚すれば
○○様に限らず、どなたであってもお受けできませんので」

ポイントは二つだ。

まず、水に流してくれるなら、と言って釘を刺すことで
後々因縁を付けられることを防ぐということ。
アヤをつけただの何だのと言い出させないようにだ。

もう一つは、新たにネタが上がれば当然断るよ、
という点について改めて念を押す。

これで相当な抑止効果は生まれる。

注意しなくてはならない点は他にもある。
他の客への説明だ。

「何だよ、アイツ断ったんじゃないのかよ」

こんな不満が出てくるかもしれない。
そういう客に問い詰められたら、こう答える。

「いえ、いろんな方からご指摘があったんで
うちとしても細かく検証もしましたし
ご本人とも話させていただいた結果を総合的に判断して
出入禁止処分は一旦保留ということにしたんです。
何かあればもちろんすぐ断ります」

ポイントはやはり二つ。

総合的に判断したと強調することで
場当たり的、恣意的な運用ではないということを示す。
そして、一旦保留という表現を使うことで
通報してくれた人々への配慮を示す。
皆さんが間違ってたわけではないんですよ、ということだ。

金を落としてくれる客だからという理由でも
可哀想だからという理由でも、
めんどくさいからという理由でも、必ずこう言う。

だって一旦保留だろうが執行猶予だろうが、言葉の効果は同じだ。
断ろうとした客は今後も来店して遊ぶ。
変に復活なんて言うと、他に出入りを断った客に恨まれかねない。

「何で俺は復活させねーんだ!」

なんてね。

ほんの些細な表現一つで、
当該客、及び他の客へ与える影響は大きく異なる。
店側が思うより、客は扱いの違いに敏感だ。
こういうところで失敗すると、僕らの商売はまずこける。

機嫌を損ねてしまうことで来店しなくなるというリスクの他に
通報や暴力といったリスクも負っているからだ。

普通の商売ではどうなのかは知らない。
もちろん、天鳳の話とは全く関係ない。
ふと思いついただけだ。

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秋の夜長に物思う

・ルールと運用

組織のルールに違反したら、
当該組織内部の規定に従って
何らかの処分がなされる。これは普通。

麻雀の世界だろうがどこの会社だろうが変わらない。

でも、そのルールが適正に運用されているかどうかは
オープンな組織であれば常に外部からの検証を受けるべき。
当然、内部からの問題提起も排斥するべきではない。

ブログの無断運営は禁止というルールと
それに違反した場合の処分の妥当性。

組織からの排除が本当に適正だったのかは疑問だと
ある騒動を見ていてふと思う。

似たような騒動が大相撲でも起きているけれど
こっちはある程度偉くなった幕内力士を排除しようとしてるから
事態はさらにきな臭くなっている。
八百長だのなんだのってほじくられるよ、そりゃ。
だって格好の証人なんだから。

アングラの組織であれば、そんなこと関係ない。
削除だの撤回だのめんどくさい手続きなんて踏まない。
不満分子は分かった時点で排除しないと、
組織の命運を左右する場合だってあるから。

あ、ってことは彼らはアングラ体質の団体なのか?

・カリスマと岡田以蔵

相撲はともかく、麻雀の世界でこの騒動を引き起こしたのは、
あるカリスマを信奉する人。

あるプロ団体に属する人のブログを見て、
自分のカリスマが貶されたと感じ
あっちこっちで大騒ぎして結局当該プロを団体から排除させた。

でも、本人が言うには「注意したかっただけ」らしい。
じゃあっちこっちで関係ない人にまで罵詈雑言浴びせてないで
本人に直接言えばいいのに。コメント欄だってあるんだから。

ちなみにこの人、プロのライターにブログで自分の行為を批判され

「プロのライターが文章で批判するのは
ヤクザが暴力出すのと同じ」

と言い出し始めた。全然違うだろ。じゃ何で批判すればいいんだ。
そりゃ連載している雑誌のコラムとかで批判するなら
同じ土俵じゃないんだからフェアじゃないかもしれないけどさ。
ブログで批判されてそんなこと言うのか。

でも、この人が信奉するカリスマの言うことには
実は僕も共感できたりすることも多い(多かった)。
「漢」としてどうあるべきかっていうのは僕も考えたりする。

「心温かきは万能なり」

そのカリスマの言葉だ。いいこと言うよね。
でも、その弟子(?)の行動は全然心温かくない。
カリスマ本人はきっと勝手に言わせておけって言うと思うんだけど。

優れた指導者がいたとして、
それを取り巻く弟子たちにはいろんな人間がいる。

そういういろんな人間を吸い寄せるのもカリスマの力だから。

だけど、中には原理主義みたいに
異なる考え方の他者を許容できなくなる人も出てくる。

あるいは原理の中で自分の理解できる部分だけ取り出して
自分なりに捉えた考え方に合致しているかいないかを、
感覚的に判断して行動する人も出てくる。

どっかで聞いたタイプの人間だなと思ったら「岡田以蔵」だった。

・行く人来る人

そんなこんなで非常にユニークな人材を排除した
麻雀業界のある組織の入会試験に
WEBの世界では有名な「あっち側の人」が合格したらしい。

なんというか・・・頭大丈夫かと思わないでもないけれど
多分これには二段落ちがあって
実は彼はまだ仮合格で、正規合格には至らずに終わるんじゃないか。
で、それが判明したとたんに

「誰かの陰謀もしくは圧力で合格を取り消された」

と彼がWEBのあちこちで怒り狂うのではないかと予想。

・2ちゃんねると愉快な仲間たち

そんなこんなで「あっち側の人」というものについて考えたら
僕が普段見ている2ちゃんねるにはいっぱいいることに気づく。

自分が負けた時には「牌操作だ」と言いつつも
その直後に「コテは結果をちゃんと受け止めないといけない」と
まるで相反する内容の書き込みをする自称麻雀プロ。
ちなみにこの人筋金入りの差別主義者にも見える。

同じように自分が負けた時には「牌操作だ」と言いつつも
同じ麻雀サイトで有志によるリーグ戦を立ち上げたあるプレーヤー。
そのリーグ戦のルールでは結構強い人だから
もしかしたらいい成績を修めるのかもしれないけど
成績がしょぼかったら何と言い出すか、今から楽しみ不安。

ちなみに雑スレの予想では

「また牌操作食らった。運営にマークされている」
「俺を嫉妬する連中が談合して俺に不利な打牌をした」
「500戦じゃやっぱり短期すぎて正確な実力は出ない」

このどれからしい。どれもありそうで困る。

そしてこんな感じの「あっち側の人」を批判しまくる元有名プレーヤー。
言ってることは分からなくもないんだけど
この人、「前は俺はすごかった」って言い張るだけで
今どうなのかはさっぱり分からない。

僕はほとんど観戦したことがないのだが
彼の麻雀に関するコメントは、実力がありそうなので
じっくり見てみたいのだ。
能書きだけっていうタイプも麻雀の世界には良くいるけど。

彼は別のアカウントでプレイしているらしいが
特定されるのが嫌だそうだ。
でもそれを証明する情報を小出しにする。
特定されたくないなら黙って打てばいいのに。
そういうツンデレもあるのかな。

ちなみにこの人、理系の大学院生らしいのだけれど
1年前までネットがつながっていなかったにも関わらず
1つのIDで5000回以上打ち、その他二つ以上のIDを
七段まで上げている(当然1000回くらいは打っている)そうだ。
で、雀荘の裏メンもしているらしい。

他にもあれこれ設定が無理すぎるだろと思わなくもない
良く分からないけど理系の院生ってそんな暇なのか!?
僕の知り合いは学部の時からもっと忙しそうだったけど。

こういった人々がネットでは昼夜を問わず活動しているのだ。
魑魅魍魎っつーかあっち側の人のバトルロワイヤルっていうか・・。
2ちゃんねるに代表される一部のネット社会自体があっち側なのか。

話は変わるが、そんな「あっち側の世界」で
麻雀板とサッカー板を間違えて誤爆した人がいるらしい。

バカだなー。餅は餅屋、スレ立てはしばむーだって。

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ブログという媒体について

今日は更新するつもりじゃなかったのだけれど
ちょっと書きたいことが出来たので急遽書く。

天鳳ユーザーにクドーさんという方がいる。
以前も紹介したけれど、ユーザーの中の有志がUPした
牌譜解析ツールの解析結果をまとめるサイトの管理人をしている。

だけでなく、最近ブログを始められていた。

「ただただなんかかくとこ」

というブログだ。
僕はまるで面識は無いのだけれど
麻雀に対する彼の感覚の独特さにそもそも興味があったので
ブログを割と頻繁にチェックしていた。

お世辞でも何でもなく、非常に面白いブログだった。

以前も記事にしたけれど
文章というのは、書き手の中で消化していないと
他人にとっては面白くも何ともない。

ニートをしていると自嘲気味に言う彼のブログは
繊細な感受性と、麻雀同様の独特な感性が満ち溢れていた。
おそらくそう思っていたのは僕だけではあるまい。

その彼が、ブログを一旦終えるという。
ちょっとしたことがきっかけだそうだけれど
それはそれで尊重しなければならないのかなとは思う。

僕もずいぶん長いことブログをやってきたけれど
書き手としてこちらが意図したようには
受け手には伝わらないことがままある。

ブログのいいところは、社会的立場などとは関係なく
個人が自分の感じたことを自由に発信できるところにある。
学生でもニートでも社会人でも構わない。

反面、その文章によって
傷つけるつもりではなくても傷つく人がいて
怒らせるつもりではなくても、怒る人がいる。

僕はどちらかといえば厚かましい人間だから
それはそれとして書き続けてきたけれど
やっぱり予防線や配慮を意識しないわけにはいかない。
一旦WEBにUPしてしまったものは、
その瞬間から一人歩きを始めるからだ。

SNSというある程度閉じた空間においてさえ
それは避けようがないのだけれど
ブログになれば尚更無視するわけにはいかないのだ。

もちろん、コメント欄を閉じてしまえば
受け手がどう受け止めたかは分からない。
けれど、何らかの事情でそれを知ってしまうこともあって
クドーさんは、それくらいなら辞めた方がいい
という結論に達したわけだ。

これは誰のせいでもない。
書き手が自分の責任で好きなように言葉を選んで書いても
受け手に受け止め方を強制するわけにはいかない。
そういうものだとしか僕には言えない。

文章を書くことを生業とした人でも
僕ら一般のブロガーでも
文章を書くことで自分の中の何かを表現できるのと引き換えに
思いもよらない反応をされることも覚悟しなければならない。

それが嫌なら公開しないようにするか
あるいは窮屈を承知で無難な表現を使ったり
幾重にも予防線を張ってみたりするしかない。
僕もそうしている。

でも、でも。

クドーさん。あなたの書く文章から窺えるあなたの感性は
僕にとってはとても魅力的なものでしたよ。
またいつか、どこかで。

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銀が泣いている

昨日、将棋の竜王戦の挑戦者決定戦があった。

詳細は該当URLにあるので省くけれど
羽生と木村という現役棋士中の勝率1位と2位の戦いであることと
羽生が挑戦することになれば、現竜王である渡辺との
初代永世竜王を賭けた戦いになること
(羽生にとっては永世七冠でもある)に対する興味もあって
昨夜ずっと見ていて、非常に面白かった。

現在のプロの将棋では
先手が主導権を取りやすいと言われている。

もちろん、それがそのまま
有利さに直結しているわけではないのだろうが
実際に先手と後手の勝率を比べると
先手の方が52%で若干勝ちこしているから
その差は決して小さくないと言ってもいいだろう。

今回の先手は木村だったのだけれど
選んだ戦法が居飛車穴熊、それも金銀全てを守りに使う
完全に守備重視の四枚穴熊だった。
対する羽生は向飛車からの穴熊だったけれど金銀は三枚で
王将の固さから言えば木村が有利だった。

そもそも、居飛車穴熊と振り飛車穴熊では
金銀が同じ枚数でも居飛車側が若干有利と言われているのだが
今回に関して言えば守りの固さも居飛車側が固かった。
もちろんその分、攻めはカウンター狙いが主体になる。

絶対に負けたくない戦いだから
木村がそういったガチガチに守りを固める作戦を選んだのは
非常に良く理解できる。

サッカーでも何でも、それが普通なのだ。

そして木村は、難解な中盤になって
千日手の含みを見せた挙句、完全な一手パスの手を指す。

相手に手番を渡すことで局面判断を問う意味と
ミスや攻め急ぎを誘う意味があったのだろうか。

ただし、何の意味も無い手を指して
一手パスをするというのは
プロの将棋でも滅多に無いことではある。

先手で、守りの固さで有利に運んでいながら
それでも相手に手を渡すと言う作戦は
良く言えば高等戦術なのだろうが
悪く言えば萎縮した手でもある。

一方羽生は、この大事な大一番でのジリ貧を嫌ってか
何と王将の横を守る桂馬を跳ねて攻めに使ってきた。
桂馬という駒は後戻りが出来ないから
これはもう不退転の決意ということだ。

常識外の手と言ってもいいかもしれない。

さらに羽生は、自分の飛車を取られそうになっているにも関わらず
それを放置して木村の穴熊に攻めかかった。

へぼ将棋、王より飛車を可愛がり

そんな川柳があるように、
僕らアマチュアにとって、飛車という駒は非常に大切な駒だ。
取られるのは極力避けたいから、まず逃げる手を考える。
しかも、解説のプロまでも、飛車を逃げて十分戦えると言うのだ。

なのに、飛車取りを放置して攻めにかかる羽生の指し方を
僕は感心したりハラハラしたりしながら見ていた。

今にも切れそうな攻めを繋げる羽生と
必死で受けに回る木村。

それは、大一番で勇気を奮って前に踏み込んだ者と
慎重に、大事に局面を運ぼうとした者の戦いでもあった。

そしてやはりというか、何と言うか・・
運命は勇者に微笑んだ。

終盤、受けに定評のある木村が受けに打った銀は
実際には受けにはいくらも効いておらず
最後まで働かないままで終わってしまった。
平成版「銀が泣いている」と言っても良さそうな銀だった。

そして取られそうだった飛車が実際に取られたのは
勝負の行方はほぼ見えた後のことだった。

最初は羽生の攻めが厳しくて取る暇が無かったのだが
受けている間に、いつの間にか守りの駒を剥がされて
飛車を取ったら負けの局面になっていたのが印象的だった。

木村は決して弱い棋士ではない。
七割近い勝率だし、現在羽生が持つ他のタイトルにも挑戦している。

ただ・・羽生という頂点を越えるためには
たぶん、まだ足りないものがあるのだろう。

もしかしたら、それは「勇気」なんじゃないだろうか。
深夜まで続いた戦いを見て、僕はふと、そんなことを思った。

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文章を書くということについて考えてみる・2(すごく・・長いです・・)

ついでと言ってはなんだが
創作と呼ぶにはずいぶんと粗いけれど
僕が初めて人に見せるために書いた文章を思い出したので
ここに恥を忍んで載せてみる。

備忘録のようなブログにはしたくないのだけれど、
いつか僕が今よりもっと年を取って
16歳の頃のことなど思い出せなくなった時のために。

___________________

(・・・暗いな・・)

男は目を覚ました時にそう思った。

明かりを求めて体を起こそうとすると、体が焼け付くように痛んだ。
痛む部分に思わず手を当てると、そこが熱を帯びていることに気づく。
鞭か何かで思い切り叩かれたような痛みだ。

のろのろと起き上がり、スイッチを手で探るけれど
いつもの場所にスイッチは無い。
しばらく壁を手で探った後、
ようやく男は部屋のスイッチを探し当てて明かりを点ける。

明かるくなって目に入った部屋の光景に、男は驚く。
そこは男の住んでいる部屋ではなかった。

殺風景な部屋の中にはベッドと机が一つ。
窓にはカーテンすら着いておらず、部屋の外の風景は
日本では無いように見えた。

(ここはどこだ?)

男は混乱し、記憶を辿る。

(確か・・そうだ、俺はゴルフをしていたはずだ。
休暇を取って、友人と訪れた避暑地のゴルフ場。
その日は調子が良く、友人と握った賭けもほぼ勝てそうだった。
彼に勝つのはいつ以来だったか思い出せないくらい久しぶりだった。

ところが残り数ホールになって急に天候が怪しくなってきて
後2ホールというところで雷雨が降り出した。

もう止めようと言う友人に
俺は勝ちを確定させたくて半ば無理やりプレーを続行した。

「後2ホールくらい行けるさ。
俺がオナーだな。打っちまうぜ」

そう言って構えた瞬間、あたりが光って
俺は強い衝撃を受けて・・雷に打たれたのか?)

記憶はそこで途切れていて
男が懸命にその先を思い起こそうとしても蘇ることは無く
やがて男は思い出そうとすることを諦めた。

(とりあえずシャワーでも浴びるか・・)

男はまだズキズキと痛む頭を抱えて立ち上がる。
気づくと何も身につけていない。

バスルームに入って熱いシャワーを浴びた後、
髭を剃ろうと鏡を見た瞬間、
男はぎょっとしてシェービングクリームの缶を床に落としてしまう。

鏡の中には、男が認識している自分自身の像ではなく
まるで違う男性が映っていたのだ。

誰かが後ろにいるのかと思ってあわてて振り向いても
そこには誰もおらず
男が再び鏡を見ると、鏡の中の男も同じようにこちらを見た。

手を上げると、同じように手を上げて
顔を触ると同じように顔を触った。

(これが・・俺なのか?)

男は急いでバスルームから出て
改めて部屋を調べる。
ここがどこなのか、自分は何者なのか、
部屋の中に何か手がかりがあるかもしれない。

そもそも殺風景な部屋だから調べる場所は多くは無い。
机の中から出てきたのは、聖書と財布とキーホルダー、
そしてダイバーズ・ウォッチが一つと・・拳銃が一丁。
拳銃のホルスターは椅子にかけてある。

キーホルダーには鍵が二つ。一つはおそらくこの部屋ので・・
もう一つは車のだろう、三角の中に蛇のような模様が描かれている。

財布の中にはカードの類は何一つ無く、紙幣が数種類。
ポンドとドルと・・フランだろうか。
金額はかなり多い。全種類あわせると数十万円くらいはありそうだ。

次に男はクローゼットの中を調べる。
着替えになるような服を見つけてそれを着る。
ワイシャツとスーツのズボン。サイズはピタリと合った。

そして男は小さなボストンバッグを見つける。
中には下着の換えと・・パスポートが入っていた。
男はパスポートを開いて中を見る。

パスポートの写真は、先ほど見た鏡の中の男・・自分の顔だ・・、
国籍はイギリスのようだ。

「KENT SAIJO」

名前の欄にはそう記してあった。
もちろん男が認識していた今までの自分の名前ではない。
けれどこの部屋に住んでいるのが、この顔の持ち主であることは
さすがに男にも理解できた。

(いったいどういうことなんだ・・・)

男は混乱し、頭を抱える。
夢なのかとも思ったが、頭の痛みがそれを否定する。
これは間違いなく現実なのだ。

しばらく考えて、男は便宜的にこう結論を出す。

(あの時雷に打たれたのが原因なのかは分らないが・・
俺は、誰かの人格と入れ替わったんじゃないか?)

科学的には無茶苦茶な理屈だったが
そう考えないと辻褄は合いそうになかった。

その時、誰かが部屋の扉をノックした。
反射的に身を隠そうとして男は思い直す。

(いや、隠れたところでどうにもならない。
何にせよ、俺には失うものはない。
だったら手がかりが掴めるかもしれないじゃないか)

そして男は扉のところに行き魚眼レンズから外を窺う。
そこには若い女の姿が映っていた。

男は扉を開ける。
すると女は素早く部屋の中に入ってくる。
まるで猫科の動物のような敏捷さだった。

呆気にとられながら男は扉を閉めて女の方を向く。
すると女は一言も発することなく、男に殴りかかってきた。

咄嗟に男は女の拳を腕でブロックする。
休む間もなく、女は蹴りやパンチを飛ばしてくる。

最初のうち、男は無我夢中で防戦するだけだったが
やがて体が自然に反応するようになっていることに気づいた。

攻撃をブロックして女に反撃する。
女はそれを防ぎ、新たに攻撃してくる。

どれくらいその攻防を繰り広げただろうか、
突然女は攻撃の手を止めて言った。

「間違いなくあなたね、KENT」

呆気に取られる男を尻目に、
女は部屋のあちこちを調べるように動き回ってから
ベッドに腰をかけて男に言った。

「盗聴器は無いみたいね。心配したのよ。
あなたがあんな事故の直後にその場から居なくなるから」

それは日本語ではなく英語だったけれど
男の拙い英語力でもなぜか理解できた。
ただ、男はうまく返事が出来ずに、その場に立っていた。

女はそんな男の内心を知らないように話し続ける。
やや茶色がかった髪と白い肌、そしてダークブラウンの瞳。
かなりの美人と言っていいだろう。

「ねぇ、本当に体は何とも無いの?
あんな高圧電流の直撃を受けて平気だなんて・・」

「高圧電流?」

男はそう聞き返そうと思ったけれど
言葉はうまく出てこなかった。

ところが男の怪訝そうな表情を見て察したのか
女は心配そうな顔で続ける。

「あぁ、記憶が飛んでいるのね。無理ないわ。
あなたはね、例の施設に潜入する際に
流れていないはずの高圧電流の直撃を受けたの。
事前の情報収集部隊の完全なミスね。
司令部の誰もがあなたの死を覚悟したわ。

そして後方部隊があなたの死体を回収・・
ごめんなさい、そんな言葉使って。
・・あなたを迎えに現地に向かったの。

ところがあなたの体は影も形も見当たらない。
驚いた司令部がこの建物の外のカメラを見たら
あなたの部屋の窓に人影が・・あなたが映ったの。
そして私が確認に来たってわけ。

ねぇ・・あなたは直前で危険を回避したのかしら?
それともあなたは不死身なの?」

そう言って女は、男の首に腕を絡めてきた。
柔らかい唇が男の唇に触れる。
男は女の細い体を抱きながらも頭を働かせる。

(おそらくこのKENT SAIJOという男と俺は
完全な同時刻に数万ボルト以上の高電圧を受けたのだ。
そして何らかの理由で人格・・あるいは魂か・・が転移したのだ)

男はオカルトチックなことを信じるタイプではなかったが
理屈で分析できないことを非科学的だと切り捨てるよりは
便宜的に現実に当てはめることを選ぶタイプでもあった。
そして、男にとって一番しっくりくる現実的な解釈は
その、いわばオカルトチックな解釈だったのだ。

(もしそうだとすれば、もとの俺はどうなったんだろう。
ここがどこで、今の姿の俺は何者なんだろう。
例の施設へ潜入というのはどういうことなんだろう・・)

物思いに耽る男の体を離し、女が言う。

「こうしてはいられないわ。
計画が失敗に終った以上、ここも安全ではないかもしれない。
一旦ここを離れましょう」

女に促されるように、男は身支度をする。
クローゼットの中からネクタイを出して締める。
そして椅子のホルスターを肩から下げる。

ホルスターは両脇に拳銃を納められるようになっていて
男は右手で左脇から吊り下げようとして、うっかり拳銃を床に落とす。
重そうなゴトッという音で、男はそれが本物の拳銃であることを実感する。

とは言え、今までの男の人生で
拳銃をホルスターから吊るすというのが初めてだからか
男にはどうしても違和感が拭えない。

スーツの上着を取り出して、ボストンバッグを持つ。
女は扉のところで男を待っていた。

「さぁ行きましょう」

建物にはエレベーターと階段があったが
女はエレベーターのボタンを押してから
階段に向かって下に降りていく。
部屋が三階にあることを男は初めて知る。

外への出口のところで女は辺りの様子を窺ってから
外に停めてある赤い車を指差した。

「あれね」

男がキーホルダーの鍵を差し込むと
車のロックが外れる。
女は助手席側から車の下を素早くチェックすると
男に頷きかけて車に乗り込んだ。

(俺は左ハンドルの車、それもマニュアルの車を運転したことが無い・・)

男はそう思ったが、半ば自棄になって車のエンジンをかけた。
運転を始めてしばらくは、どうしても違和感があったが
夢中で運転するうちにすぐに慣れたことに男は驚く。
シフトチェンジ、ヒール&トゥ・・ほとんど無意識のうちに
男はこなしていた。

(目を瞑っても運転できそうなくらいだ。
さっきの格闘の時といい、経験の無いことでも簡単にこなせるってのは
今の俺にとっては体に染み込んだ行為なのか?)

男の横で女は、時々後ろをふり返り
尾行が居ないか確かめては男に曲がるところを指示する。

一時間ほど運転しただろうか、
やがて郊外の一軒家のところで女は車を停めるように言った。

「ここよ。あなたは初めてでしょうけど、ここが司令部よ」

女が扉の前に立つと、どこからか監視しているのか
扉のロックがカチャリと外れる音がした。
女は先程と同じように素早い身のこなしで扉を開き中へ入る。
男も急いで後に続いた。

建物の一番奥へと女は進み、
突き当たりの扉の前でノックをした。

「入りたまえ」

そう声が聞こえ、女は扉を開けて中へ入る。
部屋の中にはカメラのモニターがいくつかとコンピューターが数台。
男が数人椅子に座ってこちらを見ていた。

「KENT、良く無事だったな・・」

一番奥に座っている初老の男がそう話しかける。

「あの状況で君が助かるとは思わなかった。
正直貴重な人材を失ったかと覚悟したよ。
ところが目の前の君はまるで無傷だ。

・・まったく恐れ入ったよ。
本能的に危険を察知したのか?」

男は曖昧に頷くと、初老の男性は感心したように頷いた。

「そうか。しばらく休暇でも取ってもらいたいのは山々なのだが
現在の状況は非常に良くない。

鍛え抜いた戦闘力とその野獣にも似た直観力・・。

君のその能力を存分に発揮してもらわなければ
女王陛下の悩みの種は尽きないのだ。

すぐにI国へ飛んでくれるか。
残念ながら今回は君の単独での作戦になる。
我々にできることは、現地での物資を用意するだけだ。

I国の空港でFという男が君に接触してくる。
その男から任務の説明と装備の案内をしてもらってくれ。
非常に危険な任務だが、場合によっては発砲しても構わない。
もちろん生還することが最大の任務だ。

よろしく頼む。女王陛下と君に神のご加護を」

男は事態の急展開に戸惑ったが
いずれにしても、まずは現状に適応しなければ
その先のことも意味を成さない。

(大丈夫。さっきの感覚の通りなら
いざという時は体が自然に反応する。
今の俺は鍛えられた諜報部員なんだから)

男は自分に言い聞かせるようにして頷いた。

「では今日は部屋に戻って休んでくれ。
幸い君の部屋はまだ露見してはいないようだ。
変にホテルなどに泊まるよりも目立たない方がいいだろう」

その言葉で、男は部屋を出る。
後ろから女が着いてきて、出口で男に言った。

「気をつけてね」

その言葉が終るか終らないかのうちに
女の唇が男の唇を一瞬塞ぐ。

そして男は司令部を出て車に乗り込む。

一呼吸して集中する。

(体が覚えていることは、集中していれば自然に出るはずだ)

そんなことを思いながら車を走らせる。
来る時の道も、自然に思い出すことができた。

自分の部屋の前に車を停めて男は部屋へと向かい
部屋の鍵を開けて中へ入る。

真っ暗な部屋の中で明かりのスイッチをつけようとした瞬間
男の耳に不吉な音が入る。

カチャリ

そして男の背中に何かの突起物が突きつけられた。

「ゆっくり手を上げるんだ」

ネイティヴではない英語が男の耳元で聞こえる。
そして男は、自分に突きつけられた突起物が
拳銃であることを察した。

(まずい。既に敵に露見していたとは)

男はできるだけゆっくり手を上げながら
この場を切り抜ける方法を考える。

男の背後の人物が部屋の明かりを点ける。
部屋の中には二人だけのようだ。

「抵抗しても無駄だよ。既に建物は完全に包囲してある。
監視カメラの線も切った。
お前の味方がここに救援に来るまでには
ヘリコプターを使ったって15分はかかる。

分かると思うが、我々には15分あれば十分だ」

男の考えていることを見通しているかのように
背後の人物は小声で話す。

(こいつ一人を倒して、窓から飛び降りる。
三階からなら大丈夫だろう。
そして暗闇に紛れ込もう。
15分逃げ切れることができれば応援が来るはずだ)

男は息をゆっくりと吐きながら集中する。
背後の人物に警戒させないように、怯えたような声で言う。

「何かの間違いだ、何のことだか分からない・・。
金ならポケットに入ってる」

背後の人物はクックッと笑いながら言う。

「とぼけても無駄だ。だがバッグと財布は貰っておこう。
我が国では高級品だからね」

その言葉の後に背後の人物の手が男のバッグを取ろうとした。

その時、男は思い切り背後に頭を反らせて、肘鉄を食らわせた。
そして転がりながら胸元のホルスターを探ろうとした。

数秒後。

一発の銃声が響き、男は荒い息を吐いていた。
胸から溢れ出る血は、男の急所に弾丸が当たったことを示していた。

(俺の方が先に撃てるはずだったのに・・)

男は倒れながら、たった今の出来事を思い返した。
拳銃の早撃ちも、当然体で覚えているはずだったし
実際、男の手は、無意識のうちに胸元を探った。

けれど、左脇の拳銃ではなく
男は左手で右肩を探り、虚しく空振りをしたのだ。
慌てて反対側を探ろうとした時には、相手が撃った弾丸が
男の胸を貫いていた。

(まさか・・今の俺が左利きだったなんて・・)

薄れ行く意識の中で、男はそう呟いたが
近づいてくるヘリコプターの爆音にその呟きはかき消され、
男の唇が動くのを見る者も、もう居なかった。

_________________________

プロットからして何かの映画のパクリというか
荒唐無稽なこの文章は当時はもう少し長かったと思う。
描写が細かいというか冗長というか。

今回ブログに載せるにあたって、僕は記憶を辿りつつ
ところどころ端折って、さらに若干書き加えた。

当時の僕はまだ汚れを知らない純真無垢な少年だったので
大人の女性のことなど何一つ分からず
女性の絡むシーンなど描きようが無かったのだ。

まぁ今でも分かっているとは言い難いのだけれど。

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訣別(長くない)

麻雀の世界は小さく狭い。

将棋や囲碁と比べると頭脳ゲームとしての評価は低く
パチンコや競馬と比べると遊戯人口も多くはない。

プロと名乗る人々は存在するけれど
きちんとした土台も無ければ
はっきりとしたピラミッドの構造も持たない。
競技サークルと呼んだ方があるいは正確だろう。

僕はそれを非難するつもりは無い。

けれど、プロ団体が今までも、おそらくはこれからも
統合よりは分化の方向に向かっていることについては
かなりがっかりしている。

もちろん小規模とは言えマーケットがあってお金が動く以上
そこで生きる人々が利害で動くのは仕方が無い。

ただ、麻雀の世界が大きく変わる動きが生まれるとすれば
それはプロ発ではなく、市井のプレイヤーの中からだろうと
利害や金以外の動機を持つ人の中からだろうと思っていた。

インターネットの出現から始まった情報インフラの激変で
3年前ならコストがかかりすぎて実行できなかったことも
いつの間にか低コストで末端ユーザーまで利用できるようになった。

麻雀の楽しみ方も、それに応じて変化していく。
ネット麻雀の隆盛、それに伴うWEB配信やネットラジオ。

おそらく、ではあるけれど
リアルの対局をWEBで配信するようになる日も
近い将来やってくるだろうと思う。

その動きが早いのはむしろ一般ユーザーだ。
映像を通しての公開対局配信、
そしてトップクラスのプレイヤーによる牌譜検討・・
(そのレベルはプロの対局と比べて何ら遜色は無い)
そしてスカイプやメッセの検討ログの公開。

プロ団体は上層部の現状認識がずれているのか、
資本に関しては比較にならないにもかかわらず
その動きは遅々として進んでこない。

タイトル戦の実況中継はおろか、
牌譜の検討やその公開すらろくになされない。

だから僕は、新たな試みを行う一般ユーザーに対して
心から敬意を抱いてきたし、応援もしてきた。
有名ユーザーに対しては、ブログやSNSを通じて
オピニオンリーダーになっていってほしいと伝えてもきた。

その中の一つの試みが、どうやら終わりを迎えるらしい。

些細な行き違いの積み重ねなのか、
もともと進む方向に対する考え方が違っていたのか
それは結局のところ当事者しか分からない。

音楽のバンドやデュオが解散するように
それぞれが自分の好きなことをやっていく。
それは決して間違ったことではない。

一般愛好家の中心的存在の人物たちが
その袂を分かったからと言って
それが停滞や後退に直結するとは限らない。

創造の前に破壊があるのも良くある話だ。

ただ、お疲れ様という気持ちがあるの同時に
残念には思う。

訣別したこと自体ではなく
プロ団体が分裂していった時にも似た
その訣別の仕方についてだけれど。


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文章を書くということについて考えてみる・1(すごく・・長いです・・)

僕のブログに訪れる人は多くても数百人なのだが
そのうちのほとんどは一見さんだ。

初めてのアクセスのうち
次に訪れてくれる方は30%にも満たない。

そして、そのうちの本当に一握りの方が
コメントを残していってくれる。

ブログを始めてしばらくは、コメントの数がモチベーションになったし
ブログのポータルサイト自体がアクセスランキングを発表するのもあって
アクセスの数、コメントの数に一喜一憂していたのだけれど
やがて続けていくうちに、あることに気づいた。

結局のところ僕は、文章を書くこと自体が好きなのだ。

特に誰も読まなくても、あるいは素通り、読み逃げだとしても
僕は一人で、こつこつと、長々と文章を書いてきた。
たぶん、これからも書くだろう。
自己満足、自己陶酔だと言えばその通りだし、
僕にとっては一種のヒーリングのようなものでもあるだろう。

自分の内心にあるものをここで吐き出していくことで
僕は世の中と自分を繋ぎ止めて心の平衡を保っているようにも思う。

とは言え、こんな僕の文章を面白いと言ってくれる方がいて
僕はそういった方々にも支えられて
今日もこうして文章を書いているわけだ。

例えば僕がブログを始めてすぐの頃、
とあるブロガーはこんな言葉で僕のことを紹介してくれた。

「この文章から、彼のセンスが窺い知れて今後が実に楽しみである」

この方がそう紹介してくれたのは、
僕がブログを始めてまだ数本しか記事を書いていない頃の
この記事だった。

この言葉は、ブログを始めて、というより
アングラの世界を離れて一般社会に混じり始めて日が浅い僕に
自分の感覚がそれほど世間と乖離していないことを信じさせてくれた。

そしてある人は
およそ一年ぶりにブログを復活させた僕に
(一時期mixiでだけ更新していたことがあったのだ)
こんな言葉を贈ってくれた。

「あなたの書く文章が好きで好きで。
復活して本当に嬉しい」

もちろん好みの問題だから
人によって感じ方はまちまちだろうし
感じたことの表現方法もまたまちまちだ。

けれど、文章の専門家でも何でもない僕にとって
そういった言葉の数々がどれだけの喜びだったか。
(念のために補足しておくが、僕は訪れる人に
マンセーの言葉を要求しているわけではない)

では、僕はいつから文章を書くことに興味を持ったのだろう。

あれは、僕がまだ16歳、高校1年生の春のことだった。

まだ高校生活に馴染んでなくて
何とか周囲とうまくやっていこうと思っていた僕の隣の席に
今で言う「文学ヲタ」がいた。

大して理解できているとも思えないのに
三島文学だの太宰がどうのと語るような変人だったが
僕らが唯一共通して高い評価を下していたのが

「星新一」

というショート・ショートの大家だった。

「うん、星さんはいいね。
生きている作家の中では筒井康隆と双璧かもしれない」

彼は僕にそう知った風な口調で言った。

一方僕はと言えば、中学時代に熱中した作家が
司馬遼太郎・吉川英治と星新一だったのだ。

僕の両親は、基本的に僕に対して否定的に接する人々だったが
僕が本を読むことについては一切文句を言わなかったし
小遣いの代わりに図書券をくれたりした。

そのおかげで僕は、彼らのほぼ全ての作品を読破し
歴史観に関しては一部で言うところの「司馬史観」に
非常に大きな影響を及ぼされた。

星新一の作品に関しては
その構成力にただただ惹かれた。
文庫本に直せばわずか数ページの中に
導入があり展開があって落ちがある。

SFというテーマのとっつきやすさと文体の読みやすさも
僕にとっては大きな魅力だったと思う。

実のところ、今現在、こうしてブログを書く際にも
導入→展開→落ちという構成はかなり意識して書いているのだ。

掴んで、広げて、落とす。

巧拙の度合いはもちろん比較にならないが
意識としてはそういった部分に気を使うようになった。

そんな僕に、当時のクラスメイトだった文学ヲタ君は
ある誘いをかけてきた。

「オレさ、部活で同人誌を作ろうと思うんだけど
お前も何か投稿してみないか?」

彼は文学部だったけれど僕は野球部だったから
時間的な制約はかなりあったのだけれど
僕はその誘いに乗った。

僕が好きな司馬遼太郎や吉川英治を
彼があまり評価していなかったのもあって
一泡吹かせてやろうという気持ちもあったかもしれない。

一ヶ月ほどの期限を決められて
僕は通学の最中に構想を必死で練った。

何日悩んだだろう。
ある時僕に天啓が降りてきた。

僕はそれを必死で大学ノートに書き留めて
(授業中も必死で内職して書き上げたのだ)
放課後、それが出来上がると同時に、ろくに推敲もせずに彼に見せた。

彼の反応を見たい気持ちもあったのだけれど
部活の時間に追われていたし
(新入生は放課後練習前にグラウンド整備をしなければならない)
部活から帰ると疲れてすぐに寝てしまっていた。

数日後、僕が登校して教室に入ると
担任の先生が僕に話しかけてきた。

「作品読んだよ。すごく良く書けてる。面白かった」

何と文学ヲタ君は、担任の教諭にまで
僕が渡した大学ノートを見せていたのだ。

担任は物理の先生だったので
彼の文学的評価が当てになるかは極めて疑わしかったが
それでも嬉しくないはずは無かった。

自分の書いたもので誰かを楽しませるという点においては
これが原点だと言っても良いだろう。

だからといって物理は最後まで好きにはならなかった。

僕は一年生の当時から文系志望だったので
物理という教科にも全く乗り気ではなかったし
事あるごとに物理の授業をサボった挙句
高三の三学期にその先生に呼び出される羽目になった。

シャボン玉の表面張力を実験して
理論値との差を照らし合わせるという実験を行って
それをレポートにしないと単位をやらないと言われて
僕はその先生と二人きりで、物理準備室で実験をやった。

当時の僕は既に家出をしていて
いろいろと大変な時期だったのだけれど
卒業できなければ自立もヘチマもあったものではない。
貴重な休日を消費して、僕は三年生が一人もいない学校に行った。

ひとしきり実験を行った後、その先生は僕にこう言った。

「正直さ、お前は物理とかよりも
文学とかそういう方面の学問の方が向いてるだろうし
そういう生徒に実験だレポートだって言うのは気の毒なんだけどな。
実際お前の書く文章は面白かったよ。
修学旅行のレポートも傑作だった。
でもまぁこれも世の中だ。あきらめろ」

もし当時、世の中にネットがあってブログがあったなら
僕は当然のように高校生の頃からブログを書いて
時々黒歴史のような痛い文章を書いていたかもしれない。

結局のところ、文章を書く時には
その人なりの価値観というフィルターを通してしか
人は文章を書けない。

語彙の多さももちろん大事だ。
ストックフレーズや言い回しといったものも
表現の彩を増やす上で大きく影響するだろう。

でも、自分の言いたいことを伝えたいのであれば
まずは自分のフィルターをしっかり作ることだと
僕は個人的には強く思っている。

別にまん丸でなくても真四角でなくてもいい。
僕のように屈折し歪んでいても、
言いたいことをしっかりとフィルターを通して伝えれば
中には面白いと思ってくれる人もいる。

万人に面白いと思ってもらえる文章が書けるのであれば
あるいは生業とできるかもしれないが
一人の人を楽しませるだけでも
結構すごいことなんじゃないかと、ふと思ったりもする。

少なくとも、長文を書く言い訳としては
まずまずの出来なんじゃないだろうか(笑)。

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言いたいだけちゃうんか

土曜日、だらだらと天鳳を打つ。
今月は不調で苦戦が続くが、
そもそもツいてないと勝てないのが僕クラス、
実力の範囲内と言われればその通りだ。

そして、それと平行しながら別ブラウザで
2ちゃんねるの該当スレッドを見る。

「天鳳を打っている人で雑談でもしないか」

というスレッドだ。
僕が打ち始めると、その観戦URLを貼って

「さくらこ、おはよう」

などと言ってくれる人もいるのでつい見てしまうのだ。
でも、なぜか分からないけれど

「返事はしなくていいからねw」

と付け加えてあるので
返事をしないでもいいのか、ちょくちょく悩んでいる。

そもそも、このスレッドは
特上と呼ばれる最上級者用の卓で打てるプレーヤーしか
書きこんではいけないようだし
「コテ=固定ハンドル」と呼ばれる専用HNを付けて書きこむのは
その中でもさらにトップのプレーヤーだけに許されているようなので
僕などは名無しでひっそりと潜伏しているに過ぎないのだが
まぁ呼びかけられれば返事をすることもある。

ただ、最近例外が発生したようで
女子高生だと言う初心者がコテを付けて書きこむのは
どうやらOKになったらしい。

本当に女子高生かどうかの証明はなされていないから
ネカマの可能性も十分あるのだけれど
もちろんみんなそれは百も承知で、
その設定で踊っているのだろうとは思う。

女子高生って言いたいだけちゃうんか

と思わなくも無いし、
たまに本気にしてるっぽい人もいるから
ちょっとその辺は何だかなと思わなくも無いけれど
今度開催されるペアマッチの大会でその女子高生は
福地誠先生とペアを組むことになってしまったから
これ以上は控える。もちろん本物なら僕も嬉しい。

それはともかく。

今日の午後、僕が打ち始めた頃の書きこみだ。

610 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:32:31 ID:???
さくらこパパのブログ読んだけど、リアルヤクザかよ!!!  もう恐くて叩けない・・・

613 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:35:18 ID:???
>>610
君はもう手遅れになってることに気づいてないみたいだね・・

616 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:38:58 ID:???
さくらこさんはむしろ娘に男が近寄りにくいことを心配したほうがいいと思うぜ

617 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:43:51 ID:???
>>610
url,plz

618 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:44:11 ID:???
>>610
URLプリーズ

619 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:44:31 ID:???
さくらこパパ怖いよぉ(´;ω;`)

620 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:44:33 ID:???
やべぇぇ、さくらこさんのブログがおもしろすぐるwww つーか、バカラに詳しすぎwww

622 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:44:48 ID:???
>>610
どこをどう読めばそうなるのかと小(ry
>>616
まだ小さいからそんな先のことなんか知りまへん><

623 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:45:30 ID:???
polyなんとか

624 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:45:51 ID:???
>>622
むしろそうとしか受け取れません(*´ω`*)

625 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:45:57 ID:???
さくらこパパに脅されて腎臓うりたいよお(´;ω;`)

626 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:46:41 ID:???
バカラでカードを絞らない私は少数派でしょうか

629 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:47:05 ID:???
ブログにコメントしたいけど残したらIP抜かれて一家離散になりそうで怖いよぉ(´;ω;`)

630 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:48:33 ID:???
>>626
ミニマム3kのテーブルから絞らないとブーイングされるかも。

631 名前:福地 ◆DXbakaXWbw [sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:49:10 ID:???
>>610
暴力系じゃなく経済系なので大丈夫!
ぼくも最近のヤーさんってこーなんだとビックシ!

632 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:51:05 ID:???
さくらこパパはインテリヤクザだよ

633 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:51:09 ID:???
最近の都会のヤクザは経済系にくわしいらしいでつ。
会社つくったり、金融関係などうまいことおかねかせいでるらちい

634 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:51:53 ID:???
家族だけじゃなく体もバラバラになっちまうぜ!

635 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:52:10 ID:???
ヤクザは決定ですね(*´ω`*)

636 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:52:56 ID:???
怖いよぅ(´;ω;`)

637 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:52:57 ID:???
一時期ネットでヤクザのドキュメント漁って見てたな
あんま数見つかんなかったけど

638 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:53:19 ID:???
バカラはよくやったな~ 渋谷の●ンピースとかってまだやってるのかな~

639 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:53:54 ID:???
理想いるか? 次の配信のゲストはさくらこパパ呼べよ

640 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:55:24 ID:???
私の行ってたお店は警察24時で摘発されてた。
チップ換金し忘れた。

641 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:55:42 ID:???
さくらこパパゲストのときは確かに面白かった

642 名前:福地 ◆DXbakaXWbw [sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:57:41 ID:???
ダントツでラスを自由に選べるとき、さくらこパパをラスにすると報復が…。
怖いので同卓避けてます(´д`)

643 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 12:58:14 ID:???
いろんなギャンブルをしてきたが、バカラが一番おもしろい 単純なものほど複雑だと思う

646 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:00:03 ID:???
インテリって言ってもヤクザだから悪いことするんでしょ…?
どんなことするの…?

647 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:00:40 ID:???
さくらこパパいじらせすぎ(´;ω;`)

648 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:00:47 ID:???
さくらこパパが打ってるときは予約気をつけよう・・・
僕も結構常駐してるから特定されたら・・・(((((((( ;゚Д゚))))))))

650 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:01:27 ID:???
さくらこパパ積み込みか

651 名前:福地 ◆DXbakaXWbw [sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:02:27 ID:???
今の一発ツモがやーさんの証拠ですか(((((((;゚Д゚)))))))ガクガク

654 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:03:24 ID:???
言いたい放題わろす

655 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:03:32 ID:???
未だかつて雑スレをこんな恐怖に陥れた人物がいたであろうか

656 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:03:35 ID:???
>>653
あーあ・・・腎臓覚悟しとけよ

659 名前:福地 ◆DXbakaXWbw [sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:04:27 ID:???
つのの次の権力者?

660 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:04:36 ID:???
うんうん片っぽなくなっても大丈夫だからね。行こうね。

693 名前:福地 ◆DXbakaXWbw [sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:15:27 ID:???
やべー、口が軽いヤツが一番嫌われるってこと忘れてた。
逃げ切れるのか?
(((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル

694 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:15:33 ID:???
理想配信にさくらこパパ出てから、理想さん絶不調になったよね・・・  何が言いたいか分かるよな

697 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:16:44 ID:???
>>694
さくらこパパはつのにも繋がりあるのか・・・
まじ逆らえない(´;ω;`)

698 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:16:49 ID:???
さくらこ し・・・しn・・・・

699 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:16:57 ID:???
理想さん指の数が減ってマウス操作ミス連発か

702 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:18:53 ID:???
たとえさくらこのようなヤクザ100人相手でも 俺は卓上で負ける事はないだろう byR2100↑

703 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:19:11 ID:???
両手で10まで数えられない人は怖いですね(((´・ω・`)))

704 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:19:21 ID:???
>>702
そうですね、卓外で…おっと、

705 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:19:37 ID:???
>>702
さくらこパパ舐めるなお(*´ω`*)

706 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:19:45 ID:???
いじられすぎワロタ

707 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:20:36 ID:???
さくらこ@指落とす

708 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:20:53 ID:???
どうせキモオタだろと理想配信のさくらこパパのゲストの回をみたら、どう考えてもヤクザです
本当にありがとうございました

709 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:21:24 ID:???
さくらこ@福地組

720 名前:福地 ◆DXbakaXWbw [sage] 投稿日:2008/07/05(土) 13:23:30 ID:???
>>702
ネットで匿名で吼える。あなた賢明です。

言いたい放題というか何と言うか・・

893って言いたいだk(ry

しかも良く見ると福地先生がちょくちょく煽っているではないか(笑)。
何やってんすか、先生・・。

もちろん、これもほとんどの人は
単に踊っているだけだとは思う。

(もし僕が本物の893であればブログなんか絶対書かないし
現役のカジノ業界人であってもやはり絶対に書かないだろうから。
だってリスクしかないもの)

自分が肴になっているとは言え、変なAAのコピペの連投とか
○○氏ねだとかの荒らし書きこみに比べれば
こういう雑談で盛り上がっている方が僕も楽しい。
いくら何でもいじり過ぎかなとは思うけど。

そしてその後の質問に対して
僕は記事にするというレスを返した。

813 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 14:09:22 ID:???
1:バカラでずっと勝ち続ける人間っているよね 見えているものが違うとしか思えない

2:バカラは勝てるギャンブルだよ 偏りの本質と時間の連続性を理解するんだよ

3:バカラってディーラーの腕の差で店の勝ち負けが決まるよね!


さくらこパパ、コレは本当てむか(*´ω`*)?

この答えだ。

1と2にマジレスしておくと(2は言っている意味が良くわからないが)、
普通にベットをし続けて最終的に勝ち越す人というのは
おそらくいないと僕は思う。

もしいるとすればそれは超能力の類だ。

ひょっとしたら、超能力者というのはいるのかも知れないけど
世の中はそういう存在を前提にしては動いていない。

丑三つ時に藁人形に誰かの名前を書いて釘を打ち込んだとして
その相手が不慮の事故に遭ったとしても
釘を打ち込んだ人間を罰したりはしない。
不能犯というやつだ。

カジノ運営も、そういうオカルトや超能力の存在を前提としてはいないし、
僕もそういうプレーヤーを見たことはない。

ただし、日本のアングラカジノにおけるサービスチップの存在によって
トータルで勝ち越していける人間というのはいるだろう。
何度か記事にしたことがあるが、いわゆるガジリという存在だ。

20万分のチップを買うと3万分のチップを余計にもらえる。
このサービス分を完全に控除し切るためには
平均ベットが1万円でも300回近くベットしなければならない。

実際は換金手数料などで控除する分もあるが
それを考慮したとしても、150回以上はベットしないと
このサービス分をカジノ側は回収できない。

ということは、逆に考えれば
この回数以下のベット回数であれば
あるいは平均ベットをもっと下げれば
理論上は必ず浮くことになる。

これを繰り返せば、勝ちこすことは可能だろう。

ただし、カジノ側も対策は施している。
客の平均ベットなどはきちんとカウントしておいて
そういったガジリ行為をするプレーヤーに対しては
サービスチップを出さないという通告が為される。

よほどの盆暗カジノか
よほど巧妙なベット偽装をしないと
何年もそれで凌ぎ続けることはできない。

3にマジレスしておくと
カード操作などの技術はディーラーには求めていない。
そんな技術とは無関係に
客が入ってベットを繰り返してくれれば
カジノと言うのは儲かるようになっている。

そんな操作をする手間隙をかけなくても
自然と、少しずつ利益が積み重なっていくように
カジノゲームというのは作られている。

ただし、日本のアングラカジノは店の寿命が短いから
人為的な操作をしてでも利益を出そうとするケースもあるだろう。

ともあれ、一般論とすれば、
ディーラーの腕というのが介入する余地が有るとするなら
それとなく客を焚き付けたり煽ったりして
熱くさせたりするトークテクニックや
客がまた来ようと思ってくれるような接客技術の部分だ。

それをも含めて腕によって店の勝ち負けが決まるというのであれば
それはその通りだと思うけれど
いわゆる狙った目を出せるとかカードを自由自在に操れるとか言う技術は
全くもって不要だと言うしかない。

実際僕ではない誰かも、ちょっと乱暴な口調ではあるけれど
同じような回答を返してくれていた。

841 名前:焼き鳥名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/05(土) 14:29:27 ID:???
>>831
一つ目
「ずっと」の定義が曖昧すぎる
1ヶ月なのか、1年なのか、10年なのか
基本的に普通にプレーし続けるだけなら
どんなに強運の持ち主でも論理的には客は全員負ける
そうじゃなきゃカジノは商売にならない
2番目
言ってることが完全に意味不明かつ無根拠
麻雀は流れを読めば勝てるとか言ってる人と同じ
話にならない
3つ目
全く関係ない
一定数以上の客の入りと売り上げがあれば店は勝手に儲かる
それがこの世の中の真理

そしてこの辺りから
スレッドは少し荒れ始める。

ディーラーの不正によるヨコの話になったのだ。

狙った目を出せるなら
知り合い呼んで抜きまくれるじゃないか。

こんな話になったのだ。

これはその通りだ。
それが何らかのイカサマによる操作であるなら
知り合いに勝たせることなど造作も無い。

ただし、現実的にディーラーの単独犯というのは
かなり困難な作業にはなる。
こういったヨコの場合、ほとんどは
黒服などもグルになっている。

だから、そんなこと出来るはずないという意見も
実際にそれで食われたオーナーもいるという意見も
切り取っている部分が違うだけで正しいのだ。

荒れないでもらいたい。

そしてその雰囲気は僕にも波及して
なぜか僕が現役だと勘違いして
警察に通報するとか言う書きこみまで出てきた。

現役だったら書かないって。

このブログが全て実体験だと思う人は
ちょっと考えを改めていただいて、
このブログを一種のルポルタージュだと考えて欲しい。

ということで、今後そういう書き込みに対しては
こう返していくつもりだ。




通報って言いたいだけちゃうんか。



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花言葉

科学の進歩は目覚しく
かつては不可能とされていたことも
いつの間にか達成され、容易なことへと変化していく。

例えば、植物の世界では
今までは存在しなかった「青い薔薇」というのは
既に市販レベルまで生産されるようになっている。

青色色素を伝えるための遺伝子が薔薇には無かったのだが
遺伝子組み換え技術で、その遺伝子を薔薇に組み込んだそうだ。

「不可能」

これが青い薔薇の花言葉だったのだけれど
やがてこれは「進化」とか「人為」とかに変化していくのだろうか。

もちろん、それが思わぬ弊害を生み出すこともあるから
それにまつわる倫理や哲学の確立と言うのも大事なことになってくる。
クローンなどはその最たるものと言えるかもしれない。

けれど、表面化しないだけで、「ヒトクローン」の研究は
既に行われているのではないかとも思っている。

ギャンブルも同じだけれど
人間の好奇心というものを抑えつけるのは
基本的にかなり難しいことなのだ。

一応現在のところ、クローンに関しては
ヤギ程度で収まっているようなことは言われているけれど
それがチンパンジーまで及んでいても全く不思議は無いし
そうなったら次はヒトになるのは容易に想像できる。

だって、実験の段階では
顕微鏡の中の受精卵はヤギもヒトも大きな差は無いもの。

でもまぁそんなことを言い出すと
どんな事件でもCIAの陰謀だと言い張る人と同じになっちゃうのかな。

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告知

ネットラジオの日程が急遽決定し、

6月20日(金)深夜0:00からになった。

金曜から土曜へと日付が変わる瞬間、
下記URLにアクセスしていただければ
番組名が表示されていると思うので
ここで告知させていただく。

配信ページ

補足があれば随時修正。

<補足>

ページが重くてなかなか繋がらないケースがあると思われますが
そのまま繋がるまでお待ちください。

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やる夫シリーズ

2ちゃんねるという巨大掲示板がある。
玉石混交というか、実にいろいろな情報が飛び交う世界だけれど
その真偽の判別や取捨選択に関しては
ユーザーのリテラシー能力にかかっている。

「ネタをネタと見抜けない人は2ちゃんねるには向いていない」

そんな言葉が言われるのはそこに理由がある。
僕も末端ユーザーの一人だけれど
今までは基本的にはROM専門、読むだけだった。

ところが最近、麻雀関係のスレッドに
たまに書き込むようになってしまった。
最初のうちはドキドキしながら書き込んでいたのだけれど
何度か書き込むうちにだんだん慣れてきてしまった。

別に書き込んだところで何があるわけでもないのだから
まぁ当り前といえば当り前の話だ。

ところで、2ちゃんねる発の名物キャラに
「やる夫」というものがある。
ちょっと駄目な男の子のキャラだ。

「明日からちゃんとやるお!」
(○○だよ、ではなく○○だおになるのがポイント)

と言いつつも全然やる気を出さない駄目キャラだ。
そんなやる夫が心機一転、新しいことに取り組むという設定で
いろいろ専門的な世界を紹介するシリーズがある。

やる夫シリーズと呼ばれるものだ。

システムエンジニアになったり、小説家になったり
時には麻雀プロになったりする。

もちろんこれは一人が書いているものではなく
それぞれ専門的な知識がある人がやる夫のキャラクターを借りて
その専門知識を披露するものだ。

自分の知らない世界をその世界に居る人が
かいつまんで教えてくれるわけだから、
これはなかなか興味深いものになることが多い。

実際このシリーズは「良スレ」と呼ばれることも多い。

実は、このやる夫シリーズで

「やる夫がアングラカジノディーラーになるようです」

というのをやりたい。
たぶん、そのネタだったら僕にしか書けないと思うから。
(ちなみにこういった表現に対する「やる夫的な反応」はこうなる)

        ____   
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\      
    /   ⌒(__人__)⌒ \ 
    |      |r┬-|    |   
     \     `ー'´   /<そのネタだったら僕にしか書けないはずっ!
    ノ            \
  /´               ヽ              
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.    
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

          ____  <だっておwwwww
        /_ノ  ヽ、_\    誰も見たくないんだおwwwwwwww
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //  
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /     バ
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  バ   ン
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、    ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
   

自分で書いていてむかついてきたけれど(笑)、
書くにしてもいくつか問題がある。

まず、どこまでニーズがあるのか分からない。

あまりにも特殊すぎるのではないかということだ。
これは、今度のネットラジオで反応を見れば
大体のところが想像できるのではないかと考えている。

もう一つ。

このやる夫シリーズには
ゲームやアニメの美少女キャラクターが登場することが多いのだけれど

僕はほとんどどれ一つとして知らない。

だから台詞回しなどに自信が持てない。

まぁそんなことを考えているだけで
実際にそういうスレッドを立てるかといったら
まず立てないとは思うのだけれど。

でも、もしいつかあなたが

「やる夫がカジノディーラーになるようです」

というスレッドを目にすることがあったら・・・。

それを書いたのは僕かもしれないお。

つぶやき2008 | | コメント (8)

まだ見ぬ読者へ

今日、ネットラジオで僕のブログを紹介してくれるとのことなので
おそらく、それを聴いてここに来られる方がいらっしゃるだろうから
予めご挨拶方々記事にしておこうと思う。

初めまして。そしてようこそ。

以前「オモウラ日記」というブログを書いていて
ある時期からmixiにその舞台を移し
そして再びこうしてブログ。

なんでそんな紆余曲折を経由しているかというのは
長くなる上に何の意味も無いので割愛。

ただ、ちょっと創作系統に重心を置いている部分はあるので
以前のHNを変えたのもそんなところに理由はある。

コメントは悪意の無いものについては常に歓迎されるけれど
特に素通りでももちろん何にも問題は無い。

最近は天鳳というネット麻雀をちょこちょことやっていて
某巨大掲示板の専用スレッドにもたまに書き込んだりしている。

天鳳のHNはomoteuraでもおーむたでも無いけれど
ネットラジオに出た際には公開するので
万一察した方がいた場合でも、
心の中に留めておいていただければ幸いである。

まぁ名乗るほどの成績でもなくて思い切り雑魚なのだけれど。

とは言え、ギャンブル、特にアンダーグラウンド系統の話題については
他のブログには追随を許さないと思っているので
楽しんでいただければと思う。

もちろん自分の体験ばかりではなく
伝聞、取材、創作が多分に含まれているので
その旨ご了承されたい。

何でも鵜呑みにしないように。

記事中にある個人情報と思しき記述は
当然の事ながら脚色も相当含まれている。
信用しても害は無いだろうけれど。

ということで、末永くお付き合いの程を。

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ネットラジオ

麻雀関係のネットラジオをやっているブロガーから
ご自身が配信している番組への出演依頼があった。

僕が以前持っていたブログの頃から交流自体はあったので快諾。
特に麻雀に限った話ではなく、ギャンブル全般の話を聞きたいとの事だ。
それはそうだろう。
僕に麻雀の話など聞いたって大した話は無いから。

現在僕はハンドルネームを変えてブログを運営しているのだけれど
もちろんブログだから隠しているわけではない。
特に宣伝して回る気が無いだけの話だ。

だから、出演の際にはブログのURLリンクも貼ってもらおうと思うし
天鳳の話も出れば、天鳳でのHNも公開しようと思う。

2ちゃんねらーが大挙して押し寄せる可能性も無くはないけど
幸いこのブログのコメントは承認制だし
特に荒れるようなことも書いていないので大丈夫かなと思う。

ただし、天鳳の成績があまりにしょぼいと恥ずかしいので
もう少し成績が上がるまで待ってもらうことにした。
リスナーのほとんどは天鳳ユーザーだろうから。

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散歩道

京都や奈良のような観光都市に住んでいるならともかく
東京で日常的に散策するのはなかなかに大変なことだ。

歩道は狭く、交通量は多い。
緑は少なく空気も良くない。

したがってどうしても大きな公園ということになってしまうが
公園の内部を巡っているだけでは散策とも言いがたい。

個人的には、目白から早稲田の都電沿いの道は
学生時代を過ごしたこともあってかなり評価が高いのだけれど
最近気に入っている散策の道がある。

日暮里から上野までの道だ。

日暮里の駅を出るとすぐに紅葉坂という小さな坂がある。
そこを上ると、目の前に谷中霊園が広がる。
墓地の中の道を抜けるというとなにやら肝試しのようだけれど
日中はそんなこともなく、非常にのんびりと歩ける。

200805031456000

道路は広いし、交通量は少ない。
桜並木の下をずっと通って抜けていける。
人通りもあまり多くないが、交番が二箇所あるから
治安もそれほど心配要らないだろう。

ちなみに公衆トイレも充実していて
この道の間に5つほどトイレがある。

さらに、この界隈は空襲や震災の被害が少なかったので
非常に情緒溢れる街並みを堪能できる。

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そして、その先を歩いていくと
すぐに東京芸大が見えてくる。
芸術大学のキャンパスだから、
何となく建物も雰囲気が違うように見えるが
それを横目に歩いて行けば、もう上野公園だ。

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散歩道として霊園、キャンパス、公園のコンボは最強だろう。

それに都内には、代々木公園や神宮外苑など大きな公園も多いけれど
上野公園の暇潰し度合いにはちょっと敵わないように思う。

美術館、博物館、コンサートホールに加えて
動物園まであるのだ。
中心部の噴水を抜けて、西郷隆盛銅像に抜けるも良し、
あるいは坂を下って不忍池に出るも良し。

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歩くだけなら40分ほどの道のりだけれど
興味を引かれれば寄り道はいくらでもできる。
僕は通勤途中に歩くことも多いから
そこまで寄り道はしないけれど、
まぁダイエットも兼ねていると言ってもいいだろうか。

ただし、季節がいいからと言って
公園のそこかしこに出ている屋台で
ソフトクリームやらクレープなどをつまみ食ったり
帰ってビールなどを飲んでしまっては台無しだ。

40分のウォーキングで消費できるカロリーは
残念なことに、僕らが思っているよりもずっと少ないらしいから。

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助詞

女子、の間違いではない。
いわゆる「てにをは」の助詞の話だ。

僕の知人で、とある会社の役員をしている人がいる。
見識もあるし人間の器量も大きい。
博打は好きだけれど、負けてもあっさりとしている。

時々、メシでも食おうよ、ということになって
一緒に出かけたりする。

どこかの喫茶店なんかで待ち合わせをして
ひとしきり世間話なんぞをする。

何か面白い話はないのか?
最近の流行りは何だ?
こんな噂を聞いたんだけどどうなんだ?

彼のアンテナの鋭さに
僕はいつも教えられることが多い。

けれど、飲み物をオーダーする段階になると
あるいは彼といざ食事をしようという段階になると
いつも僕はちょっとずっこけることになる。

「何を飲まれますか?」
「何を食べましょうか?」

僕がそう尋ねると、彼はいつも

「コーヒーでいいよ」
「寿司でいいよ」

そう答える。
その時彼がどんなにコーヒーを飲みたくても
どんなに寿司を食いたくても
彼の口から

「コーヒーがいいな」
「寿司がいいな」

という表現が出てくることは無い。
もちろん彼の中に

「しょうがないからコーヒー(寿司)で」

という心理があるわけではない。
妥協や我慢が必要な局面でもなければ立場でもない。
単に彼の中に形成された習慣として
彼はそういう表現を使っているに過ぎない。

けれど、そのたった一文字の「で」という助詞で
彼が周囲に与えている影響は
決して小さくは無いんじゃないかと
僕は彼のお相伴に預かっているうちに思うようになった。

もちろん彼にはそれ以外に非常に大きな魅力や能力があるから
その一事をもって、彼の評価が上下することはまず無いだろう。

だから、こんな駄文に対してはROMいいんだ(笑)。


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ブログ移転

気が向いた時に、書きたいことを書き始めてから

3年近くの歳月が流れたことになる。

とあることがきっかけで

あちらこちらに散乱した文章を一箇所に集めようと

ふと思い立った。

大量の文章があるけれど

おいおいとUPしていこうと思う。

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渋谷奇譚・2

ツイードの薄茶色の細かな格子のジャケットと
チャコールグレーのズボンを身に着けた老人は
ずいぶんと使い込まれたように見える杖を手にして、
その慰霊碑の前に佇んでいた。

2・26事件の犠牲者や関係者の親族なのかな。

僕は特にそれを気にも留めずに傍を通り過ぎる。
そういった方々にとっては、
今日と言う日は命日であり記念日でもある。

幾ら歳月を経過しても
人の思いというのは残り続ける。
そして、人はその思いに従って
記念の土地や墓を、場合によってはこうした慰霊碑を訪れて
故人を偲び昔を振り返る。

昭和という激動の時代を生き抜いてきたその老人の姿には
やはり幾許かの敬意を抱かざるを得ない。
彼らの存在があってこそ、今の我々がいるのだ。

昭和は遠くなりにけり、か。

そんなことを思いながら僕は寒風の中歩く。
週末ほどではないにせよ、
この時期の風は冷たく、手はかじかむ。
思わず首をすくめ背中が自然と丸まってくるような気がする。

そして僕は駅に着き、ハチ公口から駅の中に入ろうとした。

「あれ?」

僕は少し驚きながら注視する。
切符売り場の前に、見たことのあるような姿を見つけたのだ。

茶色の格子のジャケットにグレーのズボンと杖。

僕は少し記憶を辿り、
その姿が、先ほどの慰霊碑の前にいた老人であることに
すぐに思い当たった。

「何で俺より先に着くんだろう?」

僕はふとそんな違和感を覚えたが
すぐに、バスなりタクシーなりを使ったのだろうと推測する。

杖を持ち歩くくらいなのだ、
法務局と駅の間を徒歩で移動するのはいささか酷だろう。
バスだったら時間がかかるだろうから
タクシーを使ったに違いない。

渋谷の雑踏の中、老人が無事に列車に乗れるだろうかと
僕は少し心配になって老人を見つめる。

行きかう人は誰一人として老人に気づかないようで
老人は切符売り場の前に立ちすくんでいる。

「田舎から出てきて右も左も分からないのかな」

僕は思い切って老人に声をかけた。
やはり、先ほど感じた敬意のようなものが
頭の片隅にあったのだ。

「どちらまで行かれるんですか?」

老人は僕を見るとしわがれた声で言う。

「掛川まで行きたいんですがの、
どうやって行ったらいいんですかの」

「山手線で東京に行ってそこから新幹線に乗り換えですね」

「切符はどうやって買ったら・・?」

老人は懐からごそごそと札入れを取り出して言う。
おそらく自動改札や券売機もあまり使ったことがないのだろう。

僕は代わりに買ってやるつもりで老人に言った。

「あ、掛川までここで買えますよ」

すると老人は札入れから紙幣を取り出したのだけれど、
僕はその紙幣を見て、思わず息を呑んだ。

「いや・・そのお金では機械は・・」

老人の取り出した紙幣には
聖徳太子が描かれていたのだ。

一万円札が福沢諭吉になったのは
いつのことだったか。
少なくとも平成になるよりも前の話だから
20年以上は軽く経過していることになる。

もしかしたら、これを読んでいる方の中にも
実際に目にしたことは無い方もいらっしゃるかもしれない。
僕とて相当古い記憶なのだ。

「これと交換しますよ」

僕は自分が持っていた福沢諭吉が描かれた札を取り出し、
老人の持っていた聖徳太子と交換する。
老人は怪訝そうに僕を見ていたが、
僕が切符を買って釣りと一緒に老人に持たせると
そこで初めて僕に礼を言った。

「いや、これはすいません」

そして僕は老人の背を押して駅員のいる改札を通る。
老人の足では、自動改札の扉の開閉には
ついていけないと思ったのだ。

「ここで大丈夫です。お世話になりました」

老人は階段の下で僕にそう言い、
階段を一段、ゆっくりと上がりかけていった。

僕は逆方向の列車に乗るつもりで反対側に歩きかけ、
ふともう一度振り返って老人を見た。

老人の姿は、もうそこに無かった。

まさか、そんな馬鹿な。

僕は東京方面への階段を駆け上がって老人の姿を探した。
いくら何でもそんなあっという間に階段を上がったとは思えない。

けれど老人の姿はどこにも無く、
ちょうど到着した山手線の中から
乗客が次々に溢れ出てきた。

列車が去った後も、老人の姿は見当たらず
僕は狐につままれたような思いで事務所に戻った。
北風がやけに体に突き刺さり、
どれほど部屋を暖めても、悪寒が消えなかった。

あの老人はいったい・・

その日の夜、僕は自分の経験した出来事を
布団の中で何度も反芻した。
妻にも、誰にも言わなかった。

証明するものが無い以上、
言ったところで誰も信じないだろうから。

でも、今朝事務所でふと思い出して探ったポケットから
「それ」はちゃんと出てきた。
枯葉に変わっていたりもしなかった。

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「それ」の真贋を見分けることは僕には出来ない。
しわのつき方、縁の破れなどから見れば
「それ」が多くの人の手を経由してきたであろうことが
朧気に想像できるに過ぎない。

けれど、「それ」の真贋などむしろどうでもいい。
その奇妙な老人の存在についてこそ、
僕は皆さんにこうして語りたかったのだ。

老人の存在は何だったのか・・

そこには色々な物語を考えることが出来る。

単に僕が見落とした可能性もあるだろう。
老人は階段を上りかけたけれど
忘れ物に気づいて再び改札を出ていったのかもしれず
僕は階段に意識を向ける余り
改札を出ていく老人を見落としたのかもしれない。

そんな時間があったとは思えないけれど
時間と言うのは主観に応じて長さを変えるものだ。
僕の主観で一瞬だったとしても
現実には移動に十分な時間だったかもしれない。

あるいは僕は、贋札を巧妙に
新札に換えられてしまったのかもしれない。
老人はあちこちでそうやってちょっとした親切を利用して
贋札を紛れ込ませているのかもしれない。

足取りがおぼつかないと見せかけて
目が離れた瞬間に小走りをするだけで
僕が思うよりも遥かに長い距離を移動することが出来るだろう。

今頃また他の駅で、どこかのお人よしが
足の悪い老人の持つ旧紙幣を
現行紙幣に交換しているかもしれない。

けれど、それはこんな話かもしれないのだ。

かつての仲間を事件で失った「彼」は
長いこと、仲間の冥福を現場で祈ろうと思っていたけれど
諸事情によってそれを果たせずにいた。

戦争、貧困、飢餓・・
地方に住む「彼」にとって
その事情は決して容易に解決できるものではなかったのだ。

戦火を乗り越えて、がむしゃらに働き
ようやくその思いを果たせることになった「彼」は上京し
慰霊碑の前で、故人の冥福を祈った。

肩の荷をようやく降ろせた気分で
「彼」は故郷に戻ろうと駅へと向かった。
そして駅の手前で、信号無視の車が
横断歩道を渡る彼目掛けて突っ込んできた。

そして「彼」の魂は、自分を故郷に送り届けてくれる誰かを求めて
慰霊碑から駅までの道を彷徨い続け
自らの命日に故郷に帰る手段を与えられたことで
ようやく成仏できたのかもしれない。

最も非現実的な発想が
僕にとっては一番しっくりくるというのも
なんだか奇妙な話ではあるけれど。

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渋谷奇譚

僕は極めて霊感の乏しい人間で
心霊体験はもちろんのこと、
金縛り一つ経験したことが無い。

長く看護婦をやっていた僕の母は
自らが病院で体見聞した心霊現象を
かつて時々僕に語ってくれたけれど、
息子の僕が感心するくらい教養があり合理的な考え方をする母が
そういった心霊現象を大真面目に話すこと自体、
僕にとっては奇妙なことでもあり、
とても心からは信じることのできない話だった。

もちろん、今から僕が書く話は
厳密な意味での心霊体験ではない。
恐怖を感じさせることなど全く無い。

実のところ、僕自身、半信半疑だったのだ。
夢か幻の如く。
あるいは狐狸の類にでも出遭ったかの如く。

けれど、僕のポケットの中のそれは
今朝もう一度見直しても、そこにちゃんと存在していた。

けれど、そこに何らかの意味を見出そうとすれば
それはある種の「奇譚」と呼ばざるを得ないだろう。

逆に、単なる偶然と片付けることももちろん可能だ。

昭和という時代が既に20年前のことになったとはいえ、
僕も、おそらくはこれを読むあなたも
まだ記憶に新しく、身近な時代でもある。

「珍しい話だけど有り得なくは無いよね」

そう捉えても全く不思議は無い。
そんなつもりでお読みいただければと思う。

平成20年2月26日。

僕はちょっとした用事で渋谷の法務局に行った。
自分が経営するしがない会社の登記簿謄本を
(現在は履歴事項全部証明書という名称になっている。
余計分かり難くなっているとしか僕には思えないけれど
日本の役所のやることだから、さもありなんという感じではある)
法務局に取得しに行ったのだ。

しがない、というのは要するに、
そういった雑用を代表取締役自身がやるような会社だと言えば
大体のところはご想像いただけると思う。

そこに来る人々を観察して
あれやこれやと妄想に耽る以外に
時間を潰す手段の無い空間を
僕はようやく脱出する。

いつ行っても、自動ドアから外に出た瞬間に
思い切り伸びをしたくなるような場所だ。

「んあ~ぁ」

言葉とも溜息ともつかない音が
僕の口から自然と漏れる。

そして僕は駅に徒歩で向かおうとする。
法務局の前から渋谷の駅前まではバスが通っているけれど
日中のこの時間であれば歩いた方が早いはずだ。

法務局の前の坂を、僕は下りかけて
そこに、一人の老人がいたことに気づいた。

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罰則規定・2

詳しい実情は知らないのだけれど
言いっぱなしもどうかと思うので
もう少し考察を掘り下げてみる。

おそらく彼に必要なのは
規則ではなくて右腕なんだと思う。
同志と言った方がいいだろうか。

規則を決めるのはもちろんいいのだけれど
その前に、同志を持っておくべきだとも思う。
彼の仕事や店の運営に関する考え方を
理解し、同調してくれる存在だ。

「俺は従業員が五分前に出勤するような店にしたい」
「シフトに簡単に穴を空けるような雰囲気は打破したい」

この価値観に従って、
彼の代わりに従業員を引き締めてくれる存在、
あるいは彼が叱った後にフォローに回ってくれる存在、
そんな存在をどうにかして作った方が良い。

彼が信頼できる人間が店の中にいるはずだ。
その人間をエンロールしていくこと、
これが遠回りなようで一番早いんじゃないかなと
僕は個人的には考えている。

従業員の数が多くなればなるほど
そういった同志だけで組織を運営するのは
難しくなるのだけれど
(右腕にとっての右腕、みたいな存在も必要になってくる)
彼の店くらいの規模であれば
同志を二人作れればおそらく店の雰囲気は変わるはずだ。

飲みに行ったり飯を食ったりして
エンロールする機会を設けつつ、
必要があれば自分の取り分を削ってでも
同志にしたい相手の待遇の改善を
オーナーにかけあったりする、
これができるかどうかなんじゃないかなぁ。

年齢が若いだけに、一人で何でもしようとすると
空回り→浮く→効果が無い→苛立つ→余計浮く
そんな悪循環に陥りかねない。
本人が真面目でリーダーの資質があるのであればなおさら、
サポートの重要性は増すと思う。

ということで、この話はおしまい。

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罰則規定

とある雀荘の店長が書いた日記を読んだ。

顔を知っている程度の人だけれど
まだ若いのに店長を任されているわけだから
オーナーサイドにはかなり評価されているんだろうと思う。

日記の内容は、
従業員の当日欠勤や遅刻などに関する悩みだった。

カジノ業界もそうだけれど
雀荘も従業員の勤務状況は良くない。

遅刻など日常茶飯事だし
当日欠勤も頻繁にある。
場合によっては無断欠勤や無断退職もある。

彼はそれに対する愚痴を日記で書き、
そしてその抑止のために
罰金制度の導入を検討中だとも書いていた。
病気などを証明できるものがなければ
当日欠勤は罰金3万円にするつもりらしい。

個々の従業員の自覚に期待できない以上
罰則を設けるのはある意味において当然でもある。
むしろ今までそれを設けていなかったことに
僕は少なからず驚いた。

店を仕切って行く以上、
賞罰の規定を定めずに運営するのは難しい。
全て自分の裁量で決めていくのは不可能でもある。
裁量と言えば聞こえは良いが、
それは言い換えれば恣意的な運用とも言えるのだ。

彼はこうも書いていた。

「店長だからって何で俺が
自己管理のできない人間の尻拭いをしなければいけないんだ」

あらら、と思った。

その人間を使って(雇って)いるのは自分ではないのか。
従業員全てが何も言わなくても
きちんと仕事に対して取り組めるのであれば
管理職など要らない。

きちんと取り組めない人間を
いかにして取り組めるように教育し、啓発するか。
そしてそれをいかにして実効化するか。

世の中の管理職の人々はほぼみんなが、
そこに頭を悩ませているのだ。

それができなければ
その尻拭いを管理職がしなければいけないのは
世の中の必然でもある。
そのために人よりもいい給与を得ているのではないだろうか。

「俺自身はちゃんとやっている」

だけで免責されるはずがない。
そんな店長が評価されることはない。

もちろん彼がどういう罰則を定めるかは
僕には分かるはずもない。

後出しのような形で規則を決める事になるわけだが
3万円が適正かどうかという金額の妥当性、
当日欠勤だけなのか、遅刻には罰則は無いのか、
あるとすれば何分でいくらなのかという処罰範囲の妥当性、
取った罰金の使途は何なのか。
決める前に考慮すべきことは多い。

ちゃんと出勤しても
「それが当たり前だから」
と言うだけで片付けてしまえば
それはそれで不満に感じる危険性もある。
人間はそんなに物分りは良くない。

鞭があるなら飴も必要かもしれない。

そこを間違うと店の状況は却って悪化する。
片手落ちになって、決めない方がましだった
なんてことにもなりかねない。

勤務後に遊びに行って眠る時間が無くなって
部屋で寝ると寝坊してしまうからと言って
店のキッチンやロッカーで寝るものが出てきたり
あるいは勤務時間中に居眠りしたりするかもしれない。

今度はそれに対するペナルティを
課さざるを得なくなったりする。

「仮眠禁止・居眠りは罰金1000円」

気付けば罰則の規定だらけだ。

実はこの問題には王道が無い。
上に立つ者の日頃のあり方で
状況はがらりと変わる。

変な罰則規定を作るくらいなら
最初から作らずに
馴れ合いのような中から秩序を見つけていく、
というやり方だってないわけではない。

僕は彼の日頃のあり方をほとんど知らないから
もちろんアドバイスなど何一つできない。

でも、日記を見る限り
遅刻したり欠勤したりした者に対して

「お前ふざけんなよ」
「やってらんねぇよ」
「俺はちゃんとやってるのによ」

という態度(表には出さないまでも)ではないかなと想像する。
その良し悪しはともかくとして
彼がその姿勢でいる間は、どんな規則を作っても
有効には機能しないのではないかと
ちょっと思ったりもした。


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